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現場安全の技術🚒🚑〜ノンテクニカルスキル
どうも👩🚒🤚救急救命士のAPO隊長です✨
先般、千葉県の救急業務検討委員会から、救急活動時における事故調査結果が報告されましたね。
救急救命士は、アドレナリンという薬を投与できるのですが、それには条件があります。
今回の事故は、その条件に合わないにも関わらず、医師は救急救命士に対して誤った指示を出し、救急救命士はおかしいと思いながらも、医師がそう言うのならということで、アドレナリンを投与してしまったという医療事故です。
その報告書の「終わりに」の部分で、以下のような記載があります。
Ⅴ 終わりに
・・・議論の過程において、それぞれの部会員から共通して挙がったのは、チームワー ク、コミュニケーション、リーダーシップ等のいわゆるノンテクニカルスキルに関する意見であった。 人間が1人で出来ることには限界があり、大きな目標を達成するには、必ず誰かの助けが必要になってくる。救急医療においても同様で、救急隊員3人はもちろん、救急隊 員に指示、指導及び助言を行うメディカルコントロール担当医師、収容医療機関の医師をはじめとした医療スタッフ等も含めて、患者(傷病者)を救うための一つのチームで あり、全員が個々の力を出し合い協力しなければならない。
この”ノンテクニカルスキル”と言う言葉は、最近の言葉ではなく、以前からありました。僕は5年前くらいにこの言葉を研修会の機会で知り、書籍を数冊購入して、勉強をしたんです。代表的な本はこれです⬇️
職場に持ち帰って、みんなで考えました。
👨🚒「消防って、危機管理に優れた職場って思われているけど、それって本当なのかな?」
🙋♂️「コミュニケーションっていう言葉は知っていますが、それは表面上だけで、中身はよく理解していないと思います。」
🙎♀️「結局何が原因でエラーが起こるのか、消防の私たちも知らないことが多いと思います。」
というような意見が出ました。
そうなんです。
消防という危険業務従事者であれば「現場安全の技術」を極めていなければいけないのに、”私たちはあまりにも無知だった”ということがわかりました。
そこで、今回のアドレナリン事案です。
私はより一層、このノンテクニカルスキルについて、人前で講演ができるくらい詳しくならなければならないと実感しました。
表面上だけでなく、言葉を理解し、実戦に活かす。
エラーが発生した場合は現場安全の技術に立ち戻り、検証し、対策を立てる。
このサイクルを回していかないと、私たちの安全な活動は担保できませんし、そして安全な活動は、全て市民の生活に直接反映されて行くことにつながって行くのです。
そこでこのnoteでは、
私自身の復習を兼ねて、また、ノンテクニカルスキルを知らないという方へ向けて、発信して行きたいと思います。
危険作業と呼ばれる消防、警察、自衛隊。医療業界。製造業。コミュニケーションという分野では、もう全ての業種に関連しますね。
私は消防士であり、救急救命士なので、どうしても消防目線での記述になってしまいますが、その中から一つでも得るものがあったら嬉しいです。
それでは、少しずつ積み重ねて行きますので、どうぞよろしくお願いいたします👨🚒🤚
本編は次回からスタートです👨🚒👍✨
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