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金曜日、ラスイチという運命
金曜日、退屈な帰り道。
ふと目に入った某コンビニエンスストアの店頭幕に惹かれ、足を踏み入れる。
無駄な出費を抑えようと冷凍ブルーベリーを買ったばかりなのに。
一週間頑張った自分にスイーツを買うこと自体、幸せに感じているのだろう。
広告で気になっていたスイーツパン。
パンコーナーに向かうと、一つだけ、クイニーアマンが輝いていた。
私は手を伸ばした。
ラスイチは、独占欲を生み出す力がある。
たくさんあったら買わなかったものでも、ラスイチには運命を感じてしまう。
私はひとり、頬張りながら、今週を思い返す。
帰り道の夜空を映し出す。