【アイデア部門特集】この会社、ナニモノ?/モンスターラボ編
こんにちは、アプリ甲子園2022の運営事務局です。
「この会社、ナニモノ?」の第二弾。
アイデア部門のエントリー締切が2022年10月10日(月)23:59まで延長されましたね。そこで、アイデア部門に出題している企業って何者なの?なんでそのお題にしたの?と、インタビューをし、それらを明らかにし、さらにテーマを考えるヒントにしてもらいたいな、というシリーズです。
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さて、今回はモンスターラボさん(以下敬称省略)をご紹介します。
テーマはこちら。
国、性、言語、学校、社会、才能...など、どこにボーダーを設定するのかは、みなさまにお任せするとのこと。少し難しいテーマのようですが、意外にもボーダーはすぐ近くに転がっています。
今回の記事を通して、モンスターラボがなぜこのテーマにしたのかを深掘り、そして、このテーマを考えるヒントになればと思います。
お話をお伺いしたのは、、、
お話を伺ったのは、上級執行役員 / デジタルコンサルティング事業におけるデリバリー統括責任者である宇野 智之さん。
今回のテーマは企業ミッションから
「多様性を活かし、テクノロジーで世界を変える」
これは、モンスターラボの創業時から掲げているミッション。
宇野さん「最初はとあるボーダーを取り払いたくて始まったんですよ。」
モンスターラボは、2006年の創業時にインディーズ支援をスタートさせました。
おそらく中高生のみなさんは生まれた頃かと思いますが、当時今のようにサブスクリプションで手軽に音楽を聞けるサービスはなく、インディーズバンドが活躍できるところといえば、ライブハウスくらいだったんです。
要は、そのライブハウスに訪れてもらわなければ、他の人に知ってもらえる機会がまったくなかったんですよね。
(考えられないですよね。)
「インターネットを使えば、もっと多くの人に届けられる。」というところに着目し、インターネット上でインディーズの音楽が聞けるサービスを展開しました。
インディーズというボーダーを、テクノロジーの力を使って解決に導く。
モンスターラボは音楽事業から始まりました。
モンスターラボは、そうした外向けのボーダーだけではなく、内部のボーダーをも取り払っていきます。
この音楽事業に力を入れていくに当たって、エンジニアの力が必要となり、国籍などのバックグラウンド関係なく、スキル重視で採用を行い、気づけば多種多様な人材が集まった会社になっていたといいます。
今ではすっかり古い考えですが、採用基準として日本語が話せることであったり、日本人にこだわっていた企業も少なくはなかった時代の中で、国籍というボーダーを取り払ったことによって、会社自体のスキル向上にも繋がり、モンスターラボが大きく成長できたと実感したようです。
「多様性を活かし、テクノロジーで世界を変える」
そうした実感も伴い、このミッションは日本だけでなく、海外拠点の全社員に共有している、モンスターラボの土台となっています。
それ、ボーダーなんじゃない?
音楽事業からスタートしたモンスターラボですが、現在では様々なボーダーを取り払うためのプロダクトを生み続けています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)。
もしかしたら聞いたことのある方もいるでしょうか。
JC・JK流行語大賞ならぬ、働く大人流行語大賞があるのならば、もうすでに殿堂入りしているんじゃないかくらいに広まっている言葉です。
簡単にいえば、いろいろな課題を、デジタルの力で解決しようよ、というものです。
モンスターラボは、現在そんな事業を展開しています。
企業が抱える課題を分析し、見えていないチャンスを作るためのアイデアを考え、そしてそれをプロダクトに落とし込み、課題を解決へと導いています。
そう言われても、よくわからないと思うので、具体的な事業をみてみましょう。
◆映像授業サービス『Try IT』
株式会社トライグループが展開する、中学生・高校生向けのハイクオリティな映像授業サービスです。
スマホ・タブレット端末で受けたい授業を時間・場所を問わず自由に視聴でき、誰にでもわかりやすい映像授業のクオリティを提供していることが特徴です。
今でこそ、オンライン授業は普及しているものの、このサービスがはじまった当時に課題としてあった、家が遠くて塾に通えない、などの地域のボーダーを取り払ったり、忙しくて指定の時間に塾に通えないなどの時間のボーダーを取り払うことに成功していますよね。
◆故障診断アプリ『Kubota Diagnostics(クボタ ダイアグノスティックス)』
クボタは、建機・農機などの製品で世界各地の建築現場や農業を支えているグローバル企業。
海外にも多くの販売拠点を抱えているものの、建機の修理対応が現地の担当者のスキル・知識によってはマニュアルでは不十分なケースもあったようです。そこで、担当者のスキルや知識に左右されずに、故障の原因究明が迅速にできるものが求められており、そこでできたのが故障診断アプリ『Kubota Diagnostics(クボタ ダイアグノスティックス)』。
これは、知識・スキルのボーダーを取り払うのに成功したサービスですよね。
こんな風に、国籍や地域など壮大で目に見えやすいボーダーだけではなく、知識などももちろんボーダーになってきます。
意外と身近にもボーダーって存在していたりするんですよね。
学校にあるかもしれないし、家の中にあるかもしれない。
小さくてもいい。そのボーダーはどんな可能性を閉ざしているんだろう。
そのボーダーをどんなアイデアで取り払い、どんな未来を実現させようか。
そうやって考えてみると、世界の広さに気がつくはず。
ボーダーのない世界には可能性が詰まっている
最後に宇野さんはとても大事なことを教えてくれました。
「ボーダーを取り払う、多様性を受け入れることができることって、可能性を最大限広げることだと思うんですよ。個々人が活躍できる場が増えたり、埋もれていた価値が見えたりするんです。」
本当にその通りだと、気付かされました。
ボーダーを一つ一つ取り除いていく。
そうした先の未来には、無限の可能性が広がっているはずです。
みなさんも、自分の可能性の限界を決めないで、ぜひ、アプリ甲子園という大会に挑戦してほしいと思っています。
あなたの挑戦が、きっとあなたの世界を変えます。
まだ間に合います。
みなさまの挑戦をお待ちしております。
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