日本版HARD THINGS「アットコスメのつぶれない話」が本当に赤裸々で良書すぎた
「アットコスメのつぶれない話 困難を乗り越え成長を続けるベンチャー経営の要諦」吉松 徹郎 (著)– 2024/8/21
化粧品を購入する時、誰もがまず初めに思い浮かべる「アットコスメ」。
側からみたら順風満帆に見えるアットコスメの裏側には、とてつもないハードシングスがあったんだ!!!
みたいな感じの本です笑
この本はビジネスのノウハウやスタートアップが急成長するためのテクニック学べる本ではありません。しかし、会社を生き残らせて成長させるための必要条件と、起業家が持つべき熱がこの本にはあります。
日に日に減っていくキャッシュと戦い(これがほとんどだったと思います)、共同創業者の(現在は元)妻と対立しながらも互いに会社を良くするために前に進み。新型コロナウイルスと戦い。
とにかく熱くなれる本です。
この本を読んだきっかけは、木下さんが「スタートアップの皆様にオススメ」とポストされていたので、「これはスタートアップ界隈に身を置く自分へのメッセージだ!!」ということで、すぐに購入して読んでみました📕
木下さんがオススメする本は間違い無いです、
それでは、以下で自分が特に印象が残ったポイントを三つあげます。
1,とにかくお金!💰
本書の半分以上がお金との戦いだったと思います。
会社を残すために資金調達に奔走する吉松さんのお話は、これから自分に訪れるであろう苦悩を示してくれているように感じます。
特に最高だったのは、Amazonとの資本業務提携の裏話(ハードシングス)です。
2022年8月、Amazonとアイスタイル(@コスメ)が資本業務提携をして、スタートアップ界隈では大きな話題になりました。
しかしこの裏側では、とてもシビアな交渉と、資金調達に苦悩する吉松さんの姿がありました。
もう一つ、お話としてとんでもなく面白かったのは、日本中のVCを回り切って、「もう本当にこれで最後かもしれない…」というときの最後の交渉です。
これは本当にご自身で読んで欲しいのですが、我々が理解できない(吉松さんもかも?笑)謎の世界が広がっています。
現実世界にこんな話あるんだ…と驚かされます。
2,今のスタートアップ界隈だと理解できない株式放出比率
ここも具体的な数字はご自身で見て欲しいですが、資金調達を考えている現代の起業家からすると、超衝撃的な内容になってます…!
(ってか、放出率が当たり前に書かれてるのにびっくり)
これが24年前だというので衝撃です。今の自分たちがどれだけ恵まれているかを実感できました…
(そもそもこの時代は株式会社を立ち上げるだけで1000万円が必要でしたしね…)
3,会社に大きな成長をもたらしたCOOにやめてもらった時
吉松さんはこのお話のなかでずっと、経営陣フラットな会社を作ろうとしていました。そんな吉松さんが会社に大きな成長をもたらし、社内で問題を起こしたわけでも無い髙松さんに「COOを降りてもらいたい」と言った時のエピソードはとても衝撃でした。
2人の意見の相違は明確にどちらが間違えてるわけでもなく、
実際、吉松さんも「髙松さんに任せたままでも、違う道を進みながら大きな成長があっただろう」とおっしゃっていました。
この決断が正しかったのか、何が正解だったのかは吉松さんも今でもわからないそうです。
しかしその後に続く、
という言葉は、すべての起業家にささる言葉ですね。
まとめ
とにかく熱くなれる、起業家が読むべき本です。
リアルなお金の話や、経営者同士の思想のぶつかり合い、事業を伸ばすための決断。上場前の騒動。
たくさんのリアルなキラキラスタートアップじゃ無い、ハードシングスが見られます。
吉松さんの人生を追体験したい方はぜひ!!
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