IB卒業後、それぞれの道へ
国際バカロレア(IB)を学んだ後に、どのような未来が待っているのか。
本当に無限の可能性があると思う。
私の通っていた高校のクラスメートは、親の海外赴任に伴って、海外に住むことになり、IBを学ぶことにしたという人が多かった。
IB取得後は自国に戻って大学へ進学する人もいたり、そのまま海外の大学に進学する人もいたりと、色々なケースが見られた。進学先はアメリカ、イギリス、スイス、ドイツ、オランダ、ハンガリー、日本など様々だ。学部も、文学や薬学、法学、栄養学、アート、翻訳他、興味のある分野へそれぞれ進んだ。
科目は違えど同じように授業や試験を受けて、このようなバラエティに富んだ進学先になるのは、IBが世界共通の大学入学資格として、きちんと評価されていることを裏付けている。
また、IBのHigher levelで学んだ科目の成績が良ければ、アメリカの大学では、大学の単位として認められるというのだから、凄い。アメリカの大学への進学を考えていたクラスメートは、IBを学びつつSATの勉強やテストを受けていたため、少し大変そうだったが、大学入学後、このような恩恵を受けられるかもしれないというのはメリットだ。
※SAT: アメリカの大学進学に必要な共通試験
そんなこんなで、IB卒業後は、みんな各国へ散らばってしまった。もう2度と全員が集まることはないのだろうと考えると寂しいものだ。しかし、IBが世界への扉を開けてくれるのは確かな事実なのだ。
日本の高校でIBを学ぶ人は、海外の大学に進学するケースが多いと聞く。近年は、日本の有名大学でも、IB入試が導入されたりと、進路選択の幅はどんどん広がっている。
IB認定校200校を目標に掲げる日本で、令和の時代にどれだけ人々に受け入られ、普及していくのか、今からとても興味深い。