【Webディレクター向け】サーバー移管をのりきるチェックリストを作ってみた
こんにちは、Webrydayの みむら です!
Webサイトの開発・運用に携わっていると、たびたび遭遇するのが「サーバー移管」の対応。
Webサイトが設置されているサーバーを変更するというものですが、
失敗するとWebサイトが表示されなくなったり、データが欠落したりと大変な事態に陥ってしまいます。
特にクライアントのサイトでは厳重注意な作業です。
悲劇を未然に防ぐため、社内向けにサーバー移管手順書を作成しました。
事前準備~当日の対応を網羅したexcelファイルです。
具体的にどういったポイントに気を付けるべきか、かいつまんでご紹介したいと思います。
Webディレクターをはじめ、サーバー移管に携わる方の参考になりましたら幸いです。
1.基本情報の確認
まずは現況の確認です。
関係者一覧
サーバー移管に関わる人の会社名・担当者名・連絡先を確認します。
以下の6点を「誰が管理しているのか」を記載しています。
ネームサーバー
旧サーバー
新サーバー
メールサーバー
CMS、ファイル
SSL証明書
全て同じ会社で管理している場合もあれば、
管理会社がばらばらという場合もあるかと思います。
場合によっては、SSLやメールサーバーも新旧で分けることもありますので、適宜確認してください。
当日の作業や、事前の確認など、誰に依頼するべきかを把握しておきましょう。
サーバー稼働期間
移行期間やDNS切替日などの日程を把握し、作業スケジュールを立てます。
DNS切替日
新サーバーの設立日
旧サーバーの解約日
がわかれば、スケジュールを立てられます。
万が一のため、旧サーバー、新サーバーが並行稼働する「移行期間」を
2週間~1か月ほど設けておきましょう。
サイト情報
ここで確認するのは
サイトURL
phpバージョン
(CMSを利用している場合)CMSのバージョン
ネームサーバー
です。それぞれ、新・旧どちらも把握しておきましょう。
特にCMSのバージョンとphpのバージョンは互換性がないと移行ができないため、注意が必要です。
管理画面のアクセスユーザー情報
CMSを利用していて、アクセスユーザーも引き継ぐ必要がある場合、
念のため以下も確認しましょう。
ユーザー名
メールアドレス
パスワード(パスワードも引き継ぐ場合)
権限
利用するCMSによって異なりますので、適宜確認事項は増減してください。
バックアップデータの格納先
データの保護と復旧を考慮し、旧サーバーのデータはバックアップを取得しておきましょう。
関係者や後任担当者が見返せるよう、記録として残しておくのがいいと思います。
2. 要件確認
かなり基本的な内容ですが、これも事前にまとめておきましょう。
新旧サーバログイン情報の確認
管理画面(ある場合)のログイン情報
FTPアクセス情報
Basic認証のパスワード
IP制限の有無
IP制限がかかっている場合、作業ができるように自IPを開通しましょう。
サーバー管理担当に依頼する必要があります。(自分の場合は自分で作業)
また、新サーバーにIP制限がかかっている場合は、
リリース当日に解除する必要があります。
当日の確認事項に組み込んでおきましょう。
SSL証明書の移行手順
旧サーバーの証明書を新サーバーに持ち出しできるのか、
持ち出しできない場合、新規で取得する必要があります。
また、持ち出しできる場合も、DNSの切り替え前に対応できるのか、
DNS切替後に対応する必要があるのかなど、
利用している証明書や状況によって異なります。
これも確認しておいた方が良いでしょう。
移行するページの確認
サーバー移管で移行するファイル・移行しないファイルがある場合は
事前に洗い出しておきましょう。
当日の移管作業後、該当URLが正しく表示されるか(または、不要なページは404に遷移するか)
確認する必要があります。
3.その他注意事項
作業時間の確認
万が一のことを考えて、サーバー移管はアクセスの少ない時間帯を選ぶのがおススメです。
メールサーバーも強要している場合、営業への影響も少ない時間が望ましいため、
どうしても深夜の対応が多くなるかなと思います。
余談ですが、移管を受託で行う場合、作業時間が早朝深夜に及ぶと
深夜割増が発生する可能性があります。
早い段階で、切替日時を確認しておくのが良いと思います。
DNSの浸透
DNSの浸透は30分~5日かかるといわれています。
この期間は新旧両方のサイトのデータを参照する可能性があるので、
サーバー移管をしたからってすぐ旧サイトのデータを削除したりしないようにしましょう。
4. まとめ
(なぜか)思いもよらないトラブルが起こりがちなリリース対応ですが、
少しでもリスクを減らすために、事前の確認とスケジュール管理はきっちり行いましょう。
また、スケジュールや確認事項は関係者全員で共有しておく、
作業当日はすぐに電話で連絡がとれる体制を作っておくことも本当に本当に本当に大事だと思います。
個人的な戒めでもありますが、同業のみなさまの参考になったら嬉しいです。
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