ミルフィーユの上手な食べ方
⚠️この記事にミルフィーユの食べ方の答えは載っていません。むしろ教えて欲しい。
6月30日、supercell(ryoさん)のオーケストラコンサートがあるということで横浜を訪れました。コンサートは夕方開始だったので、少しだけ横浜観光をしてみたり、そんな記録。今回訪れたのは山手地区です。
山手地区とは
横浜は先月訪れた函館とも共通点の多い街で、個人的に下調べを十分にしてから訪れたいなと思っていたのですが、前日に思い立ったので、今回は妄想多め情報少なめの旅行記になってます。
本日のラッキーカラーは赤!(自称)
ryoさんとオーケストラということで、タクトオーパスという作品の主人公"運命"のイメージカラー、赤いワンピースを着てお出かけ!
そして電車のお供は『緋色の研究』です。
↑表紙買いした一冊、とても久しぶりだったので内容をあまり覚えておらず新鮮な気持ちで読めた。ワトソンに推理力を褒められて照れるホームズが可愛くて仕方ない。
えの木てい
元町・中華街駅から坂道をのぼること十数分、緑豊かな住宅街の一角に白い壁の可憐な洋館が見えてきます。喫茶店【えの木てい】さんです。
店内は喫茶スペースの1階と、テイクアウト出来る洋菓子屋の2階に分かれていて、喫茶スペースは15,6人入るかなという広さ。悪天候でも店内は満席で、店員さんに名前を告げてから数分ほどで中に案内していただけました。
さて、何を頼もうか。今日のラッキーカラーは赤色だからいちごが良いかもしれない。いちごのことを考えていると梅雨だというのにいちごタルトが無性に食べたくなってしまいます。
〜2024年7月から《小市民》シリーズのTVアニメが放送されるので、ぜひ観てください。宣伝おわり〜
残念ながらいちごタルトはメニューに無かったのですが、なんと『土日祝日限定いちごのミルフィーユケーキ』を見つけました。
ミルフィーユかぁ。ミルフィーユケーキには正直あまり良い思い出がない。
小学生の頃に漫画か小説かなにかで読んだミルフィーユケーキ。それがとても美味しそうで、母親に食べてみたいとお願いしても「デートの時に頼んではだめだからね」と言うばかりだったなぁと。結局ケーキは買わなかったし、ついぞ肝心の食べ方を教えてくれることもなかった。
たかがケーキの話と思われそうではあるけれど、今まで禁止されたあらゆることが一緒に思い出されるのがとても嫌だ!👻
とはいえ食べ方がヘタなところを人に見られたくない(※)気持ちは自分もあるので、今日は一人、挑戦するなら今なのかもしれない。クロックムッシュとケーキセットをお願いして、『緋色の研究』を読みながら待つことに。
〜クロックムッシュは「クロックムッシュだな」という感じだったので食レポは割愛〜
ひと通りケーキの外見を楽しんだのち、左手にフォーク、右手にナイフを携えて、慎重にミルフィーユに刃をいれようとするが、切れない。
注意:以降、食いしん坊ホームズ妄想
「なんだこのメス、まったくもってやる気がない。とんだなまくらじゃないか」
そんなふうにワトソン口調(のつもり)で実況していると、脳内のホームズが語りはじめる。
「人生という無色のいとかせには、いちごのミルフィーユという緋色の糸が分かちがたく混ざりこんでいる。ぼくたちの任務は、それを解きほぐし、分離して、端から端まで一インチも食べのこすことなく白い皿をさらけだすことなんだ。」
ダサい。ダサすぎる。ホームズとは名ばかりのエセ探偵。自分でツッコミを入れつつもだんだんと面白くなってきて、シン・緋色の研究を進めていきます。
「そもそもだ、こんなおもちゃのようなナイフではふわふわのスポンジケーキくらいしか切れない。つまり切断以外の用途があると考えるべきなんだ」
「そうは言うが、フォークで押さえて、ナイフで切る。それ以外に用途なんてないだろう」
「それ以外には無い。それで十分なんだ」
「……まさか!」
「入れ替えるんだ。ナイフで押さえて、フォークで切れば良い」
脳内の食いしん坊ホームズの"推理"をうけて、ミルフィーユをナイフで押さえて、フォークを垂直に突き立ててみる。フォークの先がミルフィーユ生地を貫通して割ることには成功する。
「これはほんとうに正解なのか?」
訝しむワトソンの声、彼の視線の先には、上から押さえられてケーキの横に飛び出したクリームたち。
「生クリームが横から大きくはみ出てしまうのは、私の腕の問題だろう」
「そうかなぁ」
こうして緋色の研究は続くのだった。
※人前で食べるのがヘタな姿を見せたくないと書いたけれど、それは自分をよく見せたいみたいな見栄からくる考えであって、そんなもののために食べたいものを諦めるよりも、たとえ下手でも好きなものを選んだ方がずっと良いと思う。
見栄を張ることで頑張れる人もいるとは思うので一概には言えないけど。
山手234番館
えの木ていの右隣にもなにやら素敵な洋館、横浜市が管理しているようで、なんと入館料が無料でした。
※ちなみにこの日訪れた洋館すべて入館料無料です。
↓↓↓これなんだ?↓↓↓
上の蓋が開いてレコードをセットして流せる。下部はレコードを収納できるキャビネットになってるとのこと。この蓄音機は現役で、毎月第2土曜日の14時から蓄音機コンサート(無料)もしているらしい。
元町公園
こんなところに弓道場があるとは知らず、公園を歩いていたら弓道されてる方が突如として眼前に現れるものだからびっくり。そこそこ距離があったので道着姿を正面から写真におさめたい気持ちが湧くも、不審者と思われてしまったらどうしよう、集中をそいでしまいやしないかと思い至り、横からそっと撮影。
弓道場の奥にはプール!!
こんな公園のど真ん中にプール、有りなんだ。
こういうの割とよくある話なのかな。
ジェラール水屋敷地下貯水槽
適当に歩き回ってたけれど、まだ元町公園内に洋館があると知って、再度うえへのぼることに。
山手80番館遺跡
エリスマン邸
ベーリックホール
立派な門と大きな庭、そして大きなお屋敷!!
そういえば、行きの電車でちっちゃい女の子が懸命にワンピース指差して「かわ……!」と言ってくれたの嬉しかった。もしかしたら「為替取引!」とかかもしれないけど。
あかいくつ
次の行き先へ向かう途中に赤いバスを見かけたので1枚だけ。
横浜市イギリス館
港の見える丘公園
コンサートまでの時間が迫ってきて、駅へ戻る道中に見覚えのある旗がありました。
コクリコ坂からという作品の好きなところをここから書き出すと文章量が倍になってしまいそうなので簡潔に、主人公が毎朝旗を掲げることにいろんな意味を見出せるのが面白いです。
山手には他にも洋館や観光地があるようなので、また来たいなと思います。今度は晴れますように☀︎
supercellのオーケストラコンサートの感想は書かないのかって?
今度ラジオで話します!三文字で表すと超最高!!