羊文学の強い覚悟
2023年9月14日、羊文学のライブへ出掛けた。全国10ヵ所、全12公演を周るワンマンツアーでツアータイトルは羊文学 Tour 2023 “if i were an angel,”。Zepp Nambaに向かった。
オープニングは緞帳が開かぬまま、影の姿で「エンディング」。緞帳にはアメーバのような幻想的な美術映像が映し出され、人の顔になったり崩れたりが繰り返され、初っ端から陶酔感に浸らされた。緞帳が開くと塩塚モエカの笑顔が見え、思わず恋をしてしまいそうになる程引き込まれ、緊張が走る。
このバンドのかき回しは「怒り」、「興奮」、「高揚感」何より音楽を純粋に楽しんでいるのが伝わってきて私はお気に入りである。
最近、某テレビ番組のサブカルビッチの件で色々とあったが、彼女の真っ直ぐ通った声と観客をまっすぐ見つめる目は何か強い覚悟を感じられた。あの件についてストーリーに挙げられていて本当にどう思っているかはわからないが、わたしはこのバンドがだいすきだし、このバンドを好きな人もすきである。
何回だって言うよ、世界は美しいよ
君がそれを諦めないからだよ
最終回のストーリーは初めから決まっていたとしても
今だけはここにあるよ
込みのまま光ってゆけよ
何回だって言うよ、世界は美しいよ
君がそれを諦めないからだよ
混沌の時代に泥だらけの君のままで輝きを見つめていて
悲しみに向かう夜も、揺るがずに光っていてよ
(『光るとき』より)