山登りみたいな仕事
昔、こういうセリフを吐いたことがある
「山登りみたいな仕事がいい!」
そのこころは?
それぞれがそれぞれのペースで登ればいい
成果は同じ
みんながそれぞれ頑張ったことをよくわかっている
ズルはできない
今のバイト先の仕事は、それに近いだろうなと思う
ベテランだろうが新人だろうが、ひたすら品出し
それほど複雑な種類の仕事はない
そして、それぞれがそれぞれの仕事をこなしているからこそ店が回っているのだと、みんなわかっている
そのような声掛けがある
とすると「山登りのような仕事」は、単純労働に近い現場でしか生まれないものなのだろうか?
しかも、頭脳労働ではなく肉体労働に近いところでしか?
そうなのかもしれない
けれども、だ
高度に専門化された職場であっても、「山登りのような仕事」に近づけていく努力は必要なのでは?
と思う
例えば今の職場では、毎日「それぞれが今日やること」を確認し合うミーティングがある
それだけで、誰が何をやっているのか、どういう状態なのかわかる
そしてそのスケジュール表は公開され、誰もが見られるようになっている
わからないことも、滞っていることも、すべて公にされる
それは「会社の仕事」だからだ、「個人の仕事」ではない
そして公開することによって、共有することによって、連帯感というのは生まれるのではないだろうか?
どこまでが個人のもので、どこからが会社のものなのか、私たちははき違えている気がする
そして、私たち個々人としては、能力の差なんてそんなにないのだ
そういう視点を、忘れずにいたい