Rockpile
★ロックンロール40%
★パブロック40%
★ポップロック20%
それぞれ最強パブロッカーだったニックロウとデイブエドモンズが組んでできた夢のようなロックンロールバンド。ニックロウもデイブエドモンズもめちゃくちゃキャッチーでポップなメロディを骨太なロックンロールにまとめ上げてしまうという点でソングライターとしてのタイプが似ている。最後はニックとデイブが喧嘩して解散しちゃうんだけど、10年くらいしか活動していなくて、アルバムも少ししか出していないのが本当に残念。ニックとデイブが喧嘩して解散していなかったら間違いなく次の世代のレノン/マッカートニーだったと思うくらい否の打ち所のない完璧なロックンロールをこの人たちはやる。
■おすすめ曲
Sweet Little Lisa(1979年)
ロックパイルはロックパイルで曲を作るというよりもニックとデイブがそれぞれ別のバンドでやってた時の持ち曲をやっていくって感じのスタイルだったんだけど、この曲はデイブのロックンロールナンバー。ロックンロールに対してこんな言い方は変かもしれないけど、ロックパイルの演奏は必要なところに必要なだけのギターやベースがあって、ポップであるのに余計なものなんて一切ない、まさに'完璧'って感じの出来なのだ。
I Knew The Bride-When She Used to Rock-n-Roll
この曲はニックの曲。お得意のポップで骨太なロックンロールでまさにニックの本領発揮といった感じの曲。ロックパイルやる前からニックの持ち曲だったんだけど一人の時の音源よりも迫力があって圧倒的にロックンロールな出来になっている。ちなみにこの曲もそうだけどデイブの弾く変なスケールのソロは全く真似できない。ペンタトニックじゃないのにあの力強さはなんなんだろう。
Crawling From The Wreckage
この曲はデイブのロックンロール全開ナンバー。初めてロックパイル聞いたのが'I Knew The Bride'で、次にこの曲聞いたんだけど、この曲のサビの途中くらいで'こんな完璧なロックンロールをやるバンドあるのか'と感服した。デイブもニックもポップとロックンロールの引き出しを両方たくさん持っているけど、どちらかというとデイブの方がロックンロール寄りでニックの方がポップ寄りだな。
■まとめ
ニックとデイブがそれぞれ別レーベルに所属してたからロックパイルとしてのアルバムは全然ないんだけど、この通り2人の曲合わせたら有り余るほどに名曲がある。他にもデイブ作曲の'I Hear You Knocking'は1970年に全米No.1ヒットになった曲でジョンレノンも生涯のベストソングのひとつに挙げている。そんなデイブがギターでさらにベースにニックロウがいるなんてサッカーでいうとまさにレアルマドリードのような銀河系軍団だったんだろうなあ。
■どうでもいい話
・アークティックモンキーズのアレックスターナーはニックロウのソングライティング能力について、「ぶっ飛んだ」「自分の曲作りが振り出しに戻った」と語っている。
・エルヴィスコステロのデビューアルバムのプロデュースはニックロウ。
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