Little Barrie
★オルタナティブ30%
★ガレージロック40%
★ブルース30%
リトルバーリーはリズムアンドブルースの伝統や仕組みを理解し尽くしている人たちがやってる3ピースガレージロックバンド。そしてこのバンドの魅力はなんといってもフロントマンのバリーカドガンだ。ロックンロールもブルースも歌えるクランチなトーンの声。そして歌いながら弾いているとは思えないほどのギタープレイ。さらにバンドを象徴するかのようなどこかスカした佇まい。どこを取ってもこのバンドのブルージーでファンキーで、だけどめちゃくちゃなロックを内に秘めているという音楽を表現するのにぴったりなフロントマンである。
■おすすめ曲
Pin That Budge (Stand Your Ground/2006年)
まるで爆音ギターと声も枯れんばかりのボーカルでギャーギャー騒いでいるバンドがスカされてしまうかのようなめちゃくちゃクールなビートとリフの曲。バリーカドガンの作るこういう無駄な装飾のない、ビートで勝負しているような曲はそこらへんの爆音バンドに対して「はいはい、俺もそういう時代あったわ〜」という余裕すら感じる。笑
Surf Hell (Kings of the Waves/2010年)
リフ先行のガレージロック寄りの曲を作らせてもピカイチである。どんな曲を作ってもリトルバーリーっぽさがちゃんと出るところがすごい。そしてバリーカドガンがギターを構えた立ち姿と少し線の細いその声はなんとセクシーなことだろう。ステージに立った瞬間からかっこいいってわかるな。笑
I Can't Wait (Kings of the Waves/2010年)
リトルバーリーの渋いところはロックの衝動を本当は誰よりも感じているのにそれをただ大きい声で叫んでしまうのではなく、あくまで伝統的なブルースやロックンロールのビートに乗せることに徹しているところである。この'I Can't Wait'の一人コールアンドレスポンスのところやブレイクからのソロのところからは、そんな内に秘めているアツいものが感じられて、オシャレぶっているバンドでは全くないことが伝わってくる。最初のアームプレイなんかはもはやギターの持ち方じゃない。笑
■まとめ
最高にブルージーでロックンロールでセクシーなガレージバンド、リトルバーリー。ビートルズやストロークスなど本物のバンドからはいつも、自分の中にない新しいかっこよさの概念を植え付けられるがリトルバーリーもそんな今までにない音楽の価値観を与えてくれる。
※デモでバリーカドガンがギターをいじくってるだけの動画だけど、彼がギターを鳴らし始めた瞬間空気が変わるのがわかる。ギターだけなのにビートがガンガン伝わってくるし最後部ブルージー。そんでこれギターSquireだぜ!?!?www
■どうでもいい話
・バリーカドガンがギブソンのES-330を使っている理由の一つは敬愛するチャックベリーのギターに見た目が似ているから。
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