新宿
新宿の風が首筋に当たって感電した
ピリリピリリ
真っ青なワンピース 可憐な白い肌
後ろからついて歩く
ふと消えてしまいそうで 寂しかった
南口を探す缶ビールを買う
ぷしゅという音 電車が止まりドアが開く
「電車って人間が乗っているんだよね」
不思議だ 当たり前だけど
このまま永遠に続けばいいのに
髪の毛がふわりと舞い上がって頬をさした
新宿なのに いい匂いがした
人間は私たちが思っているより沢山生きている
空気がゆっくりだった
新宿に行くと母に言った時
危ないからととめられた15歳
いけない事をしている気持ちで
瞬きするたびに良心が傷んだ
そんなわたしは捨て去った
世界は回っていると泣いても
孤独の意味を知っても
女の子であると悔いても
わたしは
わたしたちは
永遠に純潔