争点はどこか?
タイトルでは「転職がリスク」となっているのだが、果たしてこれは転職に限ったことなのだろうか?
競合他社であるロート製薬に在籍している人間だからこそ、大正製薬は名誉棄損での訴訟に踏み切ったのだろうか?
それとも「元幹部社員」であったからだろうか?
大正製薬の元幹部職員であれば、ロート製薬にもそれなりの役職を得て勤務していると思われる
また、被告は「1対1の会話中の発言」であり「社会的評価が低下する余地はな」く、「事実的法律根拠は全くない」と主張しているが
もしこれが匿名掲示板等の投稿であったなら、罪に問われる可能性は高くなるのであろうか?
もしくは、彼の語った中身が問題なのであろうか?
「社員を大切にしない会社」「お前も、こんな会社考えた方がいい」
「新製品がなかなか売れない。商品を育成するための我慢ができない」
「ロートの方がいいぞ」「お前、来いよ」
「ボーナス額にも驚いた。大正では考えられないだろ」
「早期退職を募っていると聞いたが、たくさん辞めるんじゃないか。実際に多くの人から相談を受けている」
「働き方、考えた方がいいよ」
大正製薬は、本来秘匿されるべき経営状況などを平然と言いふらした行為はかなり悪質だ、と指摘している
発言の内容がハッキリわからないが、「経営状況」は本来秘匿されるべきなのだろうか?
大正製薬といえば、4月に上場廃止になる見通しと報じられた
この件も、この訴訟と関連してはいないだろうか?
整理する
・自社の従業員か他社へ転職した元従業員か
・管理職か平社員か
・転職先が他業界か競合他社か
・発言相手が誰で、発言場所がどこか
・発言内容がどんなものか
・原告・被告側にそれぞれ別の意図や背景はないか
これらのうちのどれが争点になり、どれが争点になりえないのであろうか?
それぞれどこまでがOKで、どこからがNGなのだろうか?
しかし、裁判になって、こうやって報道もされちゃ
被告が草野球チームや同業者団体で喋る以上の影響が生じると思うけどねぇ
大正製薬は、そういうことは考えなかったのかしら? この件を報じた新潮までも訴えるのかしら?