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21歳のヨーロッパひとり旅36_(1989年の夏 45日間)
●アンネ・フランクの家を訪れる
(1989.8.19)
アムステルダムは見所がまとまった街だ。
まずアンネ・フランクの家へ。ナチスのキャッチフレーズ「One people, one leader, one yes」が心に残る。
現代美術館はかなり面白かった。のぞき部屋の作品もすごいものがあった。
にぎやかな通りを歩いて行くと、マダムタッソー蝋人形館があったので入ってみた。気持ち悪いほど精巧にできている。中も工夫が凝らされ、有名人の蝋人形がたくさんある楽しいところだった。
そして花市場。オランダではチューリップに限らず花が安い。バラの花が20本で500円ぐらいだ。日本でももっと安くなればいいのだが。毎日花を家いっぱいに飾って暮らすのは今の私には贅沢だが、ここでは前に泊まった老婦人の宿のように難しくない気がする。
大きな蚤の市なものに二つほど行く。
ダム広場でフライドポテトをほおばっていると、自転車に乗った男性がにこやかにオランダ語で話しかけてきた。言葉が分からないと首を振ると、英語はできるかと言う。少しならと答えると、ジェスチャー交じりに「そんなもの食べてると太るよ」だって。
半分もむっとしながら笑いもこみ上げたので、「どうもご親切に」と返しておいた。
オランダ人はなかなか親切である(大きなお世話とも言う)。
(続く)