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𝐦𝐢𝐬𝐚𝐭𝐨
2024年2月26日 22:42
昔ながらの街並みが好き。新しく建設されるマンション。空まで伸びる高層ビル。AIと共存していく社会のなかであの頃から変わらない場所。忙しなく動かされる足がだんだんとスピードを弱めていく。路地を曲がり少し歩を進めると奥に見える望楼にトレードマークの赤い屋根。大正時代の面影を残した目的地は、大正という時代を生きていないわたしのことですら、懐かしいという気持ちにさせてくれる。引き戸を開けて手前に並ぶ雑
2024年2月25日 12:22
紅茶の香りを愉しむためのこの喫茶店に香水の香りはそぐわない。ランテルディもジャドールもこの日だけは留守番をしてもらう。扉を開けるとカランコロンという鈴の音と共に茶葉の香りが鼻腔を擽る。この店のシンボルといえよう大階段を上り席に着く。予約を入れた訳ではないが、いつもわたしを出迎えてくれる角の席。わたしの特等席、と勝手に呼んでいる。《はちみつミルクティーとシフォンケーキをお願いします》紅茶