短篇七芒星:舞城王太郎
Twitterで見つけて、この書き出しから始まる物語なのか、ガチ読者罵倒なのかもわからないまま、完全好奇心で読み始めた。がっつりしっかり物語だった。
完全好奇心で読み始めたし、大学では専門書や先行論文を読み漁る毎日で「物語読むヒマがあるなら一個でも知識を頭に詰め込みたい」って感じだったから、7~8年ぶりの物語だった。
物語自体は大学受験で必要だったから読んでたよ、現代文でね。自主的に好きな物語読むのってせいぜい高1くらいまでじゃないかな。高2~高3くらいからテスト対策とか過去問理解とかでしか本読まなかった記憶。そんなにまじめだったかな?でも本を読んだ記憶はない。苦手だった英単語やっていた記憶もないけどね。
そもそも、現代文の中でも物語文と分類されるものたち、苦手だったから本読むのずっと好きだったのに遠のいたまである。原因とまではいわないけど、理由の一つは覚えてるよ。高1の時の河合塾センター模試お前だよ。マジで意味わかんない選択肢過ぎて、仲いい友達とそこまで仲良くない友達の友達くらいの人たちと話し合って、いざ答えが返ってきたら、1人を除いて全員が最初につぶした選択肢3「彼女は怒りの感情を抱いていた」だよ。どの話だったかは忘れちゃったけど、怒っているような表現が分からなくて頭が?でいっぱいだった。もともと説明文のほうが得意だったから、そこから現代文への忌避感が強まったのは確かだよ。恨むぜ、河合塾。
そんなこんながあったから、短編集なのはありがたかった。あと星新一的なシュールな話とかSF?みたいな話も好きだからめちゃめちゃ面白く読めた。
一個目のお話は猟奇殺人を話題にしているのにさっぱりラムネみたいなかんじだった。二個目の話は映画調で面白かったけど、なんかギザっていうか飾った感じがして好きとまではいかない感じだった。ここまでで作者の文体?書き方?が分かってきた感じ。他のも読んでみたいなってなったし、同時に満足したなともなった。
本を読むきっかけになった話は、あんまり書くとネタバレになっちゃうから書かないけど、あんまり好きじゃなかった。ネットの海で、このタイトルで、このnote読んでる人にネタバレ配慮する必要もなくない?それもそうかも。面白いか面白くないかだと多分面白い分類には入るし、三人称みたいな顔して二人称で話が進んでいくのは新鮮で楽しかった。読書体験的にはよかったけど、好きか好きじゃないかだとあんまり好きではないなって感じ。
あ、そうだ。このnote書くためにもう一回目次だけ調べたんだけど、そこで雷撃の説明に「石はペットか兄弟か恋人か神様か」ってあった。そうなると、ゴーリーのうろんな客的な感じもあったんだなって思った。読んでるときはそこまで感じなかったし、ビデオカメラのシーンなんかは「ゴーリーとは違うぞ」って言われているような感じまであるかも。今思うとだけど。
ゴーリーのうろんな客は好き。ゴーリーそもそも好きだけど一番好きかも。
なるほどね、アマゾンのやつの貼り方分かったぞ。これでここから飛べるんだ。ふーーん賢いじゃん。
おわり