架空インタビュー Vol.1
架空ロングインタビュー Vol.1
今回、本誌はYouTubeデビューを果たし、一気に5曲の作品を公開したアポロジャイズのメンバーに独占インタビューを行った。
━まずはYouTubeデビューおめでとうございます。
アポロジャイズ Vo.タナカ(以下タ)ありがとう。
曲を聞いたそいつの人生を変えてやれって思いで音楽を作っている━
━YouTubeに活躍の場を移されて、気持ち的に変わったことはありましたか?
タ う〜ん、そうだね。特に意識の変化はないかな。俺たちは音楽と向き合って、魂を注いで曲を作って、その向こうのオーディエンスに伝える。それの繰り返しだから。ライブもYouTubeも変わらないよね。
━その割に、チャンネル登録者数14人ですが。(2020年6月19日現在)
タ なかなかシビアなことを言うね。(笑)まあ、俺たちは客が1人のライブハウスも経験してるからさ。客が1人であれ何万人であれ、曲を聞いたそいつの人生を変えてやれって思いで音楽を作っているのは一貫してるつもりだよ。
━さて、曲のことをお伺いします。1st Music「パキャマラド」ですが、この曲はどういう着想で出来上がったんですか?
アポロジャイズ Gt.ヨシダ(以下ヨ)まずはイントロのフレーズだったかな?AからGのありふれたコード進行だったけど、なんか世界が広がったんだよね。
━歌詞もぶっ飛んだ内容ですね。
タ メロディも一気に出来上がった。テーマは「夜、子供が両親の部屋を覗き込んだら...」。歌詞もそれに合わせてどんどんできたよ。あとは、まあ、セックスの暗喩として、ダンスやパキャマラドという言葉を使ったね。(笑)
━2nd Music「世界線」はどうでしょう?
アポロジャイズ Key.スズキ(以下ス)これは打ち込み感を前面に持っていきました。
タ 結構、難産だったね。完成まで、今回の中では一番時間がかかったんじゃないかな?
ス イントロのフレーズも何回も変更しましたね。
タ そうしている間に、歌詞にあるタピオカミルクティのブームも去って。(笑)
━次は3rd「あの夏のドロシー」ですが。
ヨ これは逆にあっという間にできた。(笑)
タ カントリー調なんで、自ずと出てくるフレーズや楽器なんかも想定しやすい。
ヨ フォークギターを※カポをずらしながら何本も弾いて左右にパンすれば、それっぽくなる。(※カポタスト=ギターのチューニングを変えるための器具)
タ 歌詞もそれに合わせて牧歌的なイメージ。旅先で出会った名前も知らない女の子にドロシーって名付けて恋しちゃうの。その子の胸やうなじを見てるんだけどね。(笑)
━4thは「僕とロミオとジュリエット」ですね。
タ この曲はタイトルからできた。名作「ロミオとジュリエット」という完成された世界観に『僕』がいたらどうなるだろう?って。
ヨ悲しい三角関係。(笑)
━疾走感のある裏打ちとアレンジが特徴的です。
アポロジャイズDr.イトウ(以下イ)ジュリエットが僕から走り去ってロミオのところへ向かっているイメージです。
タ『僕』も薄々、自分が邪魔なことに気づいている。
━歌詞にもこだわりが?
タ 原作の「あなたはなぜロミオなの?」→「僕はなぜロミオじゃないんだろう?」や毒を飲んで死ぬ、みたいなところはオマージュしてます。バルコニーから飛べ!とか。
ス バルコニーなんて日本にあんまり無いですよね。
━最後に5th「キスシーン」です。
タ これはコロナ禍で、濃厚接触できなくなった男女をモチーフにしていますね。そもそも、女性はコロナ関係なく男とのダラダラした関係に嫌気が差してる節もあるんだけどね。
最後もキスしたかと思ったら夢だったみたいだし。(笑)
ヨ そう考えるとフラれた曲多いな。
タ ラブラブでハッピーエンドよりフラれた方が面白くない?
音楽は人間の生活には切っても切り離せないもの。
━ありがとうございました。最後にファンの方にメッセージはありますか?
タ そうだね、どんな大変な状況であれ、音楽は人間の生活には切っても切り離せないもの。そんな中で、俺たちの音楽が少しでもみんなの耳に残ればいいな、と思っているよ。
ヨ 登録者数14人だけど?(2020年6月19日現在)
タ シビアだねえ〜。(笑)
━最後に、ベースのヤマモトさんは一言も話していませんが、大丈夫ですか?
アポロジャイズBa.ヤマモト(以下ヤ)大丈夫です。
タ だ、そうです。
━本日はありがとうございました。
今後もどんどん曲をアップしていくというアポロジャイズ。
彼らの今後に注目だ。