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風俗というサービスにおける「利用した感想」を共有する難しさ
キャストさんが投稿される、予約頂きましたポストや、お礼ポスト、口コミのお礼ポストなどが自分のものだった場合、「いいね」を気軽につけられますか?
私は、実は躊躇ってしまいます。とても嬉しくても。
お会いしているキャストさんに対して、ポストのリプやキャスのコメントでそれとわかるよう話しかけますか?
またお会いしたキャストさんの名前とセットで感想をつぶやきますか?
私は、それらは絶対にしないようにしています。
ぼんやりと勝手に守っていた行動のルールのようなもの。
けれど、それはなんでそうしているんだっけ?
今日はそんなお話で、自分の中ですとんと腑に落ちたことがあったので残しておくことにします。
具体的にキャストさんの名前を上げて指名していることを表明する行為や、そのキャストさんのキャスやリプなどで自分がお会いしていることをアピールする行為、基本的には、マウント行為、マナー違反として忌避されがちですよね。
特に会った時の対応や過ごし方を詳細に語ることは、幾らポジティブなもので発信者に悪意がなくても、とても嫌がられることが多く、そのキャストさんへの営業妨害になってしまったり、語った人が、心ない攻撃をされる対象になったりしかねない。
一方で口コミは、(程度はあれ)基本的には書くことが推奨されてるわけです。
ただし基本匿名で。
普通のサービスや、商品レビューであれば、口コミの発信者の名前があることは、むしろその口コミに対する信頼の証にすらなるのに。
となると、このあたりを「マナー違反」と感じる気持ちって具体的にはなんなんだろう~? ということにもやもやーんとして、過日、こんなことを呟きました。
明確に「このキャストさんと遊びます~!」とか「こういう時間を過ごしました」みたいな言動を特にそのキャストさんに興味がある方や、既に指名している方などが見れる場所で露わにするのは、あまり品のある振舞いと感じられず、しない方がいいことな感じがしているが何故それが余り良くないと感じるのかはうまく言語化できてない。
この人、本当に素敵なんですよ、一緒にとても良い時間を過ごせました、みたいな話は口コミでこそやればいいと思っていて、私という署名つきでそのキャストさんの周りに出張り、見たくもない人の目にいれるのはやや営業妨害だろうよ…と思ってしまうのだが、それが何でかと改めて問われるとうむむ…。
もともと被りや被り候補の前でそれやるのはマウント行為と捉えられてめちゃ忌避される行為なのは理解してるんだけど、全然悪意なくやられてる方を見かけ、反射的にそれは辞めたほうが良いのでは~…と感じたが、改めて何で駄目なんだっけ…?と。
そこに対して、いくつかFFさんからこんなご意見を返してもらいました。
同一個体を共有するので、使用感を感じての「なんか嫌」ですかね? モノや飲食店だと、自分の購入(体験)は新品ではあるので。 利用者のシルエットが明確であればあるほど、利用時に顔がよぎったり、お下がりみたいな感覚が強まるかもと思ったりしました
風俗業界ならではの問題より前のSNS一般レイヤーとして、他人のふんどしで相撲をとる奴は嫌われる、が該当してないですかね。承認欲求オバケ感
キャスみたいな温度のあるところ、かつ口コミ以外のところでは、基本的ルール違反であるし、そこまではっきりと入ったけどおすすめ、はマウントなので、無知の罪なんじゃないか…それを言える場所はちゃんと口コミとしてあるし…。仲間や主がOKならともかく…
(話しかけてくださった皆様、ありがとうございます! 勝手に引用すんな! があればこっそりご一報を…!)
その頂いたご意見とのやりとりを通じて、徐々に「このサービスにおける、サービス時間の内実が詳細に語られることや、どのユーザーがどのキャストさんを指名しているかを明示的に知られることが周り(特にそのキャストさんに関心のある他のユーザーやその候補)に引き起こしかねない不快の感情」について、得心がいったのでそれを書き残しておきます。
まず、このサービスにおいて、自分の興味あるキャストさんが、誰と会っているか、そしてその人とどんな楽しい時間を過ごしたのか、ということは、かなりセンシティブで、高確率で不快の感情を引き起こしかねない情報である、ということが前提になります。
これは、風俗におけるキャストさんが不特定多数の方に共有されている存在である、ということを踏まえると「理不尽な感情」として取り扱われてしまうこともありますが、サービスの内容的に、ある程度は自然な感情である、として許容されているかと思います。
つまり、多くの人にとって「他の人とも仲良く過ごしていることは頭でわかっちゃいるがあまり詳しくは知りたくはない」情報なんですよね。
だからこそ、それらはなるべくぼやけた情報であって欲しい。
その情報は、「(露出している情報から得られる期待値と)同じだった/違った/それ以上だった」「その時間で得られた感情がプラスだったかマイナスだったか」というぐらいでとどめたい。
多分、そう感じる人が多いのだと思います。
それが、発信者が「誰か」がわかると、具体性がいきなりものすごく増してしまいます。
そしてその「誰か」に「キャストさんがこんな振舞いをしてくれました」は、具体的であればある程、「その人にマーキングされている感」が募る。
記名であることの信頼性より、個別性の方が際立ってしまう。
そもそも風俗はかなり個別性高く提供されやすいサービスです。
結果、そのキャストさんを、少しか、大いにか敬遠する気持ちまで生まれてしまう。
これが「ユーザーが特定できる状態で発信される具体の情報が、そのキャストさんの営業妨害になりかねない」感情の流れなんだな、と思います。
「このキャストさんとどんな時間が過ごせるか」の情報は、まだそのキャストさんを見ぬユーザーさんにとっては、とてもよい判断材料にもなる、確かな営業要素です。
同時に、非常にセンシティブで、一歩間違えると営業妨害(敬遠)になりかねないものでもある。
だからこそ、
置かれている場所が限られていて、目にするかしないかは基本選ぶことが出来ること
過ごした時間の内容だけがフォーカスされ、「誰が」とは具体的に結びつかないこと
が重要なのだなと思いました。
そして、「それを目にしたくない」と感じる人が、強制的に目にしてしまうようなところに投げ込む行為こそに「マナー違反」を感じるのだなと。
自分が心底楽しかった時間の感想が、だからこそそれをオススメしたい気持ちが、逆に誰かが楽しいと感じる時間を阻害する要素になりうる。
そういうことに配慮をして、楽しかった自分の気持ちだけを呟き、お会いしたキャストさんの素敵なところやよきサービスを伝えたいと思う場合は口コミで。
私自身は引続き、そうやって棲み分けていこうと思ったのでした。