【2024年台湾進出トレンド予測】台湾では何が売れるんですか?
こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!
最近中々ブログが書けずにすみません!applemint lab ではせっせと毎週のように台湾のリアルな日常を書いてますので、興味がある方はご覧ください!
さて、今日は 2024 年台湾で何がウケるのか?というお話をしたいと思います。これを書いているのが2023年の11月になるわけですが、あと数ヶ月で2024年です。今から台湾に進出する企業がいれば、もうすでに進出して数年経つ企業もいます。
みんな台湾で何が売れるのか必死で探しています。そこで今回のブログでは、2023年僕が台湾で経験した事を基に、僕が台湾で今後イケると思ったマーケティング施策や、商品/サービスについてお話ができればと思います。
オンラインとオフラインのミックス
2015年から2016年にかけてオンラインを主戦場とする通販企業が台湾へたくさん進出しました。うまくいった企業もあればそうでなかった企業もいます。むしろうまくいかなった企業の方がマジョリティでした。
そこから数年が経ち、恐らくどの通販企業も、「オンラインだけでは難しそう」という共通の認識を持ったと思います。
実際台湾でうまくいっているBtoC のメーカーさんは台湾の小売店に積極的に商品を卸しています。ただ、台湾で小売店に商品を卸すとなると日本同様に高い手数料を取られますし、購入した消費者の情報は小売店のものになります。
また、台湾は日本と比べて返品率が高く、小売店経由で購入されて返品した商品は基本的にメーカーへ戻り、メーカー負担となります。こうした事象に対してオンラインを主戦場にしていた通販企業が一躊躇したくなるのは当然と言えるでしょう。
いずれにせよここで言いたい事は、オンラインで販売し続けるのはもちろんありだと思いますが、どうやら台湾ではそれだけだと中々厳しいというお話です。
自分でお店を構えた上で、来店したお客さんを潜在顧客と捉えて交流するのがベストでしょうが、現実はそんなリソースを持った企業さんはほとんどいません…
その一方で台湾に進出して細々と広告予算をかけ、担当者の人件費を3-4年払い続けると、結局数千万円の支出になります。それだったら、初めから長期的な視点でお店を構えちゃった方がいいのではないか?とも個人的に思っています。
ちなみに、差別化が難しい日本の商品は、きちんと集客の広告をすれば人が来る事は確認できました。詳細は以下のブログで述べていますが、京都工芸品の展示会を台湾で初めて行った時は本当に驚くほど人が来てくれました。
これが日本酒やコスメなど、一見差別化が難しい商品になるとコミュニケーションを工夫する必要がありますが、日本の伝統工芸品と集客広告の相性は抜群でした。
今後僕はオフラインとオンラインの連携が台湾成功の鍵になっていると思いますし、今まで僕らがカラダファクトリーさんをお手伝いして培ったオンライン集客ノウハウがようやく活用できそうな予感がしています。
アダルトに対する異様な需要
2023年8月にアダルトエキスポが台北(厳密にはニュータイペイ市)で行われました。記事によると、このイベントは3日間で15万人を動員したようです。このアダルトエキスポは入場料だけで1,000NTD (約5,000円) したので、入場料だけで相当な儲けがあったと思います。
入場料に加えて、出展する企業からの展示費とその他スポンサー代なども併せると主催者は結構な儲けになったと思います。
来年以降のアダルトエキスポの展望はわかりませんが、コロナが明けた影響もあったのか2023年のアダルトエキスポはすごい盛り上がりを見せました。
また、アダルトエキスポに限らず、2023年は度々セクシー女優さんのバス広告やイメージモデルを台湾で見かけました。
台湾では性コンテンツが表向きには禁止されている事もあってか、セクシー女優さんは一部の台湾人ファンからは神秘的で雲の上の存在になっています。
先日も波多野結衣さんのファンミーティングが台湾であったのですが、3万元 (約15万円) の VIP チケットが完売してました。台湾における日本のセクシー女優さん達の人気はすごいものがあります。
では、アダルトグッズの販売やセクシー女優さんを起用したイベントをガンガンすれば儲かるかと言うと、そうでもない気はしますが、セクシー女優さんのバブルが来ている事は間違いないと思います。
飲食店の苦悩(台湾市場における成長の道筋)
最後に、飲食店のトレンドについて書いてこのブログを終えます。台湾も日本同様にコロナがあけてから、飲食店は急激に人の採用が難しくなったと聞きます。
現在僕らが担当をしている飲食店さんも例外なく採用に苦しんでいます。しかも台湾は日本以上に離職率が高く、人材の流動性が高いので、サービス業は本当に大変だと思います。
台湾に何百店舗もあるようなお店はどうやってお店を回しているのか、未だに不思議でなりません…(スシローとか、くら寿司とかすごいですよね…)
お店は繁盛しているし、もっと出店したいけど人がいなくて拡大出来ないという飲食店やサービス業の企業さんは少なくないです。そもそも売上に困るメーカーさんなどからしてみればなんとも羨ましいお話ですが、結局の所、いくら需要があっても供給が追いつかなければ意味はありません。
サービス業における供給は商品ではなく人であり、人材確保の難しさや離職率を考慮すると、台湾市場への飲食店の進出及び店舗拡大は少し悲観的なのかもしれません。ただし、飲食店やサービス業は供給部分をクリアすれば、かなりチャンスがあると思います。
実際、直営店方式ではなくフランチャイズの形をとっているコメダコーヒーさんは順調に店舗を拡大しています。そういう意味ではフランチャイズは台湾の成功モデルかもしれません。
コロナが明け、円安も影響して現在たくさんの台湾人が日本へ旅行に行っています。その結果台湾人の多くは日本の本格的な味を以前よりも明確に理解出来るようになり、レストランは台湾人向けにローカライズする必要もなくなってきました。
ローカライズの作業が減れば進出ハードルは低くなります。その点はチャンスだと思います。
と言うことでまとめると、台湾の今後のトレンドとしてはオンラインだけの勝負は厳しいという事と、セクシー女優さんのバブルが起きている事、最後に飲食店は集客にはそこまで困っていないものの、人手が足りず拡大に困っているみたいなお話でした!