ハートを狙撃💘 チュアンカップル、ソン・ソック×キム・ジウォン「私の解放日誌」の中のときめきポイント分析(やや意訳) Ep.2
……………………………………………………………………………………………………………………韓国ケーブルTVのJTBC「夜更かしトーク」でのソン・ソック俳優へのインタビュー(全4回)のEp.2です。
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ー引き続き「私の解放日誌」トークを続けます。
最初に「崇めて」とミジョンが求めた時「この子、何言ってるんんだ?」という反応だったんですが、急展開するシーンがあります。それが問題の側溝飛びシーンです。
ーこのシーンまでは視聴者の反応が静かなので心配していたら、スタッフに「心配するな。あの側溝跳びシーンが放送されたら変わるよ。」と言われ、心待ちにしていたそうですが合っていますか。
正直すごく不安でした。最近は視聴率が全てではない傾向にありますが、それでも視聴率が少し下がるのを見ながら不安だったんです。
その後、嘘のように大騒ぎになりました。そうなるとは思っていなかったんです。でも監督はわかっていたと思います。
監督は本当に撮影が早いです。(側溝跳びシーンのために)丸一日、撮影の時間を取っていました。
ー溝の幅が結構ありますよね。実際はどのくらいですか?
立ってもいいですか?
ーそこからここまでですか?
そのくらいだと思います。
ーそれでは、1、2、3、4、…大体5メートルくらいじゃないですか?
飛べる距離ではありません。
ー最初は跳ぶとおっしゃったんですよね。
怪我をしてもいいなら出来そうでした。
ー昔、バスケをされていたという話は聞いたんですけど陸上もされていたんですか?
陸上を中学生の時、元々100mをやっていて、その後留学をしたんです。
向こうでは短距離は勝負になりませんでした。白人や黒人の友人たちには敵わないので、私は400m走と3段飛びとかそういうのをしました。専門的ではなく学校でやる程度です。
ー(跳んだ)後で、チャンヒも跳ぼうとしますが、100m12秒で走らないといけないと話すじゃないですか、クさんが。ソン・ソックさんは100mをどのくらいで走りましたか。
昔は早かったんです。中高時代はスパイクを履いて、トラックがありますよね、そこで走ってほぼ12秒台だったと思います。
ー(跳ぶことを)リアルにやろうとしましたが、難しいのでワイヤーを装着して撮影されました。
最初からワイヤーを着けたんですが、姿勢に影響して腕が上がらないんで、着けたくなかったんです。ワイヤーが引っかかるから。
ー幅跳びをするようにしなければいけないのに難しい?
ええ。
当然違う力で私の身体を引っ張るので、実際の重力は感じられない部分がありますよね。そんなこともあった上で跳んだんですが。
ー何回でOKが出ましたか。
…かなりやりました。7、8回やったかな。1回跳んで行って、また戻ってきて…。
ー体力を消耗したのでは?
チョン·ホジン先輩が「もうやめろ」とおっしゃいました(笑)
ー爆笑
“くたばるぞ”とおっしゃったのでは?(笑)
最初からOKは出てたんですが、もう一度やりたいと私自身がダメ出しをしたんです。
ーそうやって何度も側溝を跳び越えて、ミジョンの花柄の帽子を拾ってあげます。
そうですね。
ーそれが「私は君を崇めるよ」というシグナルだったんですね。
そうです。(クさんが)考え得る限り唯一の方法だった、多分。
ー「崇めて」という話をした時は反応を見せなかったのに、なぜあの日、側溝を跳び越えることにしたのか。
そのきっかけは何なのかとても気になります。
ドラマの流れでは直前の夜、土砂降りになり雷が鳴っている中をミジョンが心配して雨の中を走って行き、クさんを家の中に押し込むシーンがあります。それがきっかけだったんでしょうか。
すごく大きなきっかけだったと思います。ポイントでした。
キャラクター的にはある意味、急発進のように見えますが台本をじっくり読み(ドラマを)見返すと、彼らが微妙に変化してるのがわかります。
大きな事件や争いがきっかけではないだけで。
例えば雨の日に私を家に入れてくれたり水をくれたりだとか。少しずつ、些細なことで変わっていくんです。
ですから(側溝を跳ぶ)シーンを撮影する時は前のシーンを全部確認しました。前のシーンで、私が何がきっかけで、どれだけ変わり、そのせいで今はこうなっている。振り返ると、この人のお陰で(サンポでの)生活が始まったきっかけがあったりするんです。
跳躍する時、遠くに跳べたことよりも、私が演じたクさんが走る時の表情、歯を食いしばって走りますよね。個人的にはそこがとても気に入っています。
ーこの側溝跳びでお互いに崇め始めた2人にファンたちが愛称をつけました。「チュアンカップル」「クミカップル」と呼ばれているんですが、撮影現場での2人のケミストリーはどうでしたか。
私たちはドラマの話が進行するにつれて親しくなっていきました。
歳はほぼ10歳の差があり…
ー調べたら9歳差でした。
9歳ですか。
9歳差で、女性で、キム・ジウォンさんはすごく悩んで没頭するタイプなので、すぐに近しくなる感じではありませんでした。
ー本当に少しずつ親しくなられたということですね。
とてもゆっくりと親しくなり…
ーそれがリアリティを出したかもしれませんね。
そうですね。親しくなったのは放送が始まって、グループカカオトークで「見た?」「これ見た?」とやり取りして…視聴者と同じです。シーンのキャプチャーを送り合って “ここでこんな話をした”とか “これすごく笑った”とか、そんなことをしながらとても親しくなりました。最近では日常の動向もたずねたりします。
ーお2人は実際でも9歳離れていて、ドラマの中でもミジョンは末っ娘でクさんは少し年上。歳の差がかなりある男女ですが、ミジョンはクさんをそんなに距離があるとは思っておらず、丁寧語も使わず、同世代と同じように無理なく接します。ある意味、特殊な関係設定をどう解釈しながら演技されましたか?
年齢差は気にしませんでした。
ひとつ思い出したのは、ミジョンとク氏が再会して歩きながら話すシーンがあるんですが、元々あのシーンには年齢をたずねるセリフがありました。
ーク・ジャギョンという名前だけ聞くのではなく年齢も聞くんですか。
お互いに年齢を聞いて “ちょっと待て。じゃあ(ミジョンが)20代の時に会ったということか?” とすごく驚くところがあったんです。でもそこは編集でカットされていました。監督は脚本家が書いたセリフをほぼ編集なしで放送したんですが、そこだけはカットされていました。
それを考えると、クさんも年齢に対する概念はさほど持っていなかったのではないか、年齢はあの2人の関係に必要なのか、監督は多分そう考えたのではないかと。
ー5話でクさんが積極的に関係を進めるシーンがあります。
シンク工場のお父さんに、末っ娘の電話番号を教えてほしいと言います。そしてデートをしたんですが、お父さんに娘の電話番号を聞くのは普通は少し恥ずかしい気がするんですが。
ですよね。
ー思うに、クさんは(ミジョンの)お父さんを尊敬する気持ちがある気がします。
それはそうです。
ー前もってお父さんに、あなたの娘に会おうとしていることの了解を得るという…
そうみたいです。
ーそういう解釈でいいですか(笑)
とってもいい解釈だと思います(笑)
ー合っているということで(笑)
そうだと思います。
ーでも多くのファンが少し怪訝に思っているのは、クさんは謎の男で、どう見ても闇の世界に属してるっぽいんですが、ミジョンのお父さんもお母さんも、クさんを大変気に掛けて世話をし、自分の娘が付き合うということも止めません。それはなぜでしょう。
現実的に考えると、簡単なことではないですよね。おかずのタッパーを娘に取りに行かせたり。
ー夜に一人暮らしの男の家に。
ある意味、あの年輩の2人は最近の基準からするととても純粋なのかもしれないし、別の視点から見るとそれだけ(クさんに)信頼があるということかもしれない。働きぶりもいいし。
ーミジョンの話に移ります。
ミジョンは前に “崇めれば別人になるだろう” と話したんですが、それは6話に出て来ました。打表的なシーンが、
ークさんは焼酎の空き瓶を部屋にひどく溜め込んでますよね。手助けがあっても片付ける気配は全くなく、片付けの手伝いも拒否しました。
ところが本人自らが片付け始め、100万年ぶりに掃除をするシーンがあります。
ーサンポに来た後に “何をする気も起きない。” 気力もない、何もしたくない” と言っていたクさんが、とにかく崇める過程で変わりたいと努力し始める予兆に見えました。
それは「解放日誌」で私が見つけたテーマです。
どんな人も何らかの問題を抱えていますよね。嫌悪する自分自身をどう克服するか、自分の抱えている問題は何なのか、自分と対話をしてみますよね。クさんはミジョンを介して掃除を始める。
それが些細なことであればあるほど共感度は大きい、多分。そういうシーンだったと思います。
ークさんにとって焼酎の空き瓶を片付けることは普通のことではありませんよね、はっきり言って。焼酎の瓶を片付けてから、2人でまた焼酎を飲みます。その時ミジョンが2人の関係について話します。何て言ったかと言うと、
ーミジョンは自分が言った通り、最後までクさんに対してその態度を堅持します。お酒をやめろと言いません。現実の恋人関係でも果たして可能だと思われますか?
(ミジョンとクさんの)関係はそう容易いことではないですが、2人の関係から見えてくるものについてあれこれ考えるべきです。
ーそんな関係を望ましく思いますか?
私はそうです。人間は自身の内面からしか変わることはできない。
私が両親や彼女や親友を変えることはできない。ある意味、ミジョンは詐欺師ではないかと始めから感じていました。クさんはとても受け身です。
ヨム・ミジョンの言葉を信じて部屋も片付けたんですが、ミジョンは誰の助けも借りずに自分の考えを日誌に書き綴りながら、ひとつひとつ実践して学んだことをクさんに伝授してくれるんです。まるでマーヴェル映画のスーパーヒーローです。
自己のメンタルはそうすることでしか変われないんだと思います。
多分、脚本家が表現したかったことはそういうことではないでしょうか。
愛する関係だけど、あなた自身の問題はあなただけが解決できることだから、私が助けようとしても解決出来るわけじゃない。
ーミジョンは自分自身の力で自らを克服していくんですが、ミジョンがクさんに要求したことがあります。
“私を崇めて。そして私を変えて。”
クさんが崇めれば自身が変わるかもしれないとというのはミジョンの考えでした。最初に手を差し伸べました。
そうですね。
ーそれがよく表現された印象的なシーンが、ミジョンが彼氏の借金を肩代わりした後、クさんに話すシーンです。
ーこう話しながらミジョンを崇めるんです。言いながらクさんが少し微笑みました。その場面に女性ファンたちがハートを狙撃されたと、クさんが笑うその姿に。ご存知でしたか。反応はご覧になりませんでしたか?
コメントは全部見ました(照れ)
個人的にあのシーンが好きですが、クさんを100%理解して演じられたシーンばかりではありません。でもあの場面よく理解できました。自然に出て来そうな言葉なんです、ヨム・ミジョンに言った言葉は。
ーとてもリアルでそして表情も自然です。あそこでにやりと笑うのはディレクションされましたか?それとも自然ですか?
よく覚えてないんですが、監督がこうおっしゃっていました。
“クさんの微笑みは出し惜しみしよう。あまり早い時期に簡単には見せないでおこう。小出しにしよう。”
ーその作戦がうまく行きました。途中途中で、クさんがニヤニヤ笑っていたら、このシーンで女性ファンたちが “うわぁ〜〜〜クさんが笑った💖”と言って、ハートを打ち砕かれることはなかったですね。
監督は本当に策略家です、そういう戦略は虎視眈々と立てていました。
ーさっき笑ったシーンで女性たちが大騒ぎになりましたが、もう一度、女心を狙撃したシーンがあります。マンドゥ(餃子)を食べるシーンです。
ー2人が餃子を食べながらデートをしていて、最後に残ったひとつをクさんがミジョンに譲ります。ミジョンがそれを食べるのをすごく和らいだ表情で見るんです。“自分が食べなくても自分の女が食べて満たされたら幸せだ。” そんな表情ですか?(笑)
そこは多分アドリブです。マンドゥが残ったのを見て笑って。多分もうパサついていました。
あの時はすでにキム・ジウォン俳優と親しくなっていました。
監督の撮影スタイルはカメラを回したままです。一発撮りをしましょうと。そうやって撮影する時はカメラが4、5台回っています。見えないところに仕込んで。なので、放映されるものはほぼドキュメンタリーです。そんな感じで表現されました。とにかくマンドゥが最初に2枚出てきて(食べるところを)リアルタイムで撮ったんです。
ーたくさんお召し上がりになりましたね。
ええ、ええ。本当にたくさん食べました(笑)
ーではこの辺で視聴者の質問をいくつかお伝えしたいと思います。「ソックセクィ」さんです。
ソックセックィ?
ーええ、ソックセックィ。(スタッフに)セックィってどういう意味ですか?
昔 “あなたはセクシーでかわいい(섹시해 귀여워)” と言われたので、私は“セックィヘ(섹귀해)”と言ったんです。
ーああ、なるほど。コメントにこの言葉が多いんですよ。
自称です。自称セクシーと言いました(苦笑)
ーとにかく「ソックセクィ」さんがくださった質問です。
“カナダからの留学を終えて韓国に戻った時(体重が)90kgくらいだったと思います。それで70kgに減量して、もう一度10kg増やしたと聞いていますが、ダイエットと筋肉量を増やす秘訣を教えてください。”
まるで戦争のようでした。
秘訣があるならもっと楽に出来たかもしれません。
85kgまで増やしたんですがそのために今もまだダメージがあります。無茶苦茶に運動して、食事管理もよくわからずタンパク質を中心に摂った結果、慢性疲労が生じ肝臓も少し調子がよくないし、更に皮膚も傷んだり…とにかく負担が大きかったです。
ー体重が増減を繰り返すからですか?
専門的にやっていなかったので。
ー専門家に見てもらってください。
それが苦手なんです。
ーああ、苦手なんですね。
はい、自分でやるのが好きなんです。
時間を掛けてゆっくり増やして、また時間を掛けてゆっくり減らす…これが秘訣といえば秘訣です。
ー続いて「JinJ」さん「ソン・ソックグラジェンイ」さんの質問です。「ソン·ソックラジェンイ(ソン・ソックな人)」も、本人がどこかでおっしゃいましたか?
それは自分では言っていません(苦笑)
ー “ソックさんの魅力ポイントは「胸板」だと言うことですが、1週間にどのくらい胸筋の運動をするのか教えてください。”
胸の運動はしません。
ー “ベンチプレスは何キロを上げますか?”
「犯罪都市2」のために(トレーニングした時)100kgを超えていました。110、115kgくらいだったかな、アドバイスなしで。
でも最近は運動はしていません。
ジムにも行かずに(トレーニングしている時は)面白かったです。中毒になると重量を上げるのがクセになります。
ー“今日は100kg、明日は105kg…” こんな感じですか?
すごい快感があるんですが、最近は撮影スケジュールの関係もあってやっていません。むしろ柔軟性を身につける運動を、時間があればやってみたいです。
ーヨガやピラティスとか。
ええ。
ーお勧めします。もう今は運動はしていないということで。
今は本当に何の運動もしていません。
ーわかりました。
次回予告
ーこのドラマには、一度だけキスシーンがあるんですが…
コメントの多くが
「これ何?」
このキスシーンは一体何だ?
ーニックネームがキスシーンの名人って···。
ーチャンヒとクさん役のどちらかを選ぶことができるとしたらどちらを選びますか?
4話までなら多分…
もし全部見たら…
ミンギは「クさん」をやりたがっていたのを知っています。
ー開かれた結末でこのドラマは終わるんですが、ソン・ソックさんの解釈はいかがですか?
Ep.3へ続きます。
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