【2023年版】台湾のペット用品市場とウェブプロモーション
こんにちは!リモートワーク中は30分に一回は猫を撫でるか、猫と遊んでいる applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です😺
今日は僕が大好きな猫やペットについての台湾の動向をお話ししたいと思います🐈🐈
applemint では、ずーと昔に、台湾のペット用品の会社からウェブプロモーションのお問い合わせをいただきました。確か猫用品のプロモーションで、猫好きな僕はかなり興奮したのを覚えています😺
残念ながらお見積もりを出した結果、返事が来なかったのですが、それ以来台湾におけるペット用品の市場をちょくちょく気にかけてます。
ただ、気にすると言ってもちょっとネットで調べる程度だったので、今回真面目に調べたらどうやら台湾はかなりのペットブームということがわかりました。
コロナをきっかけにペット需要が増えたようです。
そこで今回は、今の台湾のペット市場がどうなっていて、もしも僕が台湾でペット用品を売る事になったらどんなウェブプロモーションをするかというお話をします。
ついでにペット用品を販売することになった場合、どんな選択肢があるかお伝えした上で、ネットで台湾の人に販売出来ないか模索したいと思います。
台湾のペット用品市場ってどうなの?
台湾ペット市場の概要
結論から言うと台湾のペット市場はかなり盛り上がっています。なぜなら子どもを育てる代わりにペットを飼う若者が増えているからです。
2021年の調査によると、台湾の特殊出生率1.07で、この数字は日本よりも低いです。2021年の新生児の数は15万3820人で、この数字は過去最低だそうです。
参考:台灣新生兒史上最低!全球最少子化的5大國家,為什麼年輕人不生小孩?
子供の出生率が下がるのを尻目に、ペット市場はどんどん盛り上がってます。2022年の調査によると、台湾におけるペットとしての犬と猫の数は216万9千匹で、ペットの登録者が多い都市は台北、台中、高雄でした。
参考:寵物經濟正夯》今年前9月新增寵物登記17萬隻 新生兒卻不到14萬人
また、調査によると女性は男性の1.7倍ペットを飼っている事がわかりました。
どんなペットを買っているのか?
では、台湾人は犬や猫の他にどんなペットを飼っているのでしょうか?
調査によると、台湾のインターネットユーザーが飼っているペットの種類は、犬(67%)が最も多く、次いで魚(33%)、猫(31%)となっており、小動物(17.5%)、鳥(14.9%)、爬虫類(7.1%)も一定の割合を占めています。
参考:數據圖表拆解毛小孩商機!養貓人數居然輸給牠、寵物用品市佔第一電商是哪家?
猫よりも魚を飼っている人が多いことには正直驚きました。ただし飼いたいペットランキングを見ると、犬(57.3%)、猫(46.9%)、魚(19.6%)の順となっています。猫は飼いたいけれど少しハードルが高いといった印象でしょうか。
台湾人はどこでどんなペット用品を飼っているのか?
ペット商品の販売チャネル
台湾でペットオーナーが最もよく利用する販売チャネルの1位は「ペットショップ(68.4%)」で、2位は「オンラインショッピングチャネル(47.4%)」、3位は「スーパー/コンビニ(46.8%)」、4位は「動物病院(16%)」という結果になりました。
参考:數據圖表拆解毛小孩商機!養貓人數居然輸給牠、寵物用品市佔第一電商是哪家?
ネットの時代とはいえ、意外と多くの人がペットショップでペット商品を購入しているようです。ちなみにうちでは全てネットで餌やおもちゃなど購入しています。
台湾におけるペット用品のEコマース市場は「shopee」が69.2%と圧倒的なシェアを占め、「momo」が32.5%、「PChome 24h Shopping」が29.8%と続きます。
Shopee がペット用品に強い理由は、単純に多くのペットショップが Shopee で商品を売っているからだそうです。
詳しくは調べていませんが、恐らく Shopee はペット用品の出店者が多く、その理由は Shopee の出店手数料が他より安いためと思われます。
ペット用品
ペットを飼う際の最大の支出は、医療費と食事・おやつ代です。
ペットオーナーが一番興味を持っているのもペットの健康 (医療) と食事です。近年ではこの分野のスマート商品が注目されています。
調査によると、台湾のペットオーナーの40%がペットテクノロジー製品を購入しています。
26~40歳のグループが最も購入率が高く、主にスマートフィーダー (自動餌やりグッズ)(17%)、スマートウォーターディスペンサー(13.9%)、スマートペットカメラ(13%)など食行動に関する商品の購入が目立ちます。
僕自身猫を飼っていますが、スマートフィーダーや、スマートトイレにはかなり興味を持っています。食事に関しても、定期的に餌を見直してますし、チュールも欠かせません😸
台湾でのペット用品の販売 (潜在性)
台湾のペット市場が成長を続けている事は事実ですが、ここへ来て成長は鈍化していて、少々飽和状態にあるみたいです。
そんな飽和状態のペット市場で今後期待されているのが、前章でもお話ししたスマート商品です!
スマート商品はペットオーナーの需要もある上、デバイスを通してペットのデータを集め、データを基にさらに商品を改善すれば他社をリード出来ます。
もしも日系スマートペット商品メーカーが台湾進出を考えているのであれば、今すぐにでも進出してスマートペット用品としてのブランドを確立するといいでしょう。
では台湾進出の際の販売ルートはどうしたらいいでしょうか?
一番現実的なのは販売代理店や実店舗がある企業を探して、日本から商品を卸すというパターンです。現に、台湾ではペットオーナーが最も使う販売チャネルは実店舗です。
その次がネット販売ですが、台湾のmomoやPChomeなどのEC モールに出店するには台湾に現地法人を置くか、販売代理店に出店をお願いするかの二つの対策が必要です。
販売代理店の多くは実店舗の他にECモールで出店をしているので、結局は販売代理店と協業する形が一番いいという結論にたどり着きます。
では他の方法はないでしょうか?あります。それが自分達で広告費をかけて、直接消費者に売るという方法です。
まずはリスクフリーで繁体字のインスタアカウントを立てたらどうか?
ネットで広告費をかけて、自分達のECサイト及び自分達のチャネルで売る強みはユーザーデータの蓄積と利益率アップです!
ペット商品の原価を調べた事はありませんが、決して安くないと思います。そこから更に台湾人向けに広告費をかけたら、利益がふっ飛ぶと思う方もいるかもしれません。
そこで、僕がご提案したいのが、台湾人向けのインスタアカウントの開設です!
日本語でインスタアカウントを運営していて、台湾人ユーザーから購入希望の DM が来た!、という方にお会いした事がありますが、それは棚からぼたもち的な購入です。
確かにペットのSNS動画は言語の枠を超えますが、もしも台湾人向けに商品を売りたいのであれば、動画内のテキストは中国語にするのがいいです。
と言うか、SNS をちょっと中国語にする事すら面倒臭がっていたら、正直台湾市場進出は無理だと思います。
まず自分達の商品をペットが使う様子を動画でアップし、台湾にいるペットオーナーと交流を図り、今まで棚からぼたもちで獲得していた台湾ペットーオーナーの顧客をちゃんと獲得するのがいいと思います。
アカウント名もきちんと英語や中国語で表記し、ブランドを認知したユーザーに検索で引っかかるようにすべきです。
台湾人向けのECサイトは、Shopify とかでいいと思います。
もしも台湾でインスタグラムの反応がよく、購入者がいるようなら、本格的にインスタ広告や Facebook 広告をしたら面白いかもしれません。
残念ながら台湾市場は日本と違って雑誌テレビの PR で認知が広がるような市場ではないのでご注意ください。広告は必要です。
以上台湾のペット市場とウェブプロモーションについてでした!