【GITADORA】RTA in Japan Winter 2024 参加に寄せて(前編:イベント準備編)
お世話になっております。ぴこルテックスです。
2024年12月25日~31日に開催された日本最大のRTAイベント「RTA in Japan Winter 2024」にて、コナステ版GITADORA GuitarFreaksのShowcaseを披露させていただきました。
この記事では、今回参加するにあたって考えていたことを書き記していきたいと思います。
なお、本当に長い記事になるので、セットリスト(楽曲)1曲1曲への選曲理由コメントについては別記事(後編)に分けさせていただきます…!
1/5追記:後編も公開しました!
自己紹介
書きたいことが山ほどありますので、ここは軽めにします。
ぴこと申します。30代のプロ音ゲーマーです。
SOUND VOLTEXにおいてはぴこルテックスという名前でも活動しています。
音楽ゲーム自体は2000年から、ギタドラは2002年から始めています。特にKONAMIの音楽ゲーム(BEMANIシリーズ)が好きで、実力はまちまちですが一通りの機種をプレイさせていただいております。
ギタドラ(ギターフリークス、ドラムマニアを総称して言います)のうち、ギターフリークスでは2010-2011年にSkill Pointの世界一位を、2011年と2013年に公式大会の優勝を、それぞれ達成しました。最近は優勝とはご無沙汰になってしまいましたが、いちばん最近の公式大会(2023)でもベスト4には残っています。
またKONAMI主催のBEMANI PRO LEAGUE(BPL)という大会に、SOUND VOLTEX部門のプロ選手としてレジャーランドというチームに所属し参加しています。(なぜギタドラではなく別機種?と思うかもしれませんが、BPLにギタドラ部門はそもそも存在していないのです…!)
RTA in JapanではSummer 2023の回に実施された「SOUND VOLTEX コナステ版 Showcase」にて解説を務めておりました。そして今回は「コナステ版GITADORA GuitarFreaks Showcase」にて走者として参加させていただきました。(全然自己紹介パート軽くならなかったな…w)
RTA in Japan Winter 2024 応募まで
応募理由
音ゲーマーである以前にそもそもゲーマーだったので、RTA in Japan自体はずっと見てきてはいました。大きな規模で、最高の環境で、変態的なゲーム技術を持つ走者や解説の方々がその実力を遺憾なく発揮する場… 見ていて面白くないわけがありません。
見始めた当初は音楽ゲーム自体はあまり登場しておらず(DDRの家庭用のチャレンジ系があったくらいだったと思います)、まあ自分が参加することは特にないかな~とリスナーとして楽しんでいたのですが、
RTA in Japan Summer 2023の際にご縁があり解説をさせていただけたことで、これギタドラでもやったら面白いんじゃなかろうか、と考え始めました(当時、RiJスタッフの方にも音ゲーマーの方がいらっしゃいまして、色々とイベントについて詳しくお話をお聞きした記憶があります。ありがとうございました)。
エントリーには実際に走っている模様を動画で撮影して提出する必要があったため、なかなか忙しさにかまけて行動に移せていなかったのですが、プロゲーマーとしての活動をするにあたって私自身も配信に慣れてきたということもあり「今ならちゃんと準備して撮るところまで行けそう」と感じていたことと、
そろそろ年齢的にプレイヤーとして限界が来はじめており「これは早めにちゃんと行動に移したほうが良いかも、まずは形式だけでもエントリーしてみてダメなら次回以降もブラッシュアップしていこう」という思考になったことが要因で、今回エントリーをさせていただくに至りました。
エントリー時
動画を撮るにあたっては、先駆者であるSOUND VOLTEX走者のふーにゃんさんに、エントリーに際し注意すべきことや当時SOUND VOLTEXのShowcaseで動画を撮るにあたって意識したことをお聞きしました。その節は本当にありがとうございました!
応募時は今回のShowcaseと同じく、20曲くらいをゲーム・曲・譜面の紹介をしながら1時間ほどプレイして動画におさめました。本番と違ったのは、最終的なセトリとは少し違った楽曲をプレイしていたのと、自身のみでゲームの紹介を喋りながらプレイしていました。
先述の通り、まずは今回しっかりと応募にこぎつけることが目標でしたので、当落発表のときも大きな期待はしていませんでした。
それだけに採用が決まったのを見た時は、びっくりして腰が抜けそうになりました…。(裏話ですが、最初"G"から始まる欄を見てGITADORAがなかったのを確認して「まあやっぱそうだよね」と思ってたら、コナステの"コ"のほうにあって心臓が止まるかと思いました)
カテゴリ "Showcase" について
さて、今回カテゴリは「Showcase」とさせていただきました。
わかりやすく言うと、「ゲーム紹介、スーパープレー枠」ということになります。タイムアタックではないため、ゲーム自体の魅力が伝わるように紹介したり、(これは音ゲー特有ですが)楽曲の良さをプレイしながら紹介したりする場となっています。予定タイムは悩んだのですが、SOUND VOLTEXのShowcaseにならって同じ1:00:00としました。
RTAのイベントでゲーム紹介?と思うかもしれませんが、実際に海外のRTAイベントではよくある形式となっています。私自身もアメリカのイベントでleviern氏がSOUND VOLTEXのShowcaseを走っているのを見ていましたし、日本でも昨年のRTA in Japan Summer 2023ではSOUND VOLTEXでShowcase枠が採用されたほか、有志によるRTAイベントでもShowcaseというジャンルは存在しています。
ただ上記のSOUND VOLTEXのShowcaseが採用となるまではRTA in Japanでは前例がなかったので、私としてもはじめは「そういうのもあるのか」という感覚でした。今回もご採用頂いて皆さまに見ていただけたということで、徐々にShowcaseという枠が日本でも認知されてきているのかな?と感じております。
RTA in Japanというイベント上のレギュレーション的にはShowcaseという形式は全く問題ない、という一方で、RTAのイベントなのにタイムアタックという形式でないのはちょっと…というご意見があることも理解しています。そこは個人の考え方ですから、否定できるものではありません。
実際にShowcase枠ばかりになったとしたら「RTAイベント感」は薄れてしまいますからね。
私自身もRTA in Japanへのエントリーにあたって、やっぱりタイムアタックであるに越したことはないとは感じていたため、ギタドラでRTAできないか、ということはかねてから考えてはいました。
実際に、実力を示す数値であるSkill Pointをいかに早く最高ランクまで上げられるかを競う「虹ネームRTA」というレギュレーションは存在し、何名か走られている方がいらっしゃいます(完走に大体2時間くらいかかるレギュレーションです)。
それでも何故、今回Showcaseという形式を取ったかということですが…
これに関しては、ゲームの性質上、毎月楽曲が追加されたり逆に解禁不可能になったりするため、走るたびにルートや結果が変わってしまうこと。そして実力を示す数値であるスキルポイントや楽曲ごとのベストスコアはアカウントごとに蓄積方式でありそれをリセットする手段が現状ほぼ存在しないこと。この2点がどうしてもRTA in Japanで見せるには障壁として大きく、無理やり手立てを考えるよりもいっそ今回はShowcaseとしてスーパープレーを見せる方向に舵切りした方が良いのではないか、という判断をしたというわけです。
逆に言えば、これらの要素が解消されればいつでもタイムアタックとして成立すると思っています。もし次回以降でギタドラで私が走るようなことがあれば、何らかのルールを設けてタイムアタックとしてやりたいと考えています。
そして、運営の方々にShowcaseという特殊枠だったとしても採用頂いたからには、RTA in Japanというイベントを盛り上げるために全力を尽くす使命があると感じました。
採用が決まってから、今私ができる最良のステージを作り上げるためにすぐ準備を始めました。
採用が決まってから(当日までの準備)
日程について
採用された100タイトル近くのゲームに走者さんがおり、全員の予定を鑑みながらどの順番にするか、イベント的な流れも含めて調整する… 考えただけでもものすごく大変な労力です。
これはあまりご迷惑はかけられないなと思い、参加前から予定が決まっていた12/28以外を全て参加可能とさせていただいておりました。直前直後の深夜枠等になったとしても、近くにホテルを取ってでも調整するつもりでいました。
実際にスケジュール発表があり金曜夜のタイミングになったということで、Mステとしてお楽しみください、という話はこの時から言おうと考えていましたw
当日は有休を取得し、最終調整と早めの会場入りが出来るように準備をしました(後述なんですが12月前半は体調を長いこと崩してしまっており準備が芳しくなかったため、この判断は正解だったと思います…)。
セットリストの決定について
そして、肝になるのはなんと言ってもどの楽曲をプレイするか(セットリスト)です。5万人の方に見ていただけることになるわけですからね…。ほぼ東京ドーム公演です。
やっぱり期間中はこのセトリ決めが一番悩みましたし、ぶっちゃけ3日前くらいまで固まり切りませんでした。
それぞれの楽曲の詳しい選曲理由は別記事のほうに記載しますのでこちらでは割愛させていただきますが、全体的にどういうことを考えていたかというのを述べさせていただきます。
多くの方がご覧になられているので、全員を満足させるセットリストを組むことはどうしても難しいとは思うのですが、少しでも多くの方に楽しんでいただけるよう妥協せずに決めていきました。
・なるべく多くの方に「この曲なら知ってる」と思っていただく
なるべく誰もが1曲は知っている状態を作って興味を持っていただくことを考えました。
視聴者の方の中にはRTA in Japanをずっと垂れ流しておきながら日常生活や作業をされている方もいるのかなと考えたので、興味を持っていただけるフックを作るようにしたということです。ふだん音楽番組をテレビ等で流しているときに、知っている楽曲が流れると「おっ」と興味をひかれるあの感じを演出したかったのです!
(ちなみに紅蓮華やミックスナッツはカバー版なので選曲しても大丈夫ということなのですが、今回は選曲にあたってスタッフの方々に念のため制限があるかどうか確認いただきました。大変お手数をおかけしました…!)
・様々なジャンルの楽曲を入れる
上記の延長線上みたいなものです。RTA in Japanは色々な方がご覧になりますが、多くの方はやはり普段からゲームをプレイされる方だと思っていますので
・他ゲーム出典の楽曲だったり、他ジャンルでも活躍されている作曲者の楽曲はなるべく入れること
・またギタドラは歴史の長いゲームなので昔触っていた方も一定数いるのではないかと考えており、V以前、V時代、XG、最近の楽曲とセトリ内の収録時期をバラけさせること
・男性ボーカル、女性ボーカル、インスト、ポップス、ハードロック、プログレ、フュージョンなど多くのジャンルにアプローチできるようにすること
・そして興味を持ってくださった方がすぐその曲に触れられるよう、デフォルトで解禁されている曲を多めに選ぶこと
あたりを考えて組みました。
・様々なコンポーザーの楽曲を入れる
これはどちらかというと「既に音楽ゲームをプレイしている方向け」に考えていた視点です。
文化として、音楽ゲームのプレイヤーは多くの方に「このコンポーザーさんの楽曲が好き」というのがありまして(私もあります)、皆さんの好きなコンポーザーさんの楽曲が入るように、なるべく偏りなく、色々な方の楽曲を入れる方向で考えました。ひとりのコンポーザーさんにつき多くとも2曲までになっているはずです。
それでも時間の都合上全てのコンポーザーさんの楽曲を入れることは叶わなかったのですが、ギタドラを紹介するうえでこの人の曲はやっぱり絶対セトリにないといけないよね、みたいな部分はかなり拾えたのではないかと思っています。
・全体としてストーリーが見えるようにする
Showcaseですから、きちんと全体の流れを意識するようにしました。具体的には多くの方がご存じであろう楽曲(J-POPや他ゲームの出典楽曲)をまずプレイし、徐々にギタドラオリジナルや移植曲、ボス曲など玄人向け(?)の方向に進めていくという流れにしました。このあたりはSOUND VOLTEXのShowcaseがすごく良い流れだったと思っていて、参考にさせていただいた部分です。
最初の2曲くらいはルール紹介として最高難易度にしないことも考えました。最初から上位の譜面ばかりやっていると「ずっとなんだか凄いことをやっていそうだけどよく分からない」となってしまいShowcaseっぽさが薄れてしまうので、
初めてプレイするときはこんな感じ(紅蓮華)→慣れてきて数週間~数か月やるとこんな感じ(ミックスナッツ)→極めるとこんな感じ(それ以降)というような流れにしてみました。
紅蓮華とミックスナッツの間にもう一段階入れても良いかな、とも思いましたが、どうしても時間の都合上やりたい選曲を優先したのと、「いきなり本気を出す感」が出てもそれはそれで面白いので、こういう形になりました。
・きちんと自分がまともに演奏できる楽曲を入れる
意外と重要と考えていたのがこちらの視点なのですが、やはりスーパープレー枠である以上、「楽曲が良い」「見栄えがする」だけではなく、上手なプレイを見せなくてはなりません。
なのでやはり、Excellentもしくはそれに準ずる記録を出せる見込みのある曲を選んでいます。実際に、今回選んだ楽曲のうち一網打尽以外は全てExcellentを達成したことのある楽曲です(中にはゲーセン(AC版)でしか達成していないものもありますが…)。
ただ、スパランで選曲した「凛として咲く花の如く」と「一網打尽」だけに関しては別枠です…w あれはどんなに出来なくてもよいのでギタフリというゲームの難しさを見ていただく意味合いで選びました。
また今回セットリストを決めるにあたって、かなり多くの方にご意見をお伺いして曲目を調整していきました…。おかげさまで自分にはなかった視点も取り入れることが出来たと思っており、これに関しては本当に満足のいくセトリに仕上がったな、と今でも思います。かなり好評を頂いているようで、本当に嬉しいです。ありがとうございました。
寄付額投票について
RTA in Japanはチャリティーイベントですから、なるべく寄付額投票は入れたい、と考えていました。
最終的にはSOUND VOLTEXの際と同じく追加セットリストのジャンルをどれにするかにしましたが、最初は曲芸プレイ系を入れるか否か(SUPER RANDOM、LOW SPEED + SUDDEN、ランセレ + RISKY、背面プレイetc)にしようかなと考えていました。
ただ会場本番での環境が普段のプレイとどの程度違うのか不明な以上、背面プレイ等はちょっとリスクがあると考え、セトリの分岐という形に留めました。
なにぶん本番は絶対に緊張することが予想されましたので、あまり不安要素を増やすべきじゃないかもな、という思考になりまして…。(ただスパランについては寄付額投票によってはプレイする予定でした。このあたりは選曲理由の記事のほうで触れます!)
自分の力不足で演奏できる楽曲に制約がかかるのは忍びなかったのですが、現状できる最良はここまでだったかなと…精進します!
解説、事前練習について
一番初めは応募時の動画と同じく自分でプレイしながら解説をしていくつもりだったのですが、喋りながらではプレイも解説も精度が落ちてしまうと考え、別に解説の方を立てることにしました。
普段から精力的に活動されていて、ギタフリの実力が高く喋りに定評のある方、という基準で候補を探し、湯田Pさんにお声掛けさせていただきました。
湯田さんはご存じの通り別の音楽ゲーム(バンドリ! ガールズバンドパーティ!)でプロデューサーをしていた方で、もともと音ゲー方面でとても有名な方だったというのも大きいです。
本番中にお話があった通り湯田さんと私は15年ほど前(ギタドラV6時代)にバトルモードで対戦させていただいたことが知り合いになった切っ掛けでしたが、当時は湯田さんもプロデューサーという立場ではありませんでしたし、私もまだ公式大会の優勝経験はなく、もちろんプロゲーマーでもありませんでした。
これだけ年月が経って、一緒に別の立場でステージに立っているのはなんというか不思議な縁を感じます。今回は本当にありがとうございました!!
解説が決まってからは湯田さんとコンタクトを取りつつ、「この楽曲ではこういったコメントを入れていただけるとありがたい」という部分についてスプレッドシートにまとめ、何度もDiscordで打ち合わせをさせていただく形で進めました。実際にプレイしながら話してみないと分からないこともありますので、本番に即して通し練習をしたりもしました!
選曲や話したい要素についても色々とご意見をいただきました。特に昔ギタドラやってた方向けの曲をもっと入れたほうが良いのではないか、という部分などは湯田さんのご意見を取り入れさせていただいた点です。そちらもありがとうございました…!!
また、上記の認識合わせのほかにも、定期的に個人練習をして良い記録が出せるようにしていました。特に一瞬でも左手と右手の同期がズレてしまえばすぐMissになってしまうギタフリでは緊張によりリザルトが下振れすることが多く、本番でもそれが起こることが予想されたので、あえてコンディションの悪い状態でセットリストを通してみたり、しっかりとMAX出せる楽曲は事前にMAXを出しておいて選曲画面上での見栄えの良さを意識したりしました。
本番前までのアクシデント
そんなわけで悩みつつ方々に相談しながら内容は順調に決まっていったのですが、11月終わり頃から長いこと体調を崩してしまっていました。
薬を飲んでも咳がなかなかおさまらず、本番前の練習に支障が出てしまっておりかなり焦っていました。
詳しく検査を行った結果、喘息にかかっていることが判明。もともと子供の頃にかかっていた病気だったのですが、このタイミングで再発してしまうのか…と思いました。。。
ただまあ、人に伝染するような病気でなかったのは不幸中の幸いです。本番直前の時期には症状が比較的良くなっていたため、体調不良で欠席、みたいな最悪の事態は免れました(ヒヤヒヤはしましたが…)。
あとは前日に湯田さんと一緒にリハーサルをさせていただいた際、プレイ中に私が動きすぎてイヤホンが抜け、画面が止まってしまうというアクシデントが発生しました。本番はかなりコードの長さに余裕のあるヘッドセットをお借りできたため大丈夫でしたが、そういった不具合発生時にどうすべきかという部分はある程度考えていました。あと心の準備も。
当日、本番まで
持ち物について
ギタコンはそのまま持ち歩くにはカバンに入り切りませんので、今回は実際のギターのケースにコントローラを入れて持ち運ぶことにしました(妻の私物です)。
RTAのイベントなのにバンド練習に来たみたいな格好で登場することになりました。ちなみに本物のギターは弾けません。
衣装について
KAC(公式大会)のTシャツ?プロチームのユニフォーム?などいろいろ考えたのですが、ここはやはりイベントに合わせるべきでしょう!ということで、RTA in Japan Summer 2023の際に購入したRTAちゃんTシャツを着ることにしました。プレイ中に絶対暑くなることが予想されたので、半袖でちょうど良いのです。
非常に大きくRTAちゃんがプリントされているので、画面上のプレイ模様が多少小さくても何を着ているかパッと見で分かるというのもありました。
私のプレイスタイルとしてギタフリのコントローラをかなり低めに持つというのがあるので、しっかりRTAちゃんが見える状態で良かったです。
選曲画面について
細かい話なのですが、今回選曲は各楽曲をお気に入り登録したうえでその中から選曲するという形を取りました。ギタドラは曲数が多く普通にやると選曲に時間がかかってしまうので、そのタイムを少しでも削るための施策です。
ギタドラには楽曲のお気に入り登録機能というものがあり、選曲中にCtrl+1キーを押すことでカーソルが合っている楽曲を50曲までお気に入りフォルダに登録することができます。
お気に入りは登録順に楽曲が並ぶという仕様になっているため、プレイ予定の楽曲はもちろん、寄付額投票でプレイする可能性のある楽曲、そしてプレイする予定のない楽曲も何曲か織り交ぜて、ランダム順に登録することにしました。
曲順に登録すると選曲画面で「次にどの楽曲をやるのか」というのがバレてしまい、何を選曲するのだろうというワクワク感が薄れてしまうためです。(まあ、それでもお気に入り登録している楽曲のうち半分ほどは実際にプレイする楽曲だったので、それでも「これやるのかな?」と思って頂いていたかと思いますが…!)
特にボルテを知っている方からすると、「ボルテ楽曲やります」というところからJoyeuseを選曲するのではないか、と思わせる→実際はParadigm Shiftを選曲、みたいな意外性を持たせることが出来たのではないかと思います!
配信準備
私が当日会場に到着したのは開始4時間前の17:30ごろです。会場のホールも思ったより大きく、到着してからセッティングを始める前の間が一番緊張していました。
(会場入場時すぐ、同じプロチームで活動している友人うなむねに会って緊張している模様の写真を撮られたりしました)
やはりセッティングしてテストプレイ・音響調整をしてみるまでは「本当に無事走り切ることが出来るのだろうか…」という気持ちになっており、皆さんにどう受け取って頂けるかよりもそういった意味での緊張が大きかったように思います(むしろRiJは観覧の方やTwitchの配信コメントを下さる方が本当にあたたかいのをSOUND VOLTEX解説の際に知っていたため、だいぶその点では気持ちが楽でした)。
今回GITADORA GuitarFreaksのShowcaseの直前に走っていたDanceDanceRevolution STRIKEで走者・解説をされていたお三方とはもともと知り合い(なんだったらYUK1-S君は同じプロチーム所属)でした。
YUDAIさんやYUK1-S君はもちろんRTAイベント自体に慣れていますし、gahouさんは公式大会を含むさまざまな場で解説をするレベルで定評がありましたので、とても安心感がありました。
DDRが本番をやっている横でセッティングや音響設定、テストプレイ等を行ったタイミングで、少しずつ緊張が和らいでいったのを覚えています。
ここで驚いたのは本当にセッティング中のスタッフの皆さんのご対応がまあスムーズなこと…。熟練の技でした。ギタフリは立ってプレイする方の多いゲームなのでモニターの位置を高くしていただいたり、ほかにもゲーム内の音楽におけるウェイトが高く、しかもピック音などプレイ中に出す音が大きいという特殊なゲーム性で音量バランスを取るのが難しい点、などセッティングはかなり通常のゲームより難易度高めのはずなんですが…すぐに調整が終了しました。本当に最高の環境でプレイさせていただいて感謝しかありません。
テストプレイでは判定合わせのためにCajuputなど8台後半くらいの譜面を主にプレイしていたのですが、問題なくプレイできることが確認できたのでさくっと終了することができました(ちなみにCajuputは本番前の練習では一発エクセが出ました)。
セッティングが終わってからは1曲1曲楽曲のデータをダウンロードしつつ、DDRの本番を観覧の皆さまと一緒に楽しんでいました。見せ場もたくさんあり、4時間近くやっていたとは思えないくらいあっという間の楽しいステージでした。特に最後のG2とMAX300リミのフルコン達成、本当に大声出ました、凄すぎます。
あときっとお三方なら直後に走るギタドラのことも多少触れてくれるのだろうなという信頼があったので、それをきちんとMCで回収できるようにしたいとも考えていましたw(すごい音ゲー、わけのわからない音ゲーの話とか)。
本番の出来、セットリスト選曲理由
…の話は後編のほうでさせていただきます!!すみません!!
なんだかんだ前半だけで10,000字を超える記事になりました。ここまでお読みいただきありがとうございます。
後編ではセットリストの選曲理由、プレイの出来がどうだったか、終えてみた感想、などについて語っていきたいと思います。
また、2025/1/1(水) 21:00より、RTA in Japanの振り返りを行いながらコナステ版ギタフリのプレイをする配信を実施いたします!
寄付額投票で採用とならなかったセットリスト楽曲もプレイする予定ですので、ぜひご覧いただけますと幸いです!
後編へ続く。