【読むのが嫌いな人向け】台湾起業までの流れ簡易版
こんにちは!
K-POP 好きなおかげで、KPOP好きな台湾人インターン生との接点が持てて嬉しい applemint 代表佐藤です。
さて、先日 Skype で台湾に法人を設立したい方とお話をしたのですが、どうやらその方は台湾で法人を設立する流れと時間を把握していないようでした。
オンライン上にいくらでも資料はあるのですが、恐らく読むのが嫌いなのでしょう。
そこでこのブログではものすご〜〜く簡単に台湾で起業するまでのステップをまとめます。
ご参考ください!
結論を先に言うと台湾での法人の設立は早くて1ヶ月はかかると思っていいです。
Step1:公司名稱預查 (会社名の申請)
まずは会社名を決めて申請します。
会社名は英語と中国語の両方決めます。
また、この時に会社が今後やるであろう事業をリストアップして営業項目を記入します。(以下写真参考)
営業項目は通常会計士さんが事業をヒアリングした後に色々追加してくれます。
公司名稱預查の審査に通ると、会社証明書みたいなのをもらえます。
この会社証明書とは簡単に言うと "今後こんな名前の会社が設立しますよ〜"という証明書です。
Step2-1:オフィスを借りる
会社証明書をもらったら次にオフィスを借りに行きます。
もちろん会社証明書を持って行きます。
残念ながら安めのローカルのレンタルオフィスは外国人にオフィスを貸す事をためらう可能性が高いです。
日本でも大家さんが外国人に部屋をあまり貸さないのと同じです。
なので中国語ができない方は日本語対応OK のレンタルオフィスでオフィスを借りるケースが多いです。
ただしそうすると家賃が少し高くなります。
Step2-2:銀行で準備口座開設
次に銀行へ行って準備口座を作ります。
この準備口座に資本金を入れて、晴れて正式な口座になります。
準備口座を作る際に会社名や会社住所が必要になります。
そのため会社証明書とオフィスの契約書を必ず持っていきます。
あ、あと会社の印鑑と代表者の印鑑も必要です。
Step2-3:投審會へ申請
海外からの投資を審査する投審會という機関が台湾にあります。
次に投審會に投資プラン (事業プラン) と申請書を記入して提出します。
僕は事業プランを出した記憶はないのですが、その当時出資してくれるところを探すために英語で事業計画書を書いたのは覚えています。
もしかしたら僕のパートナーがそれを中国語に翻訳して出してくれたかもしれません。
Step3:資本金を送金する
外国人が台湾で会社を興すのに必要な50万元の資本金を海外から準備口座に送金します。
ぴったり50万元でないとダメです。少なくても多くてもダメです。
50万元の送金は代理人でも大丈夫か?と以前質問をもらいましたが、ちょっとわかりません。
銀行に電話やメールに問い合わせてみてください。
送金金額が100万円超えるので恐らく本人じゃないとダメだと思います。
なので Step2まで台湾で処理をして、その後一度日本に戻って50万元を送金する必要があるかと思います。
ただし、日本から送金しなくてもいいやり方が一つあって、それは台湾で過去に50万元以上の所得があることを証明できれば可能です。
例えば僕が2020年の1月から2020年12月までに台湾で50万元稼いだとします。
そうすると所得税の支払いが2021年の5月にあるのですが、納税時に納税証明書みたいなのをもらえます。
この証明書があれば、台湾国内の銀行から50万元を送金しても大丈夫なようです。
Step4:資本金の確認と投審會の審査
資本金がきちんと送金されたのが確認できると、銀行は『資本金ちゃんと入ってますよー』っていう証明書みたいなのを発行してくれます (僕の記憶が正しければ)
次に、資本金が送金された口座の通帳コピーを投審會に提出します。
この時に備考欄に代表者の名前を入れる必要があります。
この辺の細かい指示は通常会計士の方がきちんとアドバイスしてくれます。
Step5:会社登記申請
投審會の審査を通り、資本金も送金し、登記住所 (オフィス) も借りて、ようやく登記を申請できます。
通常登記申請は登記する都市でします。
台北で登記するなら台北市の市政府に申請をします。
Step6:国税局に報告
次に国税局に行って営業税払います!みたいな登録を行います。
台北市の場合、国税局は区によって支店があるようなので、登記した住所の区の支店へ行きます (とりあえずオフィスから一番近い国税局に行けば問題ないかと)
手続きはすぐに終わります。
登記資料や会社の印鑑、統一編號と会社名が書かれた印鑑を持っていきます (以下参考)
Step7:外国人の労働許可申請
台湾って面白いですよね。
労働許可証と居留証 (ビザ) って別々なんですよね。
ということで次に、労働許可証というのを申請します。
通ればいつから "X月X日からX月X日まで労働することを許可する!と明記された紙が届きます。
Step8:勞健保申請
同時期に労働保険と健康保険の申請を行います。
Step9:居留証発行&統一發票購入
最後に居留証の発行をしに、移民局へ行きます。
移民局に行く時は労働許可証と登記情報など全て持っていくと安全です。
もちろん印鑑と証明写真、申請書も一緒に持っていきます。
その後統一發票を買いに行きます。
これは会計事務所の方に代わりに買ってもらってもいいですし、自分で買ってもいいです。
うちは会計事務所さんに買ってもらってます。
期間
会社設立&スタートラインに立つまで結構なステップがあるわけですが、各ステップで審査が通るまでの待ち時間があります。
申請後次の日にすぐに書類が通るなんてことはありません。
そのため、会社設立は最速で見積もっても 1ヶ月ぐらいはかかると思っていいと思います。
今はコロナウイルスで台湾入国後2週間の隔離が必要なので、隔離期間を考えると2ヶ月ぐらいかかりそうですね。
ではではグッドラック!