プラスかゼロか

近所の寺の
「みほとけのおしえ」は言う
貧しい人とは、「もっともっと」と、与えても与えても満足しない人だ
うーん

でも、「豊かな人」ならわかる
豊かな人とは、自分の欲しいものを自分で創り出せる人だ

何か一つするたびに
物を買うたびに
あたしは考える
それはあたしにとってプラスなのかマイナスなのか
プラスなのに、よりプラスを求めようとする貪欲で行き過ぎた行為なのか
それとも、マイナスをせめてゼロにしたいという、ギリギリの、切実な欲望なのか

こないだ、人と会話をしていて
あたしが基本1人行動なのは、金がないからだと気づいた
他の人に合わせて、何かレジャーを楽しむような余裕なんかないから
いつもギリギリの攻防だから

彼女との会話は全くかみ合わなくて
バイトしてる言うたら「稼ぐねー」
金ないからだ言うたら「上を見たらキリがない」
しょーがないので、バイクの任意保険の更新を諦めた話を出す
「この歳になって、18切符で東京まで行く奴おらんでしょ?」言うたら
「名古屋まで行った子知ってる~、各停でのんびり行くのが楽しいらしい」と
まさに、プラスかマイナスかの話

彼女は、プラスの中での話しかしていない
私は、マイナス→ゼロの間で、生きている

安く行けるのはありがたいよねー
うーん、それしか手段がないから思ったことない
ていうか、安くてありがたいと思えるのは、それが「レジャー」だからだし、
安く済んだ分いいもん食ったり買い物したりと他に充てられると思うからだろう
あたしの旅行は、たいてい純粋なレジャーじゃない

こないだの18切符には、アンケートがついてて
「なくなったらどうしますか?」
うーん、なくなったら困る
あたしに他の選択肢はない
この地に缶詰めだ

片や職場では
どうしてコイツらは、「地位は力なり」を地で行くんだろう?と
何で盤石な雇用身分も人間関係もないあたしを、自分らと同等に扱うのだ?

「それはダイバーシティとは言いません!」て言ったけど
通じんやろな
途方もなく

もう一度言う
私はマイナス→ゼロで生きているのですよ
あなたたちが当然のように享受しているものが、私には、ない
その無意識の前提

Upside down
Inside out
口から手ェつっこんで内臓ひっぱり出して表裏さかさまにしたろか‼>byりりこ
いいな
怒る気力もない
でも、あたしには与えられていない世界
いくら整形したって
肉体改造したって
それが得られるわけはないさ
相容れない価値観
相容れない人たち

せめて
放浪しようか
職場から職場へ
男から男へ
そこに見るべきものがないなら
自分を蹴散らして