どうしてホラーが好きなのか?/苦手なのか?
妹と私の違い
私には、双子のように育った2つ違いの妹がいる。
ストライクゾーンが異なるジャンルもあるが、お互いの好きなものは理解できるし、たとえば服やメイクでは好きなものは共通だ。
しかし、どうにも相容れない趣味がある。
それがホラーだ。
私は、学園祭レベルのお化け屋敷も怖い。UFOやキョンシーも怖い。「世にも奇妙な物語」も結構アウト。まして、ホラー映画は宣材ですら恐ろしい。観ろと言われたら恐怖で呼吸が止まってしまうと思う。ところが妹はホラーが趣味。そこで、長年ずっと疑問だったこの違いについて考えてみることにした。
科学的説明
何年も前に調べて、一応納得した説明としては、
ホラー好きな人はホラーを見ている間に、ホラーが苦手な人は見終わった後に、快を感じる脳内物質が出る、という説。
ただ今回さらに調べてみて、
・恐怖と快を感じる脳の部位が同じであること
・パブロフの犬のように快の転移が起こること(ホラーを見終わった後に感じる快をホラー自体に感じてしまう)
という説明も知った。
なんだかわかったようなわからないような。。。妹と私の違いは何なのか。根ほり葉ほり納得するまで妹に聞いてみることにした。
妹へのインタビュー(抜粋)
Q:いつからホラーが好きなのか?
A:明確には覚えていない。小さい頃は怖いもの見たさだったと思う。いまは積極的に観たい。
Q:真夜中にホラーをみてトイレに行くのは怖くないのか?
A:全く。だって作り物だから。
Q:じゃあ、「本当にあった怖い話」系はやっぱり怖いのか?
A:作り物よりは怖い。ただ、自分の生活には関係ないから。
ホラーが怖いのは現実と地続きだと感じるから
私は、幽霊も宇宙人も、科学でうまく説明できない不思議な現象も存在すると信じている。現実世界は、ちょっとしたきっかけでそんな異世界と交錯してしまう危うい皮膜で守られている。私にとってホラーは、その皮膜を無効化し、異世界と現実世界を媒介してしまうものなのだ。ホラーを見ると、私の現実世界が異世界とつながってしまうと感じるのだ。
妹との違いはここだった。
現実とリンクすると感じるか否か、にあったのだ。
ホラー好きのみなさま、あるいはホラーが嫌いなみなさま、
みなさまはどうお考えでしょうか?
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