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一発勝負じゃない評価の面白さ

日本をはじめ、中国や韓国といったアジア圏では、大学入試において、筆記試験による一発勝負型の評価が根強く残っている。

国際バカロレア(IB)では、世界同時刻に行われる筆記試験と、インターナルアセスメント(IA)の評価によって、最終スコアが決まる。スコアは各科目最大7点+必修科目最大3点の45点満点だ。その点数によって、出願できる大学が絞られてくる。大学によっては、基準点を超えていれば、その時点で合格になるところもある。

では、最終スコアはどのように評価されているのだろうか。今回は、文学を例に見てみる。

・文学 - 日本語 (HL)
【外部評価】
筆記試験 : 試験問題1 (20%)、試験問題2 (25%)
記述課題 : 小論文 (25%)
【内部評価】
個人口述コメンタリーおよびディスカッション (15%)
個人口述プレゼンテーション (15%)

上記はIB指導の手引きからの引用になる。内部評価は、学校内の先生によって評価を実施した後、IBによる評価の適正化が行われる。

この評価制度を初めて見たとき、その斬新さに驚いた。同時に、筆記試験だけでなく2年間の学習がしっかりと評価されると分かり、身が引き締まった。詰め込み式ではなく積み上げ式の勉強で、一定の緊張感を保ちながら学習ができるようになっている。コツコツ勉強すれば評価される、どんな人でも挑戦しやすいカリキュラムだ。

試験一発ではなく、全体的な学習を評価してほしいという人に、しっくりくるだろう。そのほか、これまで試験の日に限って体調を崩し、力を発揮できなかったなぁ…という人にも挑戦の価値があると思う。一発勝負にこだわる必要はないのかもしれない。

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