HSPで良かったこと <営業編>
いつも読んでいただきありがとうございます。
今日はまたちょっと、HSPのことを。
長所と短所の話でもよく言われることですが、良いことと大変なことって「表裏一体」だなあと感じるので、そのあたりをつらつら書いてみようかと。
「HSPとわかったきっかけ」のnoteにも書きましたが、そもそもHSPとわかったのが40も迫ったごく最近の話なので、
いろいろ昔のことを思い返してみると、ああ、あれも、それも、HSPだったからなのか、なるほどな~と、妙に納得することがあったりします。
特に思うのは、20年続けた「営業」のこと。
物心ついたときからしゃべるのは得意でしたし、人間観察も好きでしたし、肝が据わっていて第一印象も良い方だということは分かっていたので、就くべくして就いた仕事だったとは思うのですが、
そこにプラス、「HSP」という性質が加わっていたことで、良くも悪くも、すごい相乗効果を生み出していたな、と振り返ると思うのです。
(営業に関しての詳細は、「個人営業の極意①~③」「私の営業人生」をごらんください)
まず、良い点としては、私は営業する顧客をほぼテレアポで獲得してたんですが、明らかに周りの人よりも、「宝(良い人=興味を持ってくれる人)」を「逃さない確率」が高かった。
声の雰囲気とか、相づちの打ち方などはもちろん、たとえ無言でも、その長さやタイミングで、相手の気持ちがどう動いているか、だいたいの察しはついたものです。
また、個人営業ですから、顧客の家に直接訪問することも多いのですが、家の外観、置いてあるもの、そして顧客の服装や雰囲気、家の片付け具合などで、だいたいの年収や貯蓄の額、考えの傾向や性格、どういうふうに話が進みそうか、など、まだ何も話していない挨拶だけの段階でも、そのくらいまではある程度読めたりするわけです。
あと、「主人は人嫌いで、こんなに他人と楽しく話すのは初めて見た」とか、「あの気難しい母が、そんなに心を開いたなんて」と感動されるようなことも何度もありました。
ちなみに、私は「家族ぐるみで成約になる率」も非常に高かった。これに関しては、いろいろ要因はあるにせよ、一番は「仲の良い夫婦・家族」をかぎ分ける力が強かったということだろう、と思ってます。笑
そんな私を営業仲間は面白がって、「誰が契約になりそう?教えて~!」と資料を見せてきたり、「この家見てどう思う?」なんて見せられたりしたものでした。自分の成績(お金)にならないと、全然気合いが入らず、そういうときはカンが鈍りがちでしたが。笑
で、こういう一連のことは意識せず自然に出来たことで、当然私としては「普通」のことだったので、「すごい~」とか「なんでできるの?」とか言われても、?って感じだったのです。
今振り返ってみれば、敏感体質だったことが、営業する上では明らかに+αの役に立っていた、と言えると思います。
ただし、物事は良い面だけではありません。それだけ気づくということは、それだけ「疲れる」ということでもあります。
そのうえ、当時は、周りの誰よりも多く、長く働いていました。そりゃ心身も壊しますわね、って、今となれば思えるんですが。。
次回は、この「敏感の弊害」の方について書いてみようと思います。
お読みいただきありがとうございました。