【仕送りをしないと親不孝!?】台湾と日本の仕送りに対する意識の違い
こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!
今日は子どもの親に対する仕送りについて、日台の文化の違いについてお話をします。デジタルマーケティングとは全く関係ありませんが、面白い内容なのでご覧ください。
ちなみにこれをご覧の皆さんは親に仕送りをしていますか?恐らく大半の人 (日本人) が仕送りをしていないのではないでしょうか?でも、恥じる事は何もありません。なぜなら日本人の大半が仕送りをしていないからです? (僕もしてません)
朝日新聞の記事によると、親へ仕送りをしている世帯は約2.4%で、残りの約98%は仕送りをしていない事がわかりました。
これは良い悪いの話ではなく、現在の日本人には定期的に親に仕送りをするという習慣がないという話だと思います。
一方で世界に目を向けると、状況がかなり変わってきます。以下の動画では、ブラジル人と国際結婚した女性がお金がないのに仕送りをしようとする夫に困っている実情が明かされています。
どうやら日本以外に目を向けると、子どもが親に仕送りをしている事例はかなりあります。
それでは台湾はどうでしょうか?今日は台湾人の仕送りに対する僕の実体験や現状についてお話が出来ればと思います。
無理してでも仕送りをしていた僕の台湾人の友人
まずは僕の周りで仕送りをしている台湾人の友人の実体験をお話しさせてください。
僕が最初に台湾に来たのは2010年で、その当時は中国語が出来なかったものの、一応ワーホリビザを持っていたので、WWOOF を通じて色んな農家を転々とし、農業をしていました。
その時に僕はたまたまマーカスという、僕より2-3歳年下の台湾人男性と出会いました。その当時の彼はまだ大学生で、僕は英語が流暢だったので、ワーホリ中は色々とお世話になりました。
その後、僕は日本へ帰国したものの、2013年に台湾の大学院へ行くためまた台湾へ戻り、日本や台湾の行き来を通じて、2023年7月現在もマーカス君とはずっと連絡を取り合っています。
そんなマーカス君も2010年の学生から10年以上経ち、現在当然ながら働いています。彼とは割と親しい間柄という事もあり、去年か一昨年飲んだ時に少し給与の話になりました。
その時に聞いた彼の給与は、彼の年齢にしては決して悪くありませんでした。ただ、ものすごく余裕のある給与と言われれば、そうでもありませんでした。しかも彼は結婚し、子どもも二人いて、新北市の三重に家を購入したばかりでした。
養育費や住宅ローンなどを考えると、かなりギリギリの生活をしていると思うのですが、そんな彼は毎月親に仕送りをしていました。僕が覚えている限りだと1-2万元ぐらい毎月送っていたと思います。
30そこそこの台湾男子にとって1-2万元の仕送りは中々きついはずです。僕はこの話を聞いた時に、ちょっと衝撃的 (カルチャーショック) だったのを未だにはっきり覚えています。
僕が親だったら、「余裕ができたら仕送りして、そうじゃなかったら無理しなくていい。」って言うと思います。ただ、彼のように仕送りをする台湾人はむしろ一般的な方だったりします。次の章では台湾の仕送りの実態について話したいと思います。
仕送りをしない子どもは親不孝!?
台湾では仕送りをしないと親不孝と思われ、そのプレッシャー苦しむ若者がいます…
yes123 という求人サイトの記事によると、台湾の 47.9%の労働者が自分の「母親、義母、あるいはお姑さん」に仕送りを渡していると回答しており、その中でも37.3%は「毎月定期的に渡す」、10.6%は「渡すが毎月ではない」と回答しています。
また、月平均で見ると、仕送りの支出は約8,508元(約40,000円)です。台湾の平均月給 45,206元 ((約200,000円)を基準にすると、母親に渡す仕送りは、おおよそ月収の18.8%、つまり収入のほぼ2割を占めています。これは日本人からするとかなりの金額ではないでしょうか?
ちなみに以下は、あるサイトから参考にさせてもらった、台湾人が仕送りをする時に参考にする計算表です。
これによると、例えば実家に住んでいて、ある一定の金額を親に納める必要がある人は、収入の 35%以内であれば OK!みたいに書いてます。なので、台湾人の半分ぐらいが月収の18~20%を仕送りしているというのは本当だと思います。
ただ、この仕送りについては、77.7%の人々が実際には「負担がある」と回答しています。
そのため近年は仕送りをする必要がないと考えている人も多いようです。こちらの記事では、「仕送りは子供や孫が親を養う余力がある場合に自発的に行うべきであり、強制されてするものではない」と主張しています。
仕送りを渡さないのは本当に親孝行!?
出産を考えるとき、「将来産んだ子がお金持ちになって、お金をいっぱい渡してくれますように!」と、考えながら子どもを産む人はあまりいないと思います。
ただ、子どもがきちんと成人になった後に、子どもに対して仕送りを求める親が台湾にいる話はちょくちょく聞きます。
少し衝撃的だったのが、ある友人の家に行った時に、その友人の母親が僕の前で、「この子にはとんでもなく投資をしたんだから、稼いで返してもらわないと困る」という発言をした事です。
どストレートに物を言う台湾人らしいといえば台湾人らしいのですが、それにしてもショックでした。ただ、台湾以外の国の映画でも、同じようなシーンは見たことあるので、もしかしたら日本が特殊なのかもしれません。
僕は別に仕送りをする人が親孝行で偉いと思っていませんし、仕送りはやりたければやればいいと考えています。
ただ、僕は例え子どもが出来たとしても子どもからの仕送りは受けないだろうなーと思っています。その理由は僕の両親が、僕から仕送りを受け取ってこなかったためです。なので僕がよっぽどお金に困っていなければ仕送りは受け取りづらいです。
今回ひょんなことがきっかけで台湾人と日本人の仕送りについて調べる事になりましたが、調べた結果、実に多くの台湾人が仕送りをしている事に気づけて良かったなーと思います。
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