ハタチノコロ はじめてのアジア (1) 準備・出発編
時は1998年2月6日。いよいよLM卒業旅行出発の日。そもそもこの旅行は、大学時代にとあるパン屋(通称LM)でバイトしていたときの仲良し4人で卒業旅行に行こう!と言い出したのが発端。ミカミ、オオサワ、ナカウラ、私たち4人は当時大学3年生。まだ卒業まで1年早いが、4年時にはそれぞれの学校の友達とまた行くであろう・・ということで急遽決まった。目的地はタイとベトナム。やっぱり東南アジアは若いうちに行っとかなきゃという気持ちがあったこと、みんなが前から行きたいと思っていた国No.1だったことで即決だった。特にベトナムは近年安定しており、ヨーロッパから多くの文化を吸収しているので、町並みがとてもキレイとのこと。大型ホテルの建設計画も進み、近代化されてきているので、今ならまだ開発中の中にも昔ながらの古き良きベトナムが見出せるのでは?という意見から。現地でベトナムの民族衣装であるアオザイを作って、宮廷料理を食べに行く計画も絶対実行したいし、市場にひょっこり出掛けて面白いものを見つけたいし、みんな事前の予習でやりたいことだらけ。果たしてこんな頭でっかちな計画が思い通りうまくいくのかしら?みんな初めての土地でちょっと不安もよぎるけれど、まあなんとかなるさ!成田空港までの電車にみんなが順番に乗ってくる予定なので、私もそろそろ出掛けなきゃ。2日前に急遽買ったバックパックにぎっしり荷物を詰め込んで、いざ出発!
電車の1両目にみんな集合。バンコクに着いたらアユタヤ方面のツアーに一日参加しようってことで、成田空港で現地のツアー会社に電話した。結局選んだツアーは「アユタヤ方面観光&メナム川クルーズ」。テレフォンカード(懐かしい・・w)が10単位でどんどん減っていったのには驚き。国際電話ってやっぱり高いんだ!って実感した瞬間だった。ツアー予約が完了してひとまず安心。そこでほっと一息、どこかカフェにでも入ろうとしている時、私は重大なミスに気づいた。コンタクトの消毒液と中和液は持ってきたのに、本体(ケースとレンズ2個)を自宅の洗面所に置いてきてしまったのだ。家に電話したけど、まだ母は帰っていない。15分くらいしてからもう一度電話をしたら母が家に戻っていたので、持ってきてくれることになった。出発の時間は17:00。間に合うかな?電車の出口のところまで戻り、母の到着を待った。来た頃にはもう16:47分!!結構ヤバイ、急げーーー!!
ダッシュしたはいいが、出国カードまだ書いてない・・この時点で16:55。さっきカフェで書いてたの持ってくればよかったよ。こんなギリギリになると思ってなかったからなあ。やっと出国手続きが終わったけど、あと1分ほどで出発しちゃうよ~~!ダッシュしてると向こうからトランシーバーを持ったクルーの人々が私の名前を呼んでいるw 私を見つけたクルーは荷物を持ってくれて、「いました!いました!!今そっちに向かいます」って言ってる。アチャー、私飛行機止めてるじゃんww 飛行機に乗り込んだ時間は17:03。3分も皆さんを待たせてしまいまして・・ホントにごめんなさい。コンタクトは無事に届けられました。TG(タイ国際航空)の一番偉そうな人に「忘れ物届けてもらうなら、それでちゃんと言ってくれなきゃ~!」と怒られた。ひたすら謝りまくった。本当に皆様ごめんなさーーーい。こうして波乱の幕開けとなった4人の旅は始まった・・。