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Standard

月曜日の朝から 風変わりな少女が歌う
その小さな願いから ささやかな兆しが芽吹いたんだ
赤いコートの老婆が まずは最初の理解者
二十歳前後の少年たちが 少し後から足を止めた
少女は風変わりなまま歌う 風変わりなまま歌ったんだ
半年後の広場は賛同者で膨れ上がった
中央ではスーツの聖職者が声をあげた
小さな願いは今日スタンダードだ 少女は風変わりなまま歌ったんだ
風変わりなまま そこに在ったんだ
ただ歌った
誰にも見向きもされないまま
後ろ指さえ差されなくても
やがて人々が忘れてしまっても
風変わりのまま ただ歌ったんだ

Standard/ASIAN KUNG-FU GENERATIONより

最初の一歩の可能性

この歌はこれに限る。
何事も0からのスタートでその可能性は無限大なんだぜ、って伝わってくる。
ここに出てくる少女は、アジカンというか中村佑介さんがジャケットに描く女性みたいなイメージで、歌詞を通じて物語を想像させてくれる。この物語はまたどこかで書きたいと思う。

ある少女の葛藤と賛同

この少女は、最初は自分の気持ちの表現として歌っていたんだと思う。歌うことで、自分の存在証明がしたかったんじゃないかな。ここに私は生きてるんだぞ、って。
そうしたら、目に留めてくれた人がいて、それがどんどん広がり、彼女1人の気持ちが賛同した人たちみんなの気持ちに伝播していく。彼女の小さな一歩がたくさんの人を動かす原動力になっていく。そんなお話。
最初に彼女が踏み出した一歩は、こんなに世界を変えていく可能性が在るんだよって言ってるみたい。

この世の中の可能性

YoutubeやInstagramやTikTokとか配信系のSNSが普及している今日、この少女みたいに何かを始める敷居は低くなったと感じる。参加する人が増えて埋もれていく可能性もあると思う。でも自分の可能性を信じて、誰かが見つけて好きになってくれるまで自分の好きなように、自分の思うように、自分の存在証明をすればいいと思う。

この歌詞の少女のように。

僕もこうやって書き認めていくこととする。
誰かの目に留まってもらうように。

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