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台湾ってどんな国ですか?政府系サイトで台湾を調べる!

こんにちは applemint 代表の佐藤です!

最近知り合いから台湾政府系のサイトで非常にわかりやすく台湾のことを示したサイトを教えられたので皆さんにシェアしたいと思います。

このブログでは台湾の

1. 経済成長
2. 台湾の物価
3. 台湾人の給与
4. 失業者/就業者

についてお話をし、台湾市場をリサーチする必要のある方や今後台湾進出を考えている方のお役に立てればと思います!

台湾の経済成長

まずは台湾の経済成長についてお話する前に元ネタになったサイトを下に貼り付けたいと思います。

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https://www.dgbas.gov.tw/mp.asp?mp=1

クリックするとこんなサイトです。

まずは「経済成長率」からお話をしたいと思います。
上記サイト内右下部分の「経済成長率」をクリックします。

すると以下のような画面に移ります。

画像2

ものすごい起伏です。マイナス成長だったのは民國63年(1974年)、90年(2001年)、98年(2009年)です。

言われなくてもお気付きの方が多いかと思いますが、民国90年と98年はそれぞれドットコムバブルとリーマンショックの影響と思われます。
それ以外で見ると民國60年代(1970年代)、民國75年−83年(1986-1994年)は二桁や一桁の後半を行ったり来たりして比較的に経済の成長がみられます。

しかし残念ながら最近は経済が鈍化しており、特にここ最近の5-10年間で低迷しているという印象を受けます。
また、2020年はコロナウイルスという前代未聞の事態が起こりました。

台湾独立派の民進党が与党にいることから、今後中国との関係も簡単には行かなさそうです。
今後4年間も成長は厳しいかもしれません。

台湾の消費者物価指数

次に台湾の物価を見ていきたいと思います。
日本では政府が消費者物価指数2%上昇を目指してデフレ脱却を図っていますが台湾ではどうでしょうか?

以下がサイトから消費者物価指数部分をスクショで取ったグラフになります。

台湾消費者物価指数656x436

下のグラフを見ると一目瞭然ですが物価指数が年々上がってます。
消費者物価指数に関しての説明はここでは割愛しますが簡単にお話すると100という数字が一つのベンチマークで、例えば102だったら2%上がったことを示します。

現在101.51 なのでベンチマークに対して物価は上がっていると言えます。
僕が初めて台湾に来た時が約10年前で、10年前の物価指数を見ると91なので、ものすごい単純な計算であれから10年間で 10%ぐらい上昇していると言えます。(実際はこんな単純な計算ではありません…)

実際に僕も10年前と比べて物価の上昇を台湾の現地でかなり感じています。

台湾人の給与

次に皆さんによく聞かれる台湾人の給与についてお話をしたいと思います。ちなみに台湾人の最低給与は23,000元(2019年1月19日現在で約8万円)ですが実際には皆さんどれくらいもらっているのでしょうか?

台湾人の毎月の平均給与の推移を示したグラフはこちらです。

台湾人給与656x436

このイメージの青線の右上部が現在の台湾人が平均でもらっている毎月の給与と考えてください。

平均で毎月41,249元もらっているようです。
これにボーナスや臨時収入を足すと月々平均約 46,000NT もらっているようです。 (2020年4月28日の為替レートで約16万4千円ほど)

ちなみに日本人の平均給与は400万−500万円と言われているようですが皆さんは平均に対してどうでしょうか?平均と同様の額をもらっている実感はありますか?

おそらく大多数の方がないと思います。
そこで恐らく適切なのは中央値を見ることなのですが、これがちょっと見つかりませんでした。

僕の台湾にいる感覚で話すと、みんな大体40,000NTちょっともらっていて、60,000NT 貰えればいいみたいな感じです。

というか30代ちょっとで60,000NT もらって後は給与フラットでいいみたいな人が多い気がします。

台湾の労働人口

コロナが起きて状況が少し変わりましたが、現在日本は人手不足の売り手市場と聞きます。
船乗りをしている友人がいるのですが彼曰く現場にベトナム人が増えたようです。

また、トラックや運送業も慢性的に人が足りず、現在のスタッフがかなりの長時間労働を強いられているという話を聞きます。

台湾はどうでしょうか?

まずは台湾の総人口に占める労働人口の割合を見てみます。

台湾労働力

大体全人口の59% のようです。
日本はGoogle で調べた結果、2017年度の労働人口は総人口の約 53%の6720万人だとそうです。
日本よりも総人口に占める労働者の割合が多いようです。(日本はかなり極端な高齢化社会ということもあります)

この台湾の労働人口の割合は多い時で60%以上ありますが大体57-58%で推移しているように見えます。
次に実際の労働人口数を見てみたいと思います。

台湾労働人口656x436

台湾の就業人数は1147万人です。
年々上がっており、これはこれでいいですね。
ちなみに下が台湾の人口推移です。

台湾人口656x436

(参考:世界経済のネタ帳 https://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=LP&c1=TW)

年々人口が増加しているのがわかりますが2014年ぐらいを境に人口増加が少しずつフラットになって来ているように見えます。
ちなみに下は日本の人口推移です。

日本人口656x436

(参考:世界の経済ネタ帳 https://ecodb.net/country/JP/imf_persons.html)

完全に下降しているのがわかります。
就業人口数は総人口に比例すると思われ、出生率がアジアで3番目に低いと言われる台湾は、今は大丈夫かもしれませんが、今後労働者不足が懸念されます。

また、現在日本が労働者確保のために外国人の労働規制を緩和しており台湾からも日本へ行って就職しようという人が増えているように感じます。
私の周りだけでここ2年で4人ほどが日本で就職にこぎつけました。

台湾で労働人口が減った時移民を増やす策が考えられます。
しかし人口が増えている東南アジア諸国の方を誘致しようとした時、外国人の労働規制緩和を行なっている日本と台湾のどちらを選ぶでしょうか?

給与だけ見ると日本の可能性が高いと思われます。ましてや今すでに多くの台湾人はより良い給与や待遇を求めて日本や中国へ渡っています….

台湾政府は今から本気で労働人口に対して対策を立てないと日本みたいに移民を受け入れる政策を打ち出す頃にはすでに手遅れになる可能性があります…

ちなみに余談ですが台湾や中華圏の国では特定の干支の時に出生率が上がる/下がると言われています。

出生率が上がるのは辰年で最近だと1988年、2000年、2012年で、シンガポールや台湾で出生率が前年比で増加したようです。(次に中華圏の出生率が上がるのは2024年ですね 笑)龍は富と権力を象徴し、生まれた子は出世するらしいです。

ちなみに出生率が下がるのは寅年で、最近だと1986年、1998年、2010年です。(次は2022年ですね)興味があったら調べてみてください!

(参考:https://news.biglobe.ne.jp/international/0114/sgk_130114_8184451293.html)

まとめ

如何でしたでしょうか?

今回がご紹介したサイトは数字がグラフになっていたので視覚的に色んな情報が見やすかったと思います。

まとめると現在台湾の経済成長は落ち着いていてor 鈍化していて、消費者物価指数は上昇の傾向があります。

平均給与は上がっているものの一部の金持ちが平均給与を引き上げている可能性が高く、国民の多くは給与アップを実感していないと思われます。。

就業人口及び総人口は幸いにも年々増えており、現時点では大丈夫と思われますが今後が不安です。

以上です!今回のブログで台湾市場をリサーチする方のお役に少しでも立てていると幸いです!

(参考:行政院主計總處 https://www.dgbas.gov.tw/point.asp?index=3)


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