エアロフォンを吹く人:第一回

エアロフォンという電子楽器をご存知ですか。

電源を繋げて演奏できる電子楽器のひとつで、電子ピアノなんかで有名なRoland社が作っています。

Jazzや吹奏楽部で使われるサックスという楽器を模した形をしていて、息を入れるとそれを感知して音がなってくれます。

また、電子楽器の特性上、ホンモノの楽器よりも鳴らすのに必要な息の量は少なくて済むので、管楽器を経験していない人でもリコーダーのような感覚で簡単に演奏することができます。

ただ、電子楽器という分野はまだまだマイナーというか知名度が低いのが現状です。

F1番組のテーマ「truth」で知られるT-SQUAREがウィンドシンセサイザーと呼ばれる電子サックスの走りみたいな楽器を導入していて有名になった時期もあったようですが、最近のバンドで見かけることはまずないような気がします。


そんな電子サックス、エアロフォン 。始めようと思ったきっかけはFacebookの広告で流れていたことでした。

当時の自分は、4歳からエレクトーン、12歳からコントラバスを始め、高校生の時には金管楽器のユーフォニアム、野球応援で大太鼓、と木管楽器以外の一通りの楽器を経験してきたこともあり、木管楽器への興味が湧いていました。




「木管楽器の1つであるサックスが手軽に演奏できる」



手軽に演奏できそうな点は魅力的でした。

吹奏楽部の友人が、葦で出来たリードをフイルムケースに溜めた水に浸してふやかして…

やっと演奏できるかと思えばマウスピースだけでバズィングの練習をして…

「電子楽器だし、そういった準備は要らなさそうだな」そういった面倒な準備や練習が無くて済むのは大きな利点でした。


ですがそれ以上に…




「細やかな手入れが要らなさそうだな」



楽器を演奏する者として致命的です。


繊細な手入れが苦手だったのです。


そんな自分には、部品の分解や中の清掃をやるような部品が無さそうな『電子楽器』であるという点はとても魅力的に写ったのです。



次回につづく

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