前に進む決断
新型コロナに追い打ちをかけるように、
花粉症の季節がやってきましたね。
共に厳しい闘いですが、どちらにも負けずに、走って行きますよ〜。
さて、本日は、6年目のAPRグループ海外事業の近況を更新します。
はじめに
私自身の会社は、2013年9月に札幌で登記したのが始まり。
最初の一年間は、一人で北海道の食材を道外・海外へ販売する商いでした。
2014年5月にタイで物件契約をし、現地法人を登記して創業した店舗が、
2014年11月オープン『余市 NIKKA BAR & RESTAURANT』です。
『余市 NIKKA BAR & RESTAURANT』とは
どんなお店のコンセプトで立ち上げたかというと、
北海道発祥ニッカウィスキーの魅力 × 道産食材 × 心地よい上質な空間でした。
このお店の為に、日本で採用し、研修を重ねて連れて行った料理人の方が、
タイに到着して、2ヶ月もしないで、ご家庭の事情で即帰国しなければならないという今だからこそ笑える程のピンチなスタートでした。(笑)
そのお陰で食事のメニュー内容は、現地スタッフだけで出来る内容に変更し、
旬の道産食材を使ったコースを提供することは諦めました。(明らかにしました)
今でも、RESTAURANTというショルダーネームを見るたび、最初の料理コンセプトを思い出します。
そんな紆余曲折ありながら、2020年4月まで5年半、続けてきた大切なお店です。
前に進む決断
2020年4月30日付で、更に3年間の契約更新の時期でした。
もし、物件契約を満了するなら、1ヶ月前の3月30日には伝えないといけない。
新型コロナの影響により、タイ政府よりのお達しで、飲食店が営業禁止になったのは、3月22日のこと。
その時は、4月中旬までの発表でした。(その後4月末までに延長されました)
昨日5月3日より、店内飲食は可能になりました。(アルコール提供禁止、ソーシャルディスタンスの徹底など制約付き)
その3月22日の時点で、この先どうなるか見えない状況で、3年の延長更新してまでの店舗継続は会社として、難しいと決断をしました。
一度、この場所でのBAR営業を見切って、残った2店舗で何とか会社を存続させ、
また状況を見ながら、体制を立て直し、機会を見て、場所を新たに再開すること。
それが、私にとって限られた一週間で考えながら、出した答えでした。
始めるよりも、始めた事を辞める決断をする事の方が難しい。
『●●さんとの最初の出会いは、この場所での、こういう営業の日だったなぁ。』
『●●さんは、●●さんから頂いたご紹介だったなぁ。』
こうして振り返ると、今も、お付き合いさせて頂く多くの方との繋がりは、
『余市』というお店で育ませて頂いた関係だと思っております。
働くスタッフや、応援してくれたお客様を思うと、残念な部分もありますが、
シンプルに、今は、この状況で生き残ること。
最悪な場合を想定して、人様にご迷惑をかけないこと。
自分のお店づくりに掛けてきた想いより、この2つを優先した前向きな決断でした。
なので、そう遠くない未来に、また挑戦します。
これまでの5年半積み重ねてきた時間を引き継げるような、更にパワーアップしたお店を。
まとめに
この5年半で沢山のご縁を頂いた大切な場所です。
これまでの御礼や、キープボトルのご連絡、再開の目処などお知らせ兼ねて、少しづつご連絡をさせて頂いておりますが、
その度に、沢山の有難いお言葉に励まされております。
オープン当初、通りすがりに偶然入って来たお客様からは、
『君、こんな場所で1年持つと思っているの?』と酔っ払って、罵られたのも良い思い出です。
顔で笑って、腹の中では、『チクショ、見てろ〜!』とハラワタ煮えくりかえってました。(笑)
結果として、この場所での営業は、1年ではなく、5年半でした。
10年は絶対にやろうと思っていたので、悔しい限りです。
ちなみに、この時のお客様は、結果として、本帰国する時まで1年以上、通ってくれて、ご自分のキープボトルを他の方に引き継ぐまで、応援してくれました。(笑)
まとまりがないのですが、このお店に関わってくれた皆様へ、心より御礼を込めて。
ありがとうございました!
引き続き、スクンビット30に構える『えぞや』両店舗をよろしくお願いいたします。
また、余市 NIKKA BAR & RESTAURANTの再開できる日を
私自身、楽しみにして、この状況を乗り越えます。