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わたしには顔を知らない妹がいる(0:きっかけ)

常に、家庭崩壊寸前でした。

幼い頃から父と母が不仲な家庭で育ちました。
不仲になったきっかけは、わたしは知りません。
物心ついた頃から二人は不仲でした。

ただ、二人が喧嘩をしているところを見たのは、一度だけ。
わたしが幼稚園生の頃でした。
父と母が言い合いをしていて、母は、多分、泣いていました。

父が母に手を上げていたとか、そういうことはありません。
父は、優しい人でした。
でも、八方美人で見栄っ張りにも見えました。
母は、子ども想いの人でした。
でも、心は脆く、それ故か何に対しても批判的でした。

二人の間には何かがあって、すれ違って、修復できない状態になっていったのだと思います。

わたしは今、自分の家庭を持ち、子どももいます。
自分の子育てに悩むこともあり、子供に対して「母と同じことを言っている・・・」ということに気づき、
愕然としてしまう時があります。


熟年離婚をした両親。
ずっと不仲だった両親。

早く、家を出たい。
二人から解放されたい。

育ててもらっておいて、そんなことばかり考えていました。

「家族、大好き!!」と心からの笑顔で語る友人のことが
羨ましくて、
でも、今から自分の両親と仲良くしたり大好きだなんて思えない・・・・


だから。
わたしも結婚したら、絶対、幸せな家族を築くんだ!!

そう思っていたのに、すごく大好きで結婚したのに、
夫に対して冷たくしてしまう自分。
子どもに対して厳しくしすぎてしまう自分。

そんな自分から脱却したい・・・
自分を変えたい・・・

そう強く思えば思うほど、
自分が過去に囚われすぎているのではないか?
両親のことを、ある意味軽蔑しているからではないか?
今なら、あの頃の両親のことを少しは理解できるのではないか?

そんな風に考えるようになりました。

このnoteは、毎日が家庭崩壊寸前状態の家族の中で育ったわたしが体験したことを、わたしの記憶ベースで綴ります。

ですので、事実とは実は違うことも、あるかと思います。
そこはもう誰にも分からないこととして、読んでいただけたら幸いです。

過去を受け入れて、前へ進んでいきたい。
両親のことを、嫌だ、と思っていた自分を変えていきたい。

同じような家庭で育った方が、わたしの文章を読んで
もし共感が生まれ
もし少しでも気持ちが楽になったら
それはとても嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

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