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IT思い出話(33)

インターネットの黎明期

今では一般家庭でもインターネットへ常時接続の環境が普通にある時代ですが、30年前はそんな環境は夢のまた夢、ごくごく一部の限られた企業や大学などの研究機関だけがネットへ常時接続されていた時代でした。

私は、最初の会社以降何社か転職しましたが、その時一からネットへ常時接続するという作業を経験しています。

まず、プロバイダを選びます。といっても、予算の関係でとても評判のよいプロバイダは月額料金が高額で選べません。なので、予算優先で選ぶしかありませんでした。

そして、ネットへの接続に必要な機器を準備します。今ではびっくりするくらい安く買えるルータ一台で事足りるのですが、当時はそんなものはありません。安く上げるにはPCを使って手作りするしかなかったのです。

本当にのどかな時代でした。秋葉原に行って適当なPCを購入してネットワークボードを2枚差してファイアーウォールマシンの一丁上がりです。

DNSサーバやメールサーバも作らないといけません。それらも全部手作りPCです。最初のうちはこんなので大丈夫かと心配もありましたが、一度うまくいけばあとは大丈夫。

グループ会社を一度にたくさん立ち上げたベンチャー企業にいたときなど、来る日も来る日も上記の作業を繰り返していたものでした。

当時サーバにのせていたOSはFreeBSDでした。このOSには本当にお世話になりました。安価に入手出来て性能は優秀。安定してサーバを構築できたのです。

今から振り返れば隔世の感がありますが、私のなつかしい思い出話でした。

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