見出し画像

プッシュ通知を利用してアプリインストール直後のリテンション率を高める

新規ダウンロードユーザーのリテンション率を高める、プッシュ通知の活用例を紹介します。

施策概要

ユーザーの利用意欲が高い期間中にプッシュ通知を自動的に配信し、機能の利用、アプリ利用の習慣化を促します。

プッシュ通知を送りたいタイミングに合わせてセグメントを作成し、セグメントごとのプッシュ通知を登録しておくことで、ダウンロード後の一定期間の配信を自動化することができます。

💡 施策のポイント

プッシュ通知で送られてくる内容もユーザー体験のひとつです。ただの機能紹介にせず、ユーザーにとってのメリットが伝わるような配信内容にすることが重要です。

お得感や限定情報、アプリでの便利な体験ができる要素などを組み込みながらアプリの機能を訴求することで、各プッシュ通知を開封してもらいやすくなり、定着化しやすくなります。

📖 実施手順

  1. プッシュ通知で送りたい内容を決める

  2. 誘導したいリンク先を確認・用意する

  3. プッシュ通知の配信タイミングを決める

  4. 配信タイミングごとのセグメントを作成する

  5. 配信タイミングごとのプッシュ通知を作成する
    (予約配信で配信頻度を毎日に設定)


📲 施策例

会員登録したユーザーのリテンション率が高い傾向にある場合の施策例

セグメント

  • 初回起動後1日目

    • 「アプリ初回起動」を過去「1」日間で「1回」実行した

  • 初回起動後2日目かつ会員未登録

    • 「アプリ初回起動」を過去「2」日間で「1回」実行した AND 「アプリ初回起動」を過去「1」日間で「0回」実行した AND 「{会員登録イベント}」を過去「2」日間で「0回」実行した

  • 初回起動後4日目

    • 「アプリ初回起動」を過去「4」日間で「1回」実行した AND 「アプリ初回起動」を過去「3」日間で「0回」実行した

  • 初回起動後6日目

    • 「アプリ初回起動」を過去「6」日間で「1回」実行した AND 「アプリ初回起動」を過去「5」日間で「0回」実行した

  • 初回起動後13日目かつ属性未選択

    • 「アプリ初回起動」を過去「13」日間で「1回」実行した AND 「アプリ初回起動」を過去「12」日間で「0回」実行した AND 特定のユーザー属性が未選択

  • 初回起動後20日目

    • 「アプリ初回起動」を過去「20」日間で「1回」実行した AND 「アプリ初回起動」を過去「19」日間で「0回」実行した AND 「{会員登録イベント}」を過去「20」日間で「0回」実行した

  • 初回起動後30日目

    • 「アプリ初回起動」を過去「30」日間で「1回」実行した AND 「アプリ初回起動」を過去「29」日間で「0回」実行した AND 「{会員登録イベント}」を過去「30」日間で「1回以上」実行した

配信タイミングごとのプッシュ通知

初回起動(≒アプリインストール)から

  • 1日後:ダウンロード特典!限定クーポンをプレゼント🎁

  • 2日後:アプリがお得&便利になる✨会員登録をしよう!

  • 4日後:店舗をお気に入り登録しよう❤️

  • 6日後:商品をお気に入り登録しよう❤️

  • 13日後:気になる情報を登録しよう📲

  • 20日後:【会員登録ユーザー限定】クーポンプレゼントのお知らせ✨

  • 30日後:会員限定クーポンが届きました🉐


📊 評価指標

以下のレポートで各数値を確認し、施策の評価ができます。

  • プッシュ通知・お知らせ配信

    • プッシュ通知開封率

    • お知らせ閲覧率

    • URL遷移率(リンク先がある場合)

    • KPIイベント達成率

  • ファネル分析

    • アプリインストールから特定イベント発生までの離脱率

  • リテンション率

    • 新規ユーザーのリテンション率(施策実施前後で比較)

リテンション率を高める特定の機能がある場合、アプリインストールから特定機能の利用を表すイベントの発生までをファネル登録しておくことで、アプリインストール後から一定期間内の機能利用率が簡単に可視化できます。

また、ファネル離脱ユーザーのIDをダウンロードすれば、ファネル離脱ユーザーのみに追加で施策を実施することも可能です。

各機能の使い方