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アプリ内メッセージを利用しストアレビューを促す

アプリのダウンロード数を最大化するための有効手段といわれるASO(アプリストア最適化)対策における重要な要素の1つである、既存ユーザーへのストアレビュー施策を紹介します。

施策概要

アプリ上で「サービス利用」や「クーポン利用」など、満足度が高まる体験をしたユーザーに対して、翌日以降にアプリを起動したタイミングでアプリ内メッセージを表示し、ストアレビューを促します。

💡 施策のポイント

レビューしてもらう確率を上げ、高評価を増やすためには、クーポンを利用したユーザーなど、アプリに価値を感じているユーザーに依頼を出すことがポイントです。
また、「応援」などの親近感の湧きやすい文言を使うことで評価してもらいやすくなり、高評価を想起させるような画像にすることで高評価に繋がりやすくなります。

iOSアプリでのレビュー施策における注意事項
iOSアプリでは、Appleの規定があり、アプリ内メッセージでレビュー促進は行えません。
以下、App Store Review ガイドライン内の「5.6.1 App Storeのカスタマーレビュー」より抜粋。
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「アプリのレビューをユーザーに促すには、提供されているAPIを使用してください。
ユーザーがアプリから離れることなく、簡単にApp Storeでの評価とレビューを入力できるようになります。
この場合、レビューを求めるカスタムプロンプトの表示は無効化されます。」
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そのため、iOSアプリでレビュー施策を行う際は、以下のリクエスト方法をご確認のうえ、記載されているAPIをご利用ください。
App Storeのレビューをリクエストする

📖 実施手順

  1. ユーザーがアプリの価値を感じていると推定できるイベントをリストアップする

  2. 上記イベントが標準イベントで取得できない場合、イベントを実装する(カスタムイベントまたはノーコードトラッキング)

  3. レビューを促すアプリ内メッセージの本文・画像を作成する

  4. 誘導するストアURLを確認する

  5. アプリ内メッセージを表示させるセグメントを作成する

  6. アプリ内メッセージを作成する


📲 施策例

クーポンを利用したユーザーに対して、翌日以降のアプリ起動時にストアレビューを促す施策例

  • セグメント

    • 「クーポン利用」を過去「10日間」で「1回」以上実行した

  • 累計の配信最大回数:1回

  • 1日の配信最大回数:1回

  • 起動トリガー:ホーム画面表示イベントに設定


📊 評価指標

以下のレポートで各数値を確認し、施策の評価ができます。

  • アプリ内メッセージ

    • KPIイベント達成率
      (KPIイベントに「アプリ内メッセージのボタン押下」を設定)

    • 閲覧ユーザー数

閲覧ユーザー数が少ない場合
セグメント条件に該当するユーザーが少ないと考えられます。閲覧ユーザーが少なければ、施策の効果が期待できず、施策の評価や改善もできません。そのため、セグメントの条件を見直す必要があるかもしれません。

「セグメント条件を見直すポイント」
・OR条件で他に追加できるイベントがないか
・ユーザーのアプリ利用頻度にあわせて「過去XX日間」の日数を長くする必要がないか

🔍 各機能の使い方