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荒川ケンタウロス 初のホールワンマンライブの日

昨日11月30日、「荒川ケンタウロス」略して「荒ケン」の初ホールワンマンライブでした。10周年の記念すべきライブということですが、わたしが荒川ケンタウロスを知ったのは、荒ケンがメジャーデビューする少し前の2014年の終わりくらい。ちょうど5.6年前くらいなのです。その当時、たまたま入った場所で流れた荒ケンの「君の季節」を聴くと、その瞬間一目惚れならぬ一聴き惚れをしました。当時絶賛失恋中だったこともあって、別れの季節だなーなんて、なんだか耳に歌詞や声がずっと残り続け、それまでのアルバムを購入し何度もリピートして聴いていました。

様々なことが重なってどん底の暗い、一番辛い時期に出会ったのは荒ケンの音楽でした。最初はずっとCDを聴いていて、本当に救われる想いでした。いつか、ライブに行くことだけを楽しみに、ひたすら目の前のやることに打ち込んでいる時期でした。

あれから月日が流れ、ふたつ恋を見送ったり、追っていた夢が敗れたり、大切な家族とさようならをしたり、また新しい出会いがあったり、新たな夢が生まれたり。。

初めていった荒ケンのライブで、まず最初に感じたことはライブハウスに集まったファンの人達のあたたかさです。まず、そこにとても驚きました。ふわふわと優しい空気感が、はじめてでも伝わってきます。どこも尖っていなくて、包み込むような笑顔のひとたちが沢山いて、安心感がかなり大きかったんです。

わたしはずっとそれまでCDを聴いていたので、CDの中の荒ケンしか知らなくて、とにかく歌詞と音楽の世界観が大好きでした。まず楠本さんのつくる世界のファンになり、そしてそれを引き立たせ、際立たせる一戸さんの芯のあるどこまでも透き通った声、ライブでは土田さんの明るいトークと軽快で楽しいダンスのベース、尾越さんの情熱的でパワフルなドラムと気さくな雰囲気のギャップ、鳩さんの優しく繊細で美しいキーボード演奏に魅了されました。メンバー全員で生み出す世界が輝いてました。

CDを聴きながらいつも泣いてたので、荒ケンのライブへ行ったら絶対泣く!と思ってたのに、なぜかライブ中は、みんなで口ずさみながらぴょんぴょんと笑顔で飛び跳ねている自分がいました。

ファンの人はもちろん、メンバーのみんながあたたかくて仲良しで、何より荒ケンの1番好きなところをあげるとすれば、演奏をとても楽しそうにしてるところ。こんなに楽しそうにメンバーそれぞれが自由に演奏してるバンドを見たのはそのライブが初めてで衝撃を受けました。

昨日のライブはうるっときたりもしたけど、やっぱり笑顔になって。
荒川ケンタウロスを聴くといつも胸がぎゅっとなるので、本当は昨日の興奮冷めやまぬうちにこの文章を書いて残しておきたかったのです。でも今朝、なんで荒ケンの音楽がこんなにも自分の中で大きいんだろうと改めて考えてみました。

それは誰しもが持ってる、守ってる大切な心の領域があって、それを音楽で見せてくれるからかなぁとふと思ったのです。わたしにとっての荒ケンの音楽は、誰も入ってこれない心の小部屋みたいなところがあるとすれば、その扉を開けてくれる鍵のような魔法のような音楽です。

こども心や遊び心、純粋な心が置いてある場所。そのままでいいんだよ、と優しく言ってくれるような包み込んでくれる音楽。

荒ケンの音楽を聴いてると、目の前に星や月や宇宙が見えたり、自然の音が聴こえたり、花の香りがしたり、どこまでも澄み渡る青空が目の前に広がったりして‥‥。

昨日は何故だか神社に行った時のような清涼感もあり、ホールの天井まで突き抜ける音に少し頭がクラクラしました。
そして、本のページをめくるようなワクワク感もあって、とても不思議な音楽です。「言葉」が音に変わって初めて、「言葉」という枠組みを超え、しっかりと想いが芯まで伝わってきます。10年間ずっと応援してるファンの方々も来ていて、たくさんの人々に愛されてるバンドだというのも知りました。

国分寺の有名な花沢橋を歌った「花沢橋」は、こどもの頃に戻ったような不思議な感覚でした。
花沢橋、今度見に行ってみようかな。

人生、これからも長い道のりでいろいろなことがきっとあるだろうけど、この先も彼らの音楽や、大好きな音楽とともにありたいなと改めて思いました。そして、荒ケンライブを観て、より一層音楽が好きになりました。

いつかわたしも音楽を奏でてみたいなぁと感化されました。ありがとうございます。

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KOKAGE
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