見出し画像

愛されるにはストーリーを語ろう

私たちは単純で、ものや人の持つストーリーやプロセスを知ってしまうと、それを愛してしまう。

熱闘甲子園は本当に危険だ。惹かれてしまうから。

これまで頑張ってきた道のり、それぞれが背負うものを見ている人に共有すると、私達は高校球児一人ひとりと今まで頑張ってきたような気がしてしまう。彼らの勝利が私達の喜びになる。

私達が通っていたような名もない公立の高校の普通の生徒が、灼熱の中、白球を追いかけ日本で一番を目指すのだから、私達にもできるかもしれない!と、親近感をもたせるのに、希望を与え輝かしい夢を叶える瞬間を私とあなたの思い出かのように、感情を引きずり込んでしまう。

箱根駅伝も然り、震災後異例の速さで新しく生まれ変わった街もしかりだ。自分たちが経験したことを共有して、支持を集めている。人々を熱狂させている。

最近ヒットしている映画も、バックグラウンドを共有して感動を呼んでいる。それが、ボヘミアンラプソディ。

見る前は、なんとなく聞いたことのある曲や、少し昔のカップヌードルのCMソング、くらいだった。

QUEENの楽曲ができた訳、メンバーたちの苦悩を知ったら英語の曲だってきちんと意味を調べて、実際のライブ映像を見たくなる。ああ、どうしてフレディが生きてるうちにライブに行かなかったんだろうと悔いる。

もう、愛さずにいられないし、アンテナが敏感になる。

QUEENの曲が街で聞こえると反応してしまうし、誰かが映画を見に行ったとSNSで共有すると、「最高だったよな!」と感動を共有したくなってしまう。こうなるともう愛することをやめられない。

誰かにストーリーを共有すると愛されてしまうから、くれぐれもご注意を。取り急ぎ。

強く売りたいものがあるときや、支持されたかったら強いストーリーがあると良いぞ、という話。

いいなと思ったら応援しよう!

yao
いただいたサポートで私はもっと私に優しく生きていきます。銭湯に行ったり、甘酒を作るなど、