21歳のヨーロッパひとり旅37_(1989年の夏 45日間)
●ムーランルージュ界隈をさまよう
(1989.8.20)
夕方5時にパリに着き、宿探しにまた一苦労する。他のところでは割とスムーズに宿が取れるのに、なぜかバリでは納得のいくホテルを探すのが難しい。もっとも、今日は日曜日で観光局が休みだからということもあるが。
かなり行き当たりばったりでどこかのメトロを出ると、いきなり風車のある建物が目に飛び込んできた。「え?まだオランダ?」。一瞬本気でそう思ったところはムーランルージュだった。ロートレックの絵もいいよねと思いながら宿を探し続ける。
8時になっても見つからなかったので、一か月前に来た時満杯だったホテル・ニコルに再度足を運んでみる。プライドは高そうだがプライスは高くない、ツタの絡まる古いホテルだ。運よく空き部屋があり部屋も悪くない感じだったので、4泊することに決めた。
(続く)