ライフスタイルに合わせたカード選びの提案
クレジットカードとは支払い能力の一つである。
しかしながら最近では、優待サービスや付帯する保険、ステータス性なども含まれるようになった。
単なる支払い能力以上に、付加価値をつけられたカードの数が昨今ではかなり増えてきた。
そのため、何を使えばいいのか、どこでどのようなポイントを貯めれば良いのか、取り扱いが難しくなってしまった。
今回はライフステージに合わせたクレジットカードの提案をしてみようと思う。
学生
学生ならば初めてクレジットカードを発行するタイミングであろう。
クレジットカードにこだわらずとも、楽天ペイやpaypayなどQR決済で支払う機会が多い。(むしろそちらの方が多い?)
それを踏まえてどのようなカードを発行・使用すれば良いか紹介する。
断りを入れておくと、学生はまず利用実績のない身分であるため、「ほぼ」確実に発行されるカードを作る必要がある。サービスやステータスを求めることは二の次となる。
将来的により高還元を目指すのならば、利用実績を作ってゴールドカードのインビテーションを目指すことをお勧めしたい。
審査が比較的緩く、利用次第でゴールドカードの招待がくるカード、還元率の良いカードを紹介する。
三井住友NL
最強。
基本還元率0.5%だが、雑に扱ってもかなりのポイント還元を受けられる。
公共料金やよく行く店、対象店舗のスマホ経由のタッチ決済でポイント還元率が増加する。
学生ならば分割した場合の手数料がポイントとして返ってくることもメリットである。(多用は禁物)
LINEpayのチャージ・ペイでポイントが高還元されるが、2025年前半で終了なので詳しくは紹介しない。
ポイント以外のサービスでは正直なところこれといったメリットは薄いが、sbi証券でクレカ投資をすると、年間10万円以上の利用で投資額の0.5%が還元される。
このカードは年間100万円利用するとゴールドカードへの招待が来るが、一般的な大学生では100万円利用は難しい。このカードのゴールドカードにするメリットがほとんどないため、急いで作る必要はないと考えている。
エポスカード
弱い。
エポスカードの真価はゴールドカードになってからである。このカード単体ではほとんどメリットがない。
10-50万円を回数よく使えばインビテーションが来るためそれを狙う。
ゴールドカードはかなり強い。公共料金やよく行く店に強く出れるため非常におすすめ。
個人的なおすすめはエポスカードのゴールドを目指す+高還元クレカの二枚持ちである。
楽天カード
強め。
基本還元率1% 最近は公共料金や税金に対する還元率が0.2%に低下するなど最強とは言いづらくなってきた。
ただし、楽天のサービスで全てを済ませる(楽天経済圏)ならば脅威の還元率を受けることができる。
ブランドも2種類まで選べることも強みで、珍しいことにアメックスを年会費完全無料で持てる。
セゾンインターナショナル
弱い。
エポスと同様、このカードからゴールドカードを目指す。
このカードからはセゾンゴールドプレミアムのインビテーションがくる。数万円を数ヶ月使い続けるとインビテーションが届く。
セゾンゴールドプレミアムは、セゾンの中では還元率(ボーナスポイントを考慮)がよく、優待サービスが豊富である。
社会人
社会人になると特別な事由がない限りほとんどのカードの審査が通る。
ステータスを取るか、実利を取るか難しい。
生活の上で便利なカードやステータスカードを紹介する。
前提として、カードは一種類にまとめた方がポイントの集約や不正利用のリスクを回避できる。基本はカード1枚+よく行く店舗orETC, 固定費支払い用カードの2枚程度が最適である。
社会人 便利編
エポスゴールド
強い。
選べる3選でポイント還元率の底上げ、ポイ活ルートの出発としてとても優秀。
公共料金系支払いにおいてこの右に出るものはない。
他のカードをメインに据えることで最強となる。もちろんこのカード1つで済ませることもできる。
ゴールドとしてのステータスが低めなこと、カードのゴールド色が薄いことが難点。
デザインは好きだが、色で安っぽさが出てしまっている。
三井住友NL
最強。
理由は変わらず、ポイントが貯まりやすい。銀行系のカードなので信用度も高い。
ありえん高い還元率、ここいこなどで簡単にポイントを得られる。
公共料金は0.5%であるが、サブスクや公共料金支払いで月3枚のガチャチケット(あたりに応じてポイント)がもらえる。(当たったことない)
イオンカード/ゴールド
イオンが近くになるなら強い。
年間50万円利用でゴールドカードへ変身する。
イオンの他に、マックスバリュやウェルシアなどイオン系列でも還元率が1%に上昇。20日などは5%offになるのでこれも目的となる。
最近は高い不正利用率、対応の悪さが目立っている。作らないほうが吉。
社会人 ステータス編
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
実利とステータスを合わせた最強。
還元率3%、マイル交換は1.25%のお化け。最近入会審査がかなり厳しく入りづらくなったそうだ。
カード性能としてはポイントとトラベルに力を入れている。が、プライオリティパスは付帯しないため他のカードで補う必要がある。旅行系のクレカなのに謎。
アメックス全般に言えるが、高いステータス性とは裏腹に公共料金ではポイント還元率が半減する。
TRUST CLUBカード
三井住友トラストグループが発行するカード。ダイナースクラブカードがよく想起される。
一つにまとめてしまったが、大きくダイナースクラブカードとマスターカード、VISAカードに分かれる。
審査が厳しいのがダイナーズクラブカード。
入会条件が他のカードと比べると難しい。
カード性能としてはポイント還元より、各種優待、圧倒的ステータスを売りとしている。
券面かっちょいい。いつか持ちたい。
結論として
カードを選ぶ理由はそれぞれである。見た目や還元率、みんな使っているから、など様々である。
その中で私が一番お勧めする選び方は、どの用途で使うか、である。
クレジットカードは所詮支払う手段である。「普通」であれば頻繁に飛行機に乗らなければ、海外旅行をしない。ごくたまに赴く程度である。
そう考えるとP.P付帯、海外旅行保険1億円のような過剰なスペックのカードを追い求めてもしょうがない気はする。
財布の中から取り出してニヤけるか、還元率を追い求めるかである。
常に最適を求めて支払い方法を変えたり、カードを変えたりは疲れてしまうので、結論として見た目がよく、かつ自分の用途に合うカードを1,2枚作ることである。
私の実際のカード組み合わせコンボもあるので次回以降紹介する。