台湾のスタートアップの寿命について
こんにちは!
数年ぶりに DJ を再開して、ミックスってこんなに難しかったっけと思っている applemint 代表の佐藤です。
さて、applemint HP のブログにも書きましたが、今回は台湾のスタートアップの寿命について書きたいと思います。
僕はスタートアップが成功するか失敗かするかなんて結構運の要素が強いと思っています。
まさにやったもん勝ち。
もちろん僕の会社の『運』がいいのは僕が考えて行動した結果でありますが、振り返ると説明できないような出来事がたくさんありました。
そこでこのブログでは台湾でスタートアップ/起業をした場合どんな業種が多くて、どれくらい生き延びているのかということについて書きたいと思います。
台湾ってスタートアップ増えてるの?
スタートアップと聞くとみんなテク系の会社を想像するかもしれませんが、飲食も立派なスタートアップです。
台北市のデータになりますが、面白いサイトがありました。
参考:臺北產經數據
これによると、台北市の新しく登記をした企業の数は以下です。
2019年:69,392
2018年:68,470
2017年:67,605
つまり、台北市では毎年1,000社ぐらい新しい会社ができている感じです。
それでは次にどんな会社が新しく出来ているのか見ていきたいと思います。
台湾はどんなスタートアップが多いの?
まず、どの年も多いのは小売業です。
全体の大体20%を占めます。
次に多いのは IT /テク系、専門的な分野です。毎年安定して大体全体の 15%ほどです。
3番目に多いのは製造業です。大体全体の 10%ほどです。
意外なのは、起業のハードルが低いと思っていた飲食は全体の7%ほどということです。
台湾で消える会社の数
増える会社がある分、消える会社ももちろんあります。
営業を停止する会社、撤退をする会社の数はどれくらいあるでしょうか?
こちらも台北市のデータになりますが、台湾全体と比べてもあまり変わらないという前提で進めます。
2019年:4,899
2018年:4,903
2017年:4,387
どうやら企業数が増えるに連れて登記を取り消す企業も増えているようです。
2017年から 2018年にかけて一気に増えた印象を持ちますね。
撤退する業種も増える業種同様、小売業と IT/テク系が1、2位を占めます。
しかし!
第3位は飲食・ホテルでした!
飲食・ホテルの撤退は全体の13%ほどでした。
飲食・ホテルを台北で続けていくことが如何に難しいかわかりました。
2020年はコロナウイルスの影響もあるのでどうなるのでしょうか….
スタートアップの寿命ってどれくらい?
では、スタートアップの寿命って結局どれくらいなのでしょうか?
色々見て回りましたが、結局正しそうな数字には出会えませんでした。
ただし、ある記事によると1年以内につぶれるスタートアップが生き残る確率は 10% だそうです。
参考記事:新創事業存活率僅1% 中小企業總會理事長 林慧瑛:快鬆綁法規
また、この記事では90% のうちさらに90%は5年以内に消えると書いてありました。
自分達が台湾でまだ奇跡的に生き残っている理由
では applemint はなぜ3年目を乗り越え、4年目を迎えようとしているのでしょうか?
一言で言います。
僕は個人的にラッキーだったからと思っています(笑)
でもそんな話聞いても読者の方は納得しないと思うので、僕なりに考えた理由をいくつか挙げて終わりたいと思います!
1. 台湾で日系企業をターゲットにしたこと
2. 広告代理店は誰も SEO やコンテンツマーケティングを真剣にやらない中、始めたこと
3. 広告代理業という比較的に固定費が低い業種で始めたこと
4. マルチリンガルで翻訳を出来たこと (苦笑)
詳しい話をすると相当長くなるのこれぐらいにします。
もしも applemint の起業話に興味がある方は HP や起業1年目のことを書いた note ご覧ください!
以上台湾からでした!
あ、Twitter で台湾の起業のことやビジネスについて投稿してます。
面白いネタ投稿するので是非フォロー!