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水樹奈々という星

 8/3にあった、NANA MIZUKI LIVE FLIGHT 2014 AIR14 横浜スタジアム の参戦記録。
 曲の感想、詳細なレポート、セットリストは上げている方が沢山いるので、私は全体の雑感のみをつらつらと綴ろうと思う。

 念願の水樹奈々さんのライブ。 
 ずっと、ずっと、いつか行きたいと思って機会がなかったけれど、友人の誘いでようやく行くことが決定。あまりにも楽しみすぎて三日前から荷造りを始めたり、コールの勉強をしたりとそわそわしてしまって落ち着かない毎日を過ごしていた。

 動きやすい服装、日焼け止め、ペットボトル二本、キングブレード、ウルトラオレンジ、塩キャラメル、マフラータオル。
 準備万端で向かった駅には人、人、人!!
 この人達がみんな水樹奈々というたった一人のために集まったのかと思うと、更にわくわくした。
 アニソン、特に女性の場合は男女比が圧倒的に男性の方が多い場合が多いのに、ざっと見回した印象だとちょうど半々、年齢層も40代~10代と幅広かった。
 ちなみに今回の動員数は三万二千人。横浜スタジアム開業以来最高動員数だったとか。

 私たちの席は上手のスタンド後方。
 思ったよりも舞台から遠い感覚はなく、且つ舞台も客席も綺麗に見渡せる位置。
 LIVE FLIGHT の名前にふさわしく、飛行機をかたどった舞台装置に照りつける真夏の日差しがだんだんと斜めになっていき、着々と人で席が埋まっていく。
 そんな光景を眺め、高鳴る胸を抑えながらサイリウムやタオル、飲み物の準備をしていると、遂に祭りの始まりが告げられた。

 時折、熱気を拭うかのように吹く涼しい風。
 だんだんと色を変えていく夏空。
 彼女の一挙一動で三万二千人にものぼる人々が動き、叫び、歌い、跳ねる。
 まるで青い星空のように、赤い血のように、脈打つサイリウム。震える空気。

 そしてなにより、本当に空を飛んでいた。
 「Vitalization」の始まりと共に袖から飛び出した小さな姿。
 真っ赤なドレスを真夏の夜空に翻して、力強い歌声を世界に響かせながら、その身人一つで空を舞っていた。孤を描くときも、空中に留まるときも、体勢が崩れかけた瞬間も、ぶれることなく歌を紡ぎつつける。
 曲と空を舞う存在の煽りに合わせて、輝く赤いサイリウム。沸き上り鳴り止まない歓声。シルク・ドゥ・ソレイユでも使われている3Dフライトワイヤーを、わざわざこの公演のためにアメリカから取り寄せた。楽しかった!!という彼女の表情は、高揚感に満ちていた。


 素晴らしい時間を、本当にありがとうございました。


 夏はまだまだ始まったばかり。
 この調子で旅行と、お出かけとバイトそしてライブ三昧の夏休みを、精一杯駆け抜けたい。

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