嫉妬の正体 おまけ
過去にひとりだけ、ただ真っ直ぐにわたしを愛してくれた男がいた。
血の繋がらない、息子。
息子が一歳の頃から実母は夜遊びに忙しく、彼の中に実母との思い出はぼぼないまま、「りこんしたママ」と月1ペースで面会している状態だった。
実母及びじーちゃんばーちゃんにたっぷり甘やかされて帰ってくる。欲しいものは買ってもらえるし、普段食べられないようなご馳走を食べてくる。幼い頃は息子も楽しんでるように見えたのだが、ある程度大きくなったらあまり乗り気ではないが付き合いで行っている感が出ていた。
元夫と離婚について話すようになったころ、元夫は息子に「パパとお母さんが別れるとしたら、パパのところかママ(実母)のところに行くか、なんだけどどう思う?」と聞いたらしい。その時の息子はこう答えたという。
「俺にとって母親はお母さんなんだけどなぁ〜」
わたしは未熟なまま妻になり二児の母になり、情緒不安定で口うるさくて、どれだけ家族を傷つけたかわからない。特に息子には手を焼いた。(娘にはやきもちを焼いた) 彼は軽度だが発達障害と学習障害があり、小学校に入ってから「困りごと」が増えて攻撃的にもなりお友達に暴力を振るったりしていた。家でも、整頓ができず持ち物の管理ができないからよく物を失くすし忘れる。それで何度も何度も怒った。頭に来て叩いたこともある。そんな母親なんて、お母さんって呼んでもらう資格もないのに。
それでも私を愛してくれていた。
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