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アイネクライネナハトムジーク


久しぶりに、映画の話でもしよう。
そう思い立って、noteを開いた。


私は割と映画が好きな方で、暇があればアマプラを漁っているから、普通の人より少しばかり、多く映画を見ている、気がする。

でも、批評したり比べたりするつもりはなくて、
ただ、出来上がった作品を見て、あぁ、この言葉好きだなぁとか、この人みたいになりたいなぁとか、そんな風に、素敵なところを自分に取り入れていこうというのが、私のモチベーション。

感動して泣いたり、感情移入して切なくなったりするけど、感想はいつも「すげかった。」笑
好きなところを好きに言葉で表せるようになりたいとは思ってるんだけど、なんだか言葉にすると自分の感じたこととは別の所に着地してしまったり、話しているうちに感覚を忘れてしまったりするから、好きな映画を語る、というのはわたしにとって少々難易度が高いことなのである。


けれど新たな試みとして、昨年観た映画の中で、1番大切に覚えていよう、と思えた作品について、話していきたい。

アイネクライネナハトムジーク。
伊坂幸太郎さんが原作で、監督は今泉力哉さん。

前話した映画も今泉監督だったし、
今泉作品は私のツボにとん、とハマるんだろうと思う。

しかも大好きな伊坂幸太郎!!
なんというコラボ、なんという幸福。
ありがとう。

よく見ると、音楽は斉藤和義だった。
なんだよこれ、絶対名作じゃん!!
と、見る前から鼻の穴を膨らませていたんだけど、
いや、想像以上に良かった。
うん、もう、最高。


主人公と親友が理想の出会い方について話しているんだけれど、
そこでの親友のセリフが、グッとくるんだよな。
あんまり言うとネタバレになっちゃうから、黙っとく。でもちょっとだけ話させて!


この映画、もう4回見てるんだけど、
その度に大切な人が思い浮かぶ。

私と家族になってくれた人
私と友達になってくれた人
私のことを好きになってくれた人


それが、あの人で良かった。


それが、あなたで良かった。


そんな気持ちにしてくれる。



この映画は「出会い」を描いていて

それは偶然だったり必然だったりするんだけど、

そんなのどうだっていいんだ、きっと。


素敵な関係を現在進行形で築けてたら、
きっとどんな出会いだって、最高だったと思える。


これって多分いろんなことに通じる気がしていて。


私は受験に失敗して、この土地にやってきて、
ずっと心に引っかかるものがあったんだけれど、
今は大好きな人もたくさんいるし、好きなことを学べているし、この道で正解だったんだと思えた。

昔の黒歴史だって、笑い話にして、飲み会のネタにしてしまえば怖いものなんてないね。

どん底だと感じてた毎日も、乗り越えればもう忘れちゃった!

いや、それは言いすぎた。笑

今でもしんどい時が無いことは無いけど、
必要な休息だったんだって、私はちゃんと受け入れている。


このコロナの時代だって、
人とは会えないし外に遊びに行けないし
制限ばっかりで心が苦しくなる時もあるけど、
ぜーんぶすっきり、終わった時に、
マスクを外して、
しんどかったね、私たち偉いね
って、言い合えたら。

私たちの時代、教科書に載るかな?
なんて、肩を組んで笑い合えたらきっと、
きっと私たち報われる。


嫌だけどね、コロナ!
近くにいた人をなくしちゃったし、
人との距離をぐんと伸ばしちゃったし、
正解がない社会の中で窮屈に生きることになっちゃったし。



でも、この時代をしぶとく生きていく方法を、この映画は教えてくれているような気がしたから。



もし私のことをnoteで見つけてくれた人がいたら、
もし私の文章を好きだと言ってくれる人がいたら、
そうしてくれたのがあなたで良かった、と伝えたいです。
ありがとう。


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