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台湾で起業した時の悔しい思い出~雨の日に傘を渡す人間になりたい~

こんにちは、台湾でウェブマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤 (@slamdunk772) です。

以前僕が自社サイトで書いた『僕が勝たせたいプロジェクト』が思いの外読まれていたので、僕の考えや思いを綴ったブログをまた書こうと思います。

今日お話ししたいのは、タイトルにもあるように最近僕が思い出した、起業した時に経験した悔しい思いです。

僕は起業した時に2つ悔しい思いをしています。本当はもっとしていますが、特に覚えているのは2つです。一つは某企業の社長からビジネスがうまくいかないと否定されたこと。もう一つは某企業に完全に無視されたことです。

前者に関しては、今更何も証明する必要はないでしょう。僕の会社は今5年目で、コロナ渦でも奮闘していますし普通に後2年はやれる自信があります。というかもう先を見据えて動いていて、僕の会社はもっと成長すると思っています (笑)

今日お話ししたいのは後者の僕の会社を無視した会社の話です。仮にここではその某企業の事をA社と呼びましょう。このブログでは僕の会社が起業当時にA社に無視された時の話を書こうと思います。

悔しさをバネに

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僕とA社の最初の接点は2016年頃です。

とあるカフェでA社に勤めるある方と話すことになりました。ここではその方をBさんと呼びましょう。

その時僕は台湾でまだ起業していませんでした。Bさんはどうやら僕とお仕事をしたかったみたいで、採用するために僕を誘ってくれたのですが、僕は別に転職するつもりはなかったので断りました。(後に断って大正解と気づく 苦笑)

帰り際、Bさんが台湾で何か困ったことがあればいつでも連絡をしてくださいと僕に名刺を渡してくれました。なんかありがたいなーと思って、僕はその名刺をキープしました。

それから時は1年経ち、2017年に僕は台湾で起業しました。顧客ゼロからのスタートです。少ない資金がどんどん減って僕はすぐに困りました。その時に僕は名刺の事を思い出して、Bさんに連絡をしました。

僕らは当時からウェブマーケティングやサイト制作、SEO といったサービスを提供していて、Bさんが勤めるA社のウェブサイトはルックスだけでなくテクニカルな部分を含めて問題があったのでこれはお手伝いができると思って連絡をしました。

後日、Bさんから返事があって会うことになりました。僕はあの時カフェでもらった言葉を思い出してちょっと期待していました。

A社のオフィスに着いて会議室で待っているとBさんが来ました。僕のことを覚えてくれてました。色々雑談を交わした後、僕が台湾で起業してデジタルマーケティングをしていることを伝え、A社のウェブマーケティングのお手伝いが出来ないかお話をしました。

まー簡単に言うと営業トークです。その後、Bさんの口から出た言葉は「もう似たようなパートナーがいるし、まずはあなたがうちのサービスを先に買って」でした。(もっと柔らかい言い方でしたよ 笑)

後にパートナーがいるってのはただの嘘って気づきますが、詰まる所僕らに興味がなかったという事です。僕らに興味がなくて断るだけならまだしも、お金で困ってる僕らに高額なサービスを売ろうとしたのが嫌だったのを覚えています。

A社を出て後、僕はドラマのワンシーンみたいに後ろを振り返ってビルに向かって「絶対にこいつらを見返す」と思ったのを覚えてます(笑)

ドラマみたいな話

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それから更に3年経って、あのA社からお問い合わせがありました。お問い合わせをしたのはBさんではなく、他の方でした。

仕事を頼みたいので、A社のサービスを紹介する時間はないかと連絡が来ました。正直意味がわかりませんでした(笑)

うちに仕事を頼みたいから僕と話をしたいのか、うちにサービスを売りたいから僕と話をしたいのかはっきりしないなーなんて思ってました。それはともかく2017年以来、3年越しに因縁の会社に振り向かれました。心の中では正直ちょっと嬉しかったです(笑)

ちなみに僕は起業した1年目の2017年にA社の社長に会食で会ってます。そこで僕は Bさん同様、社長にも割と無視されました(笑)A社の社長は会食の場では僕には目もくれず、その当時割とイケイケだった会社の人たちとガンガン話しているのが印象的でした。

僕にはというと、一言挨拶してすぐに去って行きました。「あ、こいつら小ぃせーし金ないだろ」みたいに思ったんじゃないですかね(笑)

その後僕らの会社のプレゼンスが台湾で少し上がったタイミングで声がかかって、「あ、本当にこんなドラマみたいな事ってあるんだー」って思いました。

雨の日に傘を渡せる人間でありたい

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スタートアップに限らずどんな会社でもそうですが、困ってる時に助けられると一生心に残ります。

僕らが困っていた時に助けてくれた会社には本当に感謝してますし、その会社が困っていたら何とかして助けたいなって思います。

スタートアップってほとんどがあまり資金がない状態からスタートすると思います。スタートアップというとみんなエンジェル投資家がいて誰かが資金をバックアップしていると思うかもしれませんが、カフェを開いてもそれは立派なスタートアップです。

みんなお金がないから必死なんです。

経験上、ちゃんとした人がやったスタートアップって他の会社の数倍ぐらい頑張ります。しかも結構あり得ない価格で(笑)。僕らはその当時ありえない価格で競合他社の数倍のサービスを提供していました。

話を戻すと、A社は僕らに連絡をしたのはとてもいい選択だと思うんですが (上から目線…苦笑) ちょっとタイミングが悪いんですね。彼らは晴天の時に僕らに傘を渡そうとしたんです。でも、僕らが傘を欲しかったのは起業当時土砂降りの雨の時でした。

もし周りで困っている人や企業がいて、自分が助けても全く悔いはない人がいたら助けてみてください。一生分感謝されます。

2021年5月21日現在、僕は僕でコロナに悪戦苦闘していますが、他の人も苦しんでいると思います。僕は起業から4年経って、せっせと頑張った事もあり財務的には大丈夫です。

なので僕が起業したばかりで困った時に他の人に助けられたように、僕も困っている人を助けたいなーなんてちょっと思いました。

以上僕から台湾起業に関連した少しパーソナルなお話でしたー。


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