
ボトックス注射の副作用とリスクは?施術後の過ごし方も紹介

ボトックスは安全性の高い製剤ですが、副作用やリスクを100パーセント避けることはできません。ボトックス注射に興味があるのに施術を迷っている人は、副作用やリスクがよく分かっていないことが多いのではないでしょうか。
そこで、ボトックス注射にはどのような副作用やリスクがあるのか、ボトックス注射後の過ごし方についても紹介します。表情じわや顔のたるみなどがあり、ボトックスの効果を試してみたいと思っているなら、リスクヘッジのために一度目を通しておきましょう。
ボトックス注射とは
ボトックス注射は、A型ボツリヌス菌の毒素を無害化した薬剤で、筋肉の収縮を弱める作用があります。顔やふくらはぎなど過剰に発達した筋肉に注射することで、表情じわの改善や小顔効果、部分痩せなどが期待できます。
ボトックス注射はほかにも、顔のたるみや多汗症、ガミースマイルなど幅広いお悩みに用いられており、美容医療でも需要が高い施術のひとつです。
ボトックス注射による7つの副作用とリスク

ボトックス注射は、メスで皮膚などを切開しない注入施術です。ダウンタイムが短く、副作用やリスクが生じにくい特徴があります。
しかし、ボトックスには施術後の腫れや痛み、内出血などの軽い副作用から、アレルギーなどまれに起こる重篤な症状まであります。副作用の症状が現れても、時間の経過とともに軽快していくものがほとんどです。
内出血・腫れ・むくみ
ボトックスは注射によって薬剤を注入する施術です。注射針を皮膚に挿入する刺激により、痛みや腫れ、内出血などはよく現れます。症状の程度には個人差があり徐々に消失していきますが、数時間で引く場合もあれば、落ち着くまで数日かかる場合もあります。
ひきつれや違和感
ボトックスは注入した筋肉を麻痺させる作用がありますが、注入する部位によっては表情がうまく動かせなかったり、ひきつれで違和感が生じたりすることがあります。また、食事のときに噛みにくさや顎のだるさなどが現れることもあるでしょう。これらの症状は、薬の作用が安定してくる1週間頃を目安に気にならなくなるはずです。
アレルギー反応
どんな薬にもアレルギー反応が起こるリスクはありますが、ボトックスも体に異物と判断されると腫れや赤み、かゆみなどのアレルギー症状が生じます。呼吸困難など重篤な症状が起こることはほとんどありませんが、強い腫れや赤みが長引く場合にはアレルギーの可能性があるため、主治医に相談しましょう。
左右非対称
人間の体はもともと左右対称ではありませんが、ボトックスの効き方や注入位置で左右のバランスが崩れたり、部分的に麻痺が起きたりすることがあります。表情を動かしたときも左右対称に見えるように、左右の筋肉のつき方や動きなどから、ボトックスを注入する位置や量を決めてもらう必要があります。
たるみ
皮膚が薄い方や肌のボリュームが少ない方は、ボトックスで筋肉の量が減ると肌のハリが不足して、顔のたるみにつながることがあります。ボトックス注射の経験が豊富な医師は、肌の状態を見ればたるみが生じそうな部位は分かるものです。
頭痛
ボトックスの作用によって筋肉のパワーバランスが変わり、動かし方にも変化が起きます。まれに筋肉が疲れて、頭痛や倦怠感を引き起こすことがあります。
胎児への影響
ボトックス注射は胎児への安全性が確立されていないため、男女ともに一定期間の避妊が必要です。女性の場合はボトックス注射後2回目の月経終了まで、男性の場合は3ヶ月程度避妊することをおすすめします。
副作用やリスクを避ける施術後の過ごし方

ボトックスの副作用やリスクは、注入層や注入量を間違ったことで生じているケースがあり、医師の経験や技術力で防げるものも多いです。なかには、施術後の過ごし方がボトックスの仕上がりに影響してしまうこともあります。副作用やリスクの発現を少しでも避けたいのであれば、ボトックス施術後の過ごし方を知っておきましょう。
マッサージは厳禁!
ボトックス注射は筋肉に直接薬剤を注入しますが、注入したところをマッサージすると薬剤が狙った位置にとどまれず、別の筋肉に作用してしまうことがあります。とくに施術当日は注入部を触らないように過ごしましょう。
体温を上げない
ボトックスは熱で効果が薄くなる性質を持っており、注入後も体温をできるだけ上げないように過ごすことが大切です。注射後1週間程度は、激しい運動や熱い湯船への入浴、サウナは避けましょう。飲酒も、血行がよくなって体温が上昇するためできるだけ控えます。
失敗したと感じたときの対処法
残念ながら、ボトックス注射に失敗しても修正できる施術はありません。ボトックスの効果がなくなる3~6ヶ月を目安にして、筋肉の動きが戻るのを待つしかありません。
(症状によってはリタッチにより改善できることもあります。)
ボトックス注射で失敗しないためにも、ボトックス施術の実績があり、施術後の症例写真を見て上手いと思える医師に施術してもらいましょう。
まとめ
ボトックス注射の副作用やリスクは時間とともに軽快するものがほとんどです。絶対に回避できる保証はありませんが、不安を解消するための取り組みは大切です。
アポロンクリニックでは、ボトックス注射への疑問にひとつひとつ丁寧に向き合い、不安の解消に努めます。
ボトックス注射の副作用やリスクを熟知した宇都宮の美容外科・美容皮膚科をお探しならアポロンクリニックへ。
記事監修 アポロンクリニック院長 和田真梨子