アイスランドを攻める(7)レイキャビク最終日②

5/2(木)18:00 クリングランショッピングセンターから戻って来たけど、まだ18時頃なので荷物を置いてさらに出かける。ガイドブックに載っていたウール製品のブティック、オグ・ソウというお店をレイキャビク到着後からずっと探している。ハイストリートに面しているし、ホテルからそう遠くないところにあると認識しているものの、住所を確認しながら歩いてみても全く見つからない。おかしいなあ…もしかしてこの改装中のお店のこの場所?もうなくなってしまったのかなあ。可愛いベストを買うつもりだったのに、残念すぎる。気を取り直し、ハイストリートから逸れてハットルグリムス教会の方角に向かって歩いて行く。ゲイシールというアイスランド発のおしゃれなブランド兼セレクトショップを覗いてみたり、可愛らしいショーウィンドーの中を覗いてみたり、もう自分の中のおしゃれアンテナを刺激されまくりである。途中、ニット製品のお店を発見。柔らかくてフワフワ素材。色のラインナップも豊富なので、見ているだけで楽しい。ショーウィンドーに飾ってあるケープがめちゃくちゃ私好み♡ しかもウール100%なのにお値段も手頃だし。これは我がポリシーである「欲しいものは欲しい時に手に入れるべし」を貫くしかない。よし、アレ買う。母には綺麗な膝掛けなんかどうだろう?え、2階もある!?うわ、下よりも品揃え多い!家族経営のお店で、デザインは全てオリジナルなのにリーズナブルなMJÚK ICELAND(ミュークアイスランド)というブランド。レジに構えるお父さんはほぼ英語が話せない。なるほど、東欧系がルーツっぽい顔立ちをしているが娘は英語が堪能で、接客は全て娘が対応していた。娘に素材、品質の特徴を聞きながらゆっくりと吟味する。15,000円くらいのが気に入ったけど、もう少しお安くなると嬉しいw ここは交渉あるのみ!

「この膝掛けとショーウィンドーのケープも一緒に欲しいんだけど、少し安くしてくれない?」ふたつ返事で「いいわ!」と娘。ケープ30%、膝掛けも15%オフ?「いいの、新しい商品を並べたいのよ。」と、あちらも好都合だそうでラッキー☆ さっき一旦別行動になったともちゃんも、お母さんと自分の膝掛けが欲しかったようで、またこの店に戻ってきていた。私がディスカウントしてもらったことを伝えると、それなら自分もここで買うと言うので、さらに交渉!

「友達の分も安くしてあげてくれない?」「いいわ!」と、ともちゃんが選んだ2枚も値引きしてくれた。さらにリング状になったマフラーもおまけで付けてくれた。ケープに合いそうなグレーを選択。あー、冬が来るのが楽しみ!いい買い物したなあ。たくさん買ったからか名刺を渡された(笑)娘の旦那がプロモーションで今日本に出張中らしく、取り扱ってくれる商社を探しているのかも。私がもしオンラインストアのHPを持っていたら、取り扱いしてあげるのに…将来こんなバイヤーの仕事ができたら楽しいだろうな。
さて、もうホテルに戻っていると時間が勿体無い。今買ったケープと膝掛けを持って街を歩くわよ(笑)あとはパンクミュージアムとReykjavik Art Museumにさえ行ければ、私のレイキャビク計画はコンプリートなのだ。今20:00、急げっ!歩道を歩いているといきなり現れる、エリザベス女王の目が光った看板が目を引くここがパンクミュージアムである。ビョーク がSugarcubes時代にライブを行なっていた頃の映像や写真もあるようだ。階段を降りたところに入口がある。階段1段1段にも文字が…

NO DISCO,      NO SEXISM 

NO POLITICS,    NO HATE

NO BULLSHIT,   NO FUTURE

重い扉を恐る恐る開けてみる。ピンクのボンバーヘッドのイカつい姉さんが門番のように立ちはだかる。

「入れる?」「1,000krだよ」「支払いはクレジットいける?」「OK」と中へ。

この姉さんの写真撮りてーーーーー(笑)でもあからさまにカメラ向けたら怒られそうで怖えーーーーー(笑)帰り際に違うものを撮ってるフリしてサクッと撮って帰る作戦を思い描きながら、中をじっくり見る。元は公衆トイレだったというこの場所、男子用便所に所構わずパンクバンドのポスターが貼られ、一つ一つ解説まで付いている。(もちろん便器は使用されていないただのディスプレーの一部。)外のトイレのサインに斜線が入っていたのはそういうことか。それにしても、公衆トイレをミュージアムにしてしまうって、何て斬新なんだw Sex PistolsのJohn Rydon(Jonny Rotten)が設立したらしく、除幕式には下ネタでスピーチもしたらしい(笑)彼はアイルランド移民なので、アイルランドならいざ知らず、なぜアイスランドにわざわざ?w 他にもバンドの映像を流していたり、ギター、ドラムセット、革ジャンなど、小さなライブハウスみたいなスペースにコラージュのように小物やポスターが雑多に展示されているのがとても面白かった!ピンクの髪のイカつい姉さん、ずっと電話してるw そのスキに写真撮っちゃえwww 若干カメラ目線のいい写真が撮れたぜ!お店のロゴ入りTシャツも売ってるんだ。でもこういうの、その時は記念にとワクワクして買っても、結局は着ないでタンスの肥やしになるんだよね、いいや、イラネw よし、次はレイキャビク美術館に移動!

ラッキーなことに、今日は木曜日で22:00まで開いている。あと1時間半くらい見られる。このレイキャビク美術館、外観がとてもカッコいい。1つのモダンアート美術館がお互いがさほど遠くないレイキャビク市内の3つのロケーションに点在している。残り2つは残念ながら17:00で終わってしまったようだ。入ってすぐのミュージアムショップに早速心躍る。後でゆっくり見よう♪1階から順に見ていく。赤いタイルと鉄柵の幾何学模様の部屋がぶち抜きワンフロアを使っていて、自分が立つ位置によって見え方が違う模様が浮かび上がってくる仕掛けになっている。2階には子供のプレイルームもあり、機能的にもデザイン的にも素敵な場所だ。今回2階のメインフロアの展示は、毛沢東のキャラクターが世界中を旅する様子を連続して並べたMao's World Tourというもの。真っ赤な壁に金の文字で書かれたアートの説明は、ケバケバしい成金趣味の色使いで、それがいかにもCHINAらしくて面白い。いろんな作家のランプやイスを集めたNow Nordicという展示もある。作品ごとにそのコンセプトは様々。切り口ひとつで何でもアートになり得るのがモダンアートである。そして、いよいよ最後は気になっていたミュージアムショップへ。

氷山の形をした石鹸!?春夏秋冬4種類の香りがあり、悩みに悩んでSUMMER(wood、amber、floral)の香りにした。ちょっとスパイシーでとても好きな香りで嬉しい。マグカップも欲しいな。レイキャビク美術館のロゴが入った常設モノか、作家さんのデザインマグか悩むところ…お手頃な価格と、大きさや持ちやすさなどから美術館のロゴの方にした。他にもヨガポーズを描いたペーパーナプキンもあるけど、なんと900Krもする!日本の3倍くらいだけど、ここでしか出会えないかもしれないじゃない?使わないでしばらくはずっと取っておいてしまうとは思うけど、買っちゃうよん♪ミュージアムショップはいつ来てもワクワクする。特にレイキャビク美術館はセンスが良いわ。右脳全開で楽しい買い物を済ませ、22時になる少し前に美術館を出る。さて、その理由は…?ホテルに戻る途中にあるChipsのお店に寄るためです!ずっと気になってて(笑)22時閉店だから急がなきゃ!!ケープ、膝掛け、ミュージアムショップで買ったグッズの紙袋という大荷物をかかえ、滑り込みセーフw

外に大きなフレンチフライの形の看板が出ていて、一目でそれとわかる存在感。その名もReykjavik Chips(笑)たくさんの種類のソースの中から選べるのも良い。ガーリックマヨをチョイスしてみた。注文している時に厨房で若いバイトの女の子たちが楽しそうに塩をふりかけたり、お皿に盛ったりする様子が見えた。極め付けにはでっかい業務用ケチャップを肩に担いで注ぎ入れている姿を見て笑ってしまったw バズーカ砲かよww 10分くらい待って、太くてゴロゴロした(コレが良いのだ)揚げたてチップスをお持ち帰り!そのままセブンイレブン風のコンビニでアイスランド通貨のクローナ(Kr)を使い切る作戦に出る。チョコレートと飲み物を買い、ここから2〜3分の距離にあるホテルに無事帰着。部屋に戻るとともちゃんは既にくつろぎモードに入っていた。夕方から別行動にした後、どこに行ってきたかをお互いに話しながら、冷めないうちにchipsをむしゃむしゃ。美味しい!それにしても今日はよく歩いた。夜遅い時間ギリギリまで行きたいところに全て行けたし、本当に有意義な1日だった。明日は朝9:25の便で上海へ戻るよ。6:00のバスに乗るために5:00起き頑張らなくちゃ。こうしてアイスランド、レイキャビク最終日夜は更けていく。

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