
みんな仲良く一律で薄給定時帰り、意外と平和な地方の零細企業
こんにちわ。
東京でDB系のエンジニアやってましたが、5年前くらいに諸事情あって地元に帰りました(既婚で女性です)。
これまた諸事情あって働き方をセーブするしかなく、地元の零細タオルメーカーに就職したものの色々待遇が悪すぎて1年くらいしか続かなかったです。。
その経験をもとに、地方中小メーカーのリアルについて書いていこう思います。
①みんな仲良く超薄給、そして昇給はしない
社員50人くらい、資本金1000万円の、地元ではまぁまぁの規模の会社(らしい)でしたが、、
給料はなかなか低かったです。
あえてリアルな数字を晒しますが、手取りで12~15万円程度、ボーナスは年額20万円程度でした。
特に女性はみんな一律で低いようで、経理だろうが製造部だろうがデザイナーだろうが同じ額のようです。
そして、勤続5年の先輩が「1円も昇級したことがない」と愚痴っていたことから、基本的に昇給はしないようです。
(なんか↑ここだけでもうお腹一杯ですよね。。)
ちなみに、男性社員の給料が高いかというと決してそんなことはなく、女性よりは高くて尚且つ昇給も(社長の一存でランダムに)あるっぽかったですが、年収にして300万円前後くらいではないでしょうか。
地方ではこのような給与水準で一生を終える人が多く、その大部分が高卒で既婚者子持ちです。
多分夫婦でずっと共働きしながら貧乏のまま子供を育て上げていいて、一見厳しい人生のようですが周りも同じ状況なので根本的な不満は感じないのと、人間的には穏やかで家族仲も良さそうな人が多いのが印象的でした。
②定時で帰れて有休が自由に取れる
これは①と違って全ての地方中小企業に当てはまるわけではないと思うのですが、
私がお世話になった会社は薄給以外には大きなブラック要素はなく、誰も残業はせずに定時で帰れていました。
育児中の人も多かったですが、保育園のお迎えも安定して行けて、子供が病気の時は普通に有休をとることができていて、産休育休も普通に取得して普通に復帰していました。
また、人間的にもこの地方特有の控えめな人が多く、怒られたりパワハラセクハラに合うことは全くありませんでした。
③勤続年数が異様に短い
他にも、家族経営で非効率だったり理不尽だったりすることは多く、勤続年数が5年以上の人は数名だけでした。田舎の会社ってもっとみんな勤続年数高いイメージだったけどそうでもないんですね・・。
まぁでも辞めた人がどこに行くのかというと、隣町の同じタオルメーカーでそこも薄給で待遇悪かったりするんでしょうけどね…。
まとめ:二度と働きたくないけどタオルの品質は良かったよ。
個人的には薄給な上になぜかSEの仕事までやらされたので(しかもワンオペ)速攻で退職した&二度と働きたくないのですが、
製品(タオル)の品質の良さや、人々の穏やかさはここにしかないものだなとは思いました。
地方にはまだまだ家族経営で何代も続いている老舗のメーカーが多いと思うのですが、、
その伝統(と従業員を薄給でこき使った)甲斐があって、タオルの品質は確かに素人目に見ても良かったです。
こういった老舗産業の技術やノウハウってけっこう貴重なものだと思うのですが、その割に販売価格が安く買い叩かれていて、結果低賃金労働者に依存することでしか存続できないブラック業界になっているのは残念なことだと思います。
この記事が、地方移住を考えている人、地元で就職するか迷っている人などの参考になれば幸いです。