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生活が重たい

天気が悪い。台風が通過しているので当たり前ではある。天気に気分が引っ張られるので、一刻も早く次の晴れ間のタイミングを把握したく、天気予報アプリを開いては雨雲の動きを詳細に確認する。日曜日には雨雲が抜けると知って、少し安堵する。

何もやる気が起きないので、一日中眠っていた。夢の見すぎで車酔いのようになって、ますます起き上がる気が失せた。読みたい本も観たいドラマもあるはずなのに、いざ休日になると全く手が伸びない。いつも週末を目指して平日をやり過ごしているのだけれど、辿り着いた週末がものすごく充実していたという記憶はほどんどない。

季節の変わり目は世界が揺らぐ。着ていく服、履く靴、食べるもの、飲むもの、空調をつけるか窓を開けるか、羽織るものを持っていくべきかどうか、ルーティンを逸脱して新たに判断しなければいけない事柄が増える。生活がよりめんどくさくなる。日々が重たい、と思う。

それに伴ってなのか、自分自身の足元も覚つかない感じがしてくる。晴れて気分が良ければ生きることに積極的になるし、雨で湿った気持ちになればもうこんなこと、どうでもいい、と思う。そのアップダウンに自分で疲れる。はっきりと「私はこれ」という態度を決めるべきだと思って考えたけれど、いまひとつ自分がしっくりくるものを定められない。その「君はどうする?」という問いかけを背中に連れながら過ごしているので、ますます生活は重たい。

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